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【七夕】ミルキーウェイに愛を叫べ 屋台も楽し~い♪
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「桐島先生!」
鳥居前の人だかりで、
宮祀 智瑜
は大きく声を上げた。周囲の人が少し振り向く。智瑜はごめんなさい、と小さく舌を出した。つい、テンションが上がってしまって。だって、だって。
「ん……? 宮祀か」
件の想い人、
桐島 義弘
が智瑜の声に振り返った。こんな人混みの中で先生に会える奇跡。智瑜は運命すら感じてしまう。その上彼は……浴衣姿だった。
「先生……きゃっ!」
思わず走り寄った智瑜は案の定というかやっぱりというか下駄で蹴躓き、義弘に向かってダイブ! しかし義弘も慣れたもの。最初から構えていて、しっかと智瑜の肩を押さえた。
「ごめんなさい、先生……」
「いや、浴衣に下駄に宮祀。予想がついた」
ふっと笑う義弘。いつも格好いいと思うが、浴衣姿だと一層男っぷりが上がっている気がして、智瑜はぽーっとしながら訊いた。
「先生もお祭りに来られたんですか? 浴衣……素敵です」
「ああ、これか……。今日は見回りなんだ。理事長が『祭りだから着ていけ』とな。まあ別に俺はどちらでもいいんだが」
義弘は智瑜を見て軽く頷いた。
「よく似合ってるな、宮祀。やっぱり女の子の浴衣はいいもんだな」
「あ、ありがとうございます!」
ぽーっとしていた智瑜がぼっと赤くなった。
見回りといってもコースも時間も決まっている訳ではないと聞いた智瑜は義弘に頼み込み、見回りについていく許可を得た。
(やった!)
智瑜の中ではお祭りデート確定だ。2人はまず鳥居前を見回るついでに、短冊を書く事にした。
『3年生になったら担任が義弘先生になりますように』
智瑜は真剣な表情で短冊にこう書いた。義弘と学年まで違ってしまった事がとてもショックだったのだ。遠足なども一緒に行けないし、落ち込む事この上ない。
むーんと短冊をお札のようにして願う智瑜に、義弘が「どうした?」と訊いてくる。智瑜はビシッと短冊を見せた。
「宮祀……もっと願う事があるだろう……」
(ないです! これが1番問題なんです!)
心の中で口を尖らせながら、智瑜は何だか脱力している義弘の短冊をひょいと覗き込んだ。
「先生は何て書いたんですか?」
「俺か? 俺は『3年の進路が無事決まりますように』だ。最高学年の教師の願いなんてこれしかない」
「そうですか……」
相変わらずの真面目ぶり。けれども智瑜は柔らかく微笑んだ。朝、一緒に登校している時は少しだけ世間話もしてくれるのだ。いつも「偶然! 一緒になってるんだ!」と言うけれど。
(時間を教えてくれたのは義弘先生だもん。とっても、優しいんだよね)
「……宮祀、吊すか?」
「はい!」
義弘の声に智瑜は大きく頷く。そして智瑜のお願いは義弘本人の手によって、空に近い、笹の高い位置に吊された。
*
屋台でしっかり腹ごしらえをし、お腹がいっぱいになった
月守 輝夜
と
青木 慎之介
。貰った短冊を書こうと鳥居の前までやってきた。
「慎之介くんのお願い事は何? やっぱりバスケのこと?」
自分のお願い事を書き終えると、輝夜は隣の慎之介に問いかける。慎之介は「ん?」と振り向くと短冊を輝夜に見せた。
「俺はこれ。『Englishが上達しますように』。……まだ、足りないんだ」
「そっか」
慎之介の短冊に、輝夜は少しだけ俯いた。足りない訳はないのだ。彼は英語と体育だけはとても成績がいいのだから。とすれは慎之介の頭にある事は。
(留学、だよね……)
『アメリカでビッグドリームをつかむ』。始業式での彼の言葉は、まだ続いていたのだ。
「月守は?」
慎之介の声に、思いに沈んでいた輝夜は慌てて笑顔を作った。
「私は、これ」
輝夜は短冊を見せる。そこには、
『楽しく過ごせますように』
「オー! いい願い事だな! そうそう、エンジョイライフ! 人生楽しまないとな!」
爽やかに慎之介が笑う。輝夜もつられるように微笑んだ。
楽しみたい。受験生だけど、勉強も遊びも悔いの残らないように。あなたが離れてしまう事を考えると、とても寂しいけど……だからこそそれまでに、いっぱい楽しい思い出を作りたい。
輝夜は慎之介と一緒に短冊を吊した。短冊を見つめる慎之介の横顔。彼の思う先は。
輝夜はよしっと小さく拳を握ると、パッと慎之介の手を取った。
「慎之介くん、他の屋台も行こう!」
「月守?!」
輝夜は驚く慎之介を引っ張り、歩き出す。
―――エンジョイライフ。うん、今を楽しまないと!
*
(そもそも、女装も延長みたいなものなんだよな……)
せっかく格好いい浴衣姿なのに男装したように感じてしまっている
滝原 レオン
。物思いに沈みながら賑やかな参道を歩いていた。
俺はかわいいものが好きだ。趣味の女装もその延長線上のもので。けれど。
笑顔溢れる人混みの中、レオンはやるせなく首筋を撫でた。けして小さくない体、銀色の髪。おまけに目つきが悪いとくりゃ………はぁ。
盛大に溜息を零してしまう。この外見でかわいいもの好きなんて知られたら、引かれるに決まってる。ただでさえ不良みたいで怖いって避けられてんのに。
考えれば考えるほど沈んでくる。気分的には地まで埋まっていたレオンの耳に、元気な声が届いた。
「お願い事を書きませんか~? 金平糖もお配りしてます!」
顔を上げれば、ここは神社の鳥居前。大きな笹には人だかり。
(願い事か……書いてみようかな)
レオンはふと思い、巫女さん達の方に足を向けた。
短冊に向き合ったレオンは静かにこう書いた。
『もう怖がられませんように』
(叶うといいんだけどな……)
穏やかに短冊を眺めるその横顔は、真面目で心優しい青年そのものだ。そして短冊を吊したレオンは、巫女さんから貰った白い金平糖を口に入れ、また歩き出したのだが。
(な、なんかうずうずする……?!)
心が沸き立つように、叫び出したくなったのだ。心の中を全部。隠している事まで全て。
戸惑いながらもレオンは境内で何度も人の声がする事に気が付いた。顔を向ければ、そこには人だかり。
不思議に思い足を向けたレオンは立てかけられてる看板を見た。
「……愛を叫ぶ?」
どうやら大声大会らしい。どうしよう。レオンは参加者達の心の叫びをBGMに、悩み出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月15日
参加申し込みの期限
2018年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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