this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
13
つぎへ >>
【九夜山アドベンチャー!】
からころ、かららん。森に覆われた山道へ賑やかに響き渡るのは、鈴の音色です。
「今日も暑いですから。はい、どうぞ」
「ありがとー」
綾辻 綾花
が手渡してくれたペットボトルを開けて、
白 真白
はお水をごきゅごきゅごきゅ。
「ぷはー。生き返るー」
山歩きには慣れているという綾花。当たり前のようにクマよけ鈴など持ち込み、こうして水分補給も忘れない彼女に、猫鳴館住まいは強いなぁ。などと真白は思ったりするわけなのです。
「それにしても、ねこだい文明かぁ」
そんな魅力的な言葉には、真白も思い起こすことがありました。そう、先日の『遭難サバイバル』です。
「いやー、あの時は大変だったなぁ。竜巻は起きるわ、火山は爆発するわでもう」
「ぶ、無事で良かったですね……」
「ほんとだよ。でもさ」
なんとも、肝の冷える体験であったと言わざるを得ません。けれどその中でサバイバーたちが見つけたものは、彼らにとっても実に興味深い発見でありました。
「遺跡の壁が壊れて、その奥から宝箱が現れてさー。中からこれが出てきた時は、びっくりしたよー」
「あっ。ねこ!」
食い入るように見つめた綾花。真白の手のひらの上で、ねこの形をしたガラス玉が、木漏れ日をきらりと照らし返しています。
レオのいわく、これはねこだい文明で使われていた通貨だったのでは? とのこと。
「かわいい……」
「そういうわけで、私も興味があるんだよね」
旅ねこレオを手伝ってあげれば、もっとかわいいものだって見られるかも? 真白も綾花も、期待で胸がいっぱいです。
そんなこんなでわくわくしつつ、立ち込める濃密な緑の香りをかぎながら、ふたりは九夜山をえっちらおっちら登ります。
目指すのは、なにか目印があったほうが良いよね? という真白の言葉に従って、山の北側のふもと付近にそびえる千年杉です。
「それにしても。遺物が集まったら、なにが出来上がるんだろうねー?」
「気になりますね」
遺物の正体については、真白や綾花のみならず、この捜索に参加しているみんなが気にしているところです。ねこったーには、さまざまな予想も飛び交っていたりします。
「マンガとかだと、よくあるよね」
「マンガですか?」
「うん。ねこだい文明の遺跡がある場所へ導いてくれる、なんらかの装置……みたいな? だったらいいなー」
「それなら嬉しいですね……!」
真白の夢いっぱいな予想に、綾花の瞳もきらきらと輝きます。
「そうじゃなくても、なにか面白いことが起こりそうだね。さー、まだ見ぬロマンを求めて、遺物を探そー。完成させよー!」
「おーっ♪」
明るく楽しく、ふたりは山道のさらに深くへ進んでいきました。
かららん、ころん。綾花のクマよけ鈴が風にあおられ、軽やかに鳴いた時。
「! 真白さん、あれ!」
「うん、綾花ちゃん!」
威風堂々たる千年杉の姿のたもと、不思議な幻像がふたりの目を惹き付けました。
「ほんとにいたねぇ」
真白はふにゃ、と頬を緩めます。
どうやら、まだ子どものようです。たくさんの子ねこたちが、千年杉の太い幹のまわりをぐるぐるぐる。楽しそうに、追いかけっこしておりました。わ~っ♪ なんて賑やかな声まで聞こえてきそうです。
ふたりはしばらくぼんやり、にこにこしながら子ねこたちの追いかけっこを眺めました。綾花はもちろんさらさらさらり、スケッチも。
「さて! 遺物を探してみますかー」
まぼろしのねこたちを心ゆくまで楽しんだら、今度は本命の遺物探しです。ねこが現れたということは、きっとこの千年杉の近くにあるということ!
「根元に埋まってたりしないかな? なんて、ゲームみたいにはいかないか」
「でも、いちおう探してみましょう!」
がっしりとした幹の根本をなんとなく掘ってみます。
「スコップを持って来れば良かったですね……」
綾花はそこらに落ちていた木切れで、真白はろっこんを使って大きめの葉っぱを硬化し、あたりをざくざくやってみましたけれど、土の中からそれらしいものが顔を出すことはありませんでした。そもそも、あまり深いところに埋めてあったりしたら、女子高生ふたりの力で掘り出すのは難しいかもしれません。
「まわりになにか無いかな?」
たとえば誰かが遺物をここに隠したのだとしたら、なにも目印のないところに埋めたりするでしょうか? あとから回収しようと思っても、まったく場所が分からないようなところに隠したりするものでしょうか。
「もっと探してみましょう!」
「うんっ」
草っぱらをがさごそとかきわけたり、石をひっくり返してみたり……綾花と真白は、精力的にあたりを探し回ります。
これもひとえにねこだい文明、そして愛嬌たっぷりなねこたちとの、さらなる出会いのため!
「……あれ?」
と。真白がなにかに気づいたのか、不思議そうに声を漏らしました。
「どうしました?」
「これ。矢印かな?」
綾花も並んで覗き込んだのは、千年杉の幹の根本近く。半ば地面に埋まっている、ちょっとした岩でした。覆いかぶさるように草が生い茂っていて、先ほどは気付かなかったようです。
岩の表面に、うーーーっすら……気をつけて見なければ分からないくらいの、小さな小さな矢印が彫られておりました。
「向こうを指してる……?」
矢印の示す方向へ、注意深く周囲を探しながらに足を向けますと。藪の中へがさがさがさり、踏み込んだところに、
「あ! また矢印!」
「あっちです!」
なんて矢印をたどり、ふたりはあっちへこっちへ。
山道を外れた森の中まで分け入り、探し回った末に……やがて。
「この、不自然な盛り上がりは……」
「掘ってみましょう!」
真白と綾花は顔を見合わせ、こくりとうなずきます。
ざっくざっくと掘り進めてみると、こんもりと盛り上がった土へ突っ込んだ木切れが、そのうちかつんとなにかを小突きました。
慎重にまわりの土をかき出して、ぽっかりと開いた穴から顔を覗かせたのは、
「「……あったー!」」
不自然なまでに綺麗で、埋まっていたわりにはぴかぴかとツヤびかりしている、それはそれは奇妙なカケラでありました。
遺物の得も言われぬ感触に、ふたりはうっとり。
「う~ん、この絶妙な手触り」
「あっ、ここにねこが描かれてますよ!」
欠片はぺたんとした平面の部品で、まさしくパズルのピースのように見えました。
「これを組み合わせると、いったいなにが出来上がるのかなー」
「もう何個か、レオのところに届けられてるみたいです。私たちも行きましょう!」
「うん、そうだね」
ほくほく顔で、ふたりは山道を戻ることにします。
と、その途中で。
「あ」
「うん? どしたの?」
真白が振り返ると、綾花はなにやら、ほわほわとした穂先に茎を持つ草を手にしています。
エノコログサ……いわゆるひとつの、ねこじゃらしです。
ふたりは顔を見合わせて、むふり。ほくそ笑みました。
ついつい、想像してしまったのです。あの旅ねこがこれにじゃれついてくれたら、どんなに可愛らしいことでしょう……!
「ふふ……たのしみです♪」
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月02日
参加申し込みの期限
2018年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!