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【七夕】ミルキーウェイに愛を叫べ 屋台も楽し~い♪
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「うん、良い天気になったな」
鴻上 彰尋
は青空の下、1人眩しそうに目を細めた。織姫と彦星が会えるこの日は、やはり晴れの方が良い。
シンプルな浴衣を涼やかに着こなし、彰尋は賑やかな参道を上っていた。人の流れに逆らわず、譲り受けた祖父の扇子で涼を取りながら彰尋はのんびり進んでいく。すると神社の大鳥居の前に出た。
「短冊か……」
巫女さん達の呼び声に興味をひかれた彰尋は、短冊を書いてみる事にしたのだが。
「書いてしまった……」
沢山の人が短冊を書くテーブルの隅で。彰尋は少し呆然と呟いた。
『想いが届きますように』
何か1人でじっくり考えていたら……書いてしまった。
やってしまった感とかも感じてしまうが、自分の心を占める願いがいの一番に出てきたのもまた事実で。
彰尋は短冊をしばらく見つめていたが、それをそっと手にすると静かに歩き出した。
短冊を吊そう。この想いは俺に気恥ずかしさとか喜びとか色々な感情を与えてくれた。今、俺に必要なのは勇気かもしれない。これはそのステップの1つ。
―――でも、吊すのは人に気付かれにくい、影の方にしとこう。
*
「願い事ですか……。悩みますね」
時代劇の主人公の様な凄みのある美しい浴衣姿なのに、るんたったとスキップしながら鳥居の前まで辿り着いた
アケーチ・タッマーキ
。巫女さんから短冊と金平糖を渡され、素直に受け取った。訊くと願い事を書いて笹に吊すのだと言う。
「どうしましょうか」
考えながらもアケーチはふふと微笑む。そしてさらさらとペンを走らせた。
『もっともっと沢山の方と出会い、仲良くなれますように。あわよくば私のチャームポイントを愛でていただけますように……! 明智珠樹』
願い事の最後には愛らしいうさたんマーク。素敵にできたとアケーチはまた微笑んだ。
「今でも充分に幸せですと、なかなか願いが出てこないものですね、ふふ」
そうなのだ。幸せなのだ。記憶がなくたって。『明智珠樹』という名しか持っていなくたって。今、自分がここに居て笑う事ができる。それだけで幸せなのだ。
こうして短冊を吊したアケーチは、巫女さんから貰った金平糖を袂から取り出した。
(良い紫色です、せっかくですのでいただきましょう……!)
ぱくんと1口ころころ舐めるとあら不思議。
(……あぁ、なんでしょう。無性に寂しさが……!)
人肌恋しくなってアケーチは己を抱きしめくねくねと身悶える。しかし己で己を温めてもちっとも温まらない。
(温もりが欲しいです……人のいる方に向かってみましょう……!)
境内に入りきょろきょろと辺りを見回せば、何だか大きな声がする所にたくさんの人が集まっている。これ幸いと、アケーチはそこに向かって走り出した。
*
参道も脳内乙女ゲームプレイでほやほやと通り過ぎた
羽生 碧南
は、鳥居前の巫女さん達の呼び声で少し我に返り、短冊を書いてみる事にした。
(去年は家の事を書いたのよね)
短冊を前に、碧南はふむと去年の事を思い出す。実家が隣家のもらい火で全焼したので、その年の七夕では『早く家が再建して、家族と一緒に住めますように』と書いたのだ。
しかし、今年は幸いにしてそれが何とかなりそうなのだ。家が再建すればまた生活も変わるかもしれないけど、それは嬉しい変化だし。だからこの七夕では自分のための願い事が書けるんだけど……どうしようかな……。
しばらく碧南は考えていたが、すっと真剣な目をしてペンを取った。
『想い人に告白する勇気をください』
碧南の胸には、今大事な人がいる。
鷹取 洋二
。碧南の1年先輩で、来年で卒業だ。縁があるのか様々に洋二と関わるうちに、彼への恋心は募っていった。
いつもマイペースで楽しい先輩。でも芯はきちんとあって、優しくて。―――でも、先輩、私のことどう思っているのかな。
嫌われてはないと思う。けれどあの飄々とした口調からは彼の本音は読み取れないし……そもそも心がいっぱいで、そんな余裕がない。
そう、心がいっぱいなのだ。想いを伝えたいと思うほどに。
けれども、碧南の心には小さなトゲがあった。中学2年生の時に好きな子にフラれたあの思い出。今は小さくなったけど、とてもとても痛かったトゲ。
碧南は短冊を胸に当てると、目を閉じた。
いきなり告白してまたあの思いをするのは、とてもつらい。けれどももう私の心はいっぱいなの。
(お願い、天の恋人達。私に勇気をください―――)
独りでそっと、碧南は短冊を吊した。
そして碧南は境内でも散策しようとまた歩き始めた。巫女さんから貰った青い金平糖をさっそく頂きながら。すると。
(あれ……私、どうしたのかな……なんだか……先輩に……鷹取先輩に会いたい)
胸が締め付けられるような思いに駆られ、碧南は思わず立ち止まりきゅっと胸を押さえた。
どうしよう、先輩に会いたい。でも私、今会ってしまったら……何を口走るか分からない。
募る思い、溢れる心。身動きが取れず立ち尽くす碧南の背中に、声がかけられた。
「羽生くん」
驚いて振り返れば、何と
鷹取 洋二
がキザに微笑んでいる。碧南の胸の鼓動が一拍飛んだ。
「せ、先輩、偶然ですね!」
わたわたしながら碧南が応える。洋二が少し眉根を寄せた。
「ああ……でもどうしたんだい? 顔が赤いけど。具合でも悪いのかい?」
「いえいえそういう訳ではなく! 私は至って健康体で!」
あはあはあはと笑いながら碧南が後ずさる。会えたのはとても嬉しいけど、こ、心の準備が……!
その時誰かの声が突然降ってきた。
「あ、そこのお嬢さん、大声大会に出ませんか? ちょいと愛を叫ぶだけで大丈夫ですから!」
「え?」
ガシリ。腕を掴まれて碧南は突然キャップを被った男の人に引き摺られ始めた。見ればその背中には『愛を叫べ! ラブラブミルキーウェイ実行委員会』の文字。
「羽生くん?!」
「せ、先輩~」
ずるずるずる。碧南が連れ去られた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月15日
参加申し込みの期限
2018年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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