【星幽塔】第三階層　トウモロコシ畑のお化けトウモロコシ｜リアクション

【星幽塔】第三階層　トウモロコシ畑のお化けトウモロコシ

アリス・ミーティアは星幽塔第三階層の大農場へ赴いた。冒険者からの噂を聞いてやって来たのだ。牧場主のリア・トトに詳しい話を聞けば、トウモロコシ畑にお化けトウモロコシが出るらしい。
「美味しそうなお化けだね。よーし、頑張るよ！」
　アリスは夜の農場へと足を踏み入れた。

　日が落ちた農場にやってきたのは龍目豪と鎌八まもるである。
リア・トトの頼みで、トウモロコシ畑に出るというお化けトウモロコシ退治にやってきたのだ。
　問題の畑へ向かう途中、まもるはあることに気づく。
「ん？　あの辺、エイトサイス牧場も近い」
「そうなのか？」
豪が問うとまもるは腕を組んだ。
「どこでどう繋がるかわからん。ご近所さんは大切だ。ツンツンの兄さん、はりきって行こうｚ」
「そうだな！　ていうかトウモロコシうまいよな♪　協力するぜ！」

　リア・トトから事情を聞いた旅鴉月詠は夜になってからトウモロコシ畑へと向かった。
「トウモロコシ育てたいんだよね。そのまま食べてもいいし、搾れば油になるし。あ」
　月詠は足を止めた。
　お化けトウモロコシは足が速いと聞く。
「農場内で暴れるわけにはいかないし、この辺に」
　しゃがみ込んで、農場の入り口付近に炸裂イモを埋めておく。間違って誰かが踏まないよう、分かりやすくしておくことにした。
「準備はOK」
　月詠は一人頷いて、農場へと足を踏み入れた。

　夕日が傾く頃、水上桜はトウモロコシ畑が見渡せる場所、物陰に隠れて座り込んだ。
「夜になるまで少し待った方がいいわね」
　持ってきたクロスボウを分解してワックスを塗ったり、ゴミを落としたり、手入れをしながら時が過ぎるのを待った。
　日が落ちた農場で桜の戦いが始まる。

　リアから話を聞いた八神修は、お化けトウモロコシ退治を手伝うことになった。
「ありがとう、助かるよ」
「いえ」
　修は見送りに出て来てくれたリアに向き直る。
「俺も友人達とこの階層に畑を持ってますから。他人事ではないんです。力になりますよ。ところで聞きたいことが」
「ん？　聞きたいこと？」
　修はお化けトウモロコシについていくつか質問をした。今からの戦いに役に立つだろう。
　日が落ちる前に農場へと向かう。
「そうだ、罠を仕掛けておくか」
　修はそう呟いた。

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