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遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
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【九夜山アドベンチャー、パートツー!】
「とうちゃーく!」
どのくらい走ったものか、
源 竜世
は九夜山のふもとへたどりつくとようやくにして、きききーっとストップ。足を止めました。
いつだって猪突猛進、元気マックス! な竜世です。遺物を探し出してレオに届けてあげよう、なんて決めたからには、わき目もふらず突き進むのみであります。
ただ、そんな彼の行動力に圧倒され、いつも割を食ってしまう不幸な少年、かたわらにひとり。
「さて、そんじゃ探すかー。っていっても、どこ探しゃいいんだ? なあタイラ、どっち行けばいいかなー」
「……おま……いい、かげんに……しろ……ばか、りゅうせ……」
ぜーはーひーはー。すっかり地面にヘタりこんでおります、
タイラ・トラントゥール
です。かわいそうに、竜世にガッチリ手をつかまれて逃げられないまま、ここまでノンストップで走り抜けてきたようです。体力おばけな竜世にくらべてタイラは繊細な都会っ子ですから、たまったものじゃあありません。
「あいかわらず体力ないなータイラは。もっと運動したら? バトルだってカラダがシホンなんだぜ!」
「はあ、はあ。知ったふうな、ことを……ぜい、はあ。よけいな、ふう、おせわだ。ふうふう。ああ、まったく……疲れる夢だ」
リアリストタイラは、いまだこれを夢の中のできごとだと思い込もうとしているようです。あるいは、自分にそう言い聞かせているのかもしれません。二本足で歩いてしゃべるねこの存在は、彼的にはまだまだ非現実世界の住人なのです。
なんてことを言いつつ、付き合いが良いのもまたタイラという少年でした。ようやく息が整ってきたところで、
「はあ。ふう。よし……少しそこで待っていろ、竜世。情報を確認する。ねこのまぼろしとやらが目撃されているところを探せばいいんだろう?」
やみくもに探したところで、疲れるだけ。竜世の満足いく結果が出るまで、あちこちを引きずり回されることになるのでしょう。タイラとしては、どうにも堪忍していただきたいのでした。
スマホを取り出して、ぺもぺも。ねこったーを覗き、同じく捜索に参加している面々の寄せた情報を確認します。どうやらすでにいくつかの遺物が見つかり、あの自称旅ねこ、レオのところへ届けられているようです。
「……本当にそんなものがあるのか? みんなでボクを担いでいるんじゃないだろうな……」
「なータイラー、まーだー?」
「まだだ、うるさいな。いいから大人しく待っていろ……って、んん?」
やけに竜世の声が遠く聞こえて、タイラはふとスマホから顔を上げました。そこに、あのイタズラっぽい琥珀色の瞳はありません。
「んー、なんか見えねえかなー」
声のするほうへ、ずずいと視線を向けてみますと。
「お、おいーーー!?
いつ登ったやら、竜世の姿は大きくて高い樹の上にありました。なんて身軽さ!
「お前はまたっ、どうしてそんなところにいる!?」
「え? 高いところから見たほうが、なんか見つかるかもしれないじゃん」
「あ、危ないだろう! 早くおりてこい!」
「だーいじょうぶ、落ちねえって! それより、なんかじょーほーあった?」
「くっ、このバカ竜世……!」
要するに、タイラがなにか見つけるまではああしているつもりなのでしょう。枝から身を乗り出して遠くをうかがう竜世に気が気じゃないままスマホの画面を必死になぞり、九夜山の有力目撃情報を探します。
ざざざざーっとねこったーのつぶやきをさらい、九夜山関連の情報を手早くピックアップ!
「九夜山の山頂付近、三夜湖周辺にてねこのまぼろし目撃証言アリ……これか!」
「おっ、見つけた?」
タイラが言った途端に、竜世はしゅるるーん! あっという間に樹の幹を滑り降りる軽快ぶり。タイラはぱくぱく、開いた口がふさがりません。
「なーるほど、そのへん探せばいいんだな。さっすがタイラ! 天才!」
「こっ……このバカーーー!!」
嬉しそうにスマホを覗いた竜世へ、ぴしゃーん! 落っこちたタイラのカミナリに、竜世は目をぱちぱち、ぱちくりと瞬かせます。
「なんだよー? あんなのなんてこと……」
「どうしてそう危険なことばかりするんだ、お前は!」
鼻と鼻がくっつきそうなほどに顔を寄せて、タイラは眉をきりきりと吊り上げます。
「少し目を離せば、いつもこうだ。分かってるのか? お前が危険なことをするたび、ボクは……、っ!」
言いかけて、むぐっと言葉を飲みこみました。
ボクは、なんだというんだろう。竜世が危ない目にあうたび、ボクは……関係ないじゃないか?
そう、思い込もうとします。けれど。
「これは……そう。結局のところ、夢かもしれないが。少しは自分の身というものを……」
「変わんねえよなー、タイラって」
にかっ! タイラが責めているというのに、竜世ときたら、まばゆく笑ってみせるのです。てんでこたえていないのです。
「ねこだい文明のイブツも、レオのことも、ぜーんぶ夢だっていうならさー」
「な、なんだ?」
「夢の中でくらい、笑えばいーじゃん!」
まったくもってあっさりと、彼は言ってのけるのでした。
眉毛こーんなにしてないでさ。タイラのしかめっつらをマネして、竜世は本当にあけっぴろげに、明るく、真っすぐに。
「三夜湖だっけ? ほら、いこーぜ! タイラといっしょなら、すぐ見つかっちゃうかもな!」
「あ……ああ」
いつもこの調子です。タイラが引けば引いただけぐいぐいと来るくせに、押せばひょいひょい、するりとくぐりぬけてしまうのです、竜世は。
そして、そんな彼の発する言葉のひとつひとつ。ぷかりと浮かべた笑顔を目にするたび、タイラの胸にはよく分からないまま、あたたかいものがじんわり染みてくるのです。
「……笑えって? ふん。そんなの、ボクの勝手だろう」
と口ではツンツントゲトゲしつつ。自然、タイラの足取りは軽くなってしまうのでした。
今さら言うまでもないことではありますけれど、山は危険なのです。危ないのです。少なくともどこかの少年ふたりのように、なんの準備も知識もないままずかずかずかっとと突撃してしまうのはよろしくありません。
そこへいくと、
水戸 健吾
はいわば、九夜山歩きのプロであります。
「えーっと。こっちだ!」
一見クールな健吾ですけれど、実は冒険が大好き。しばしば寝子島のあちこちを歩き回っておりまして、島中の裏道、獣道に精通しているといっても過言ではないかも?
もちろん、九夜山だって例外ではありません。
「ねこだい文明かぁ……いったいどんな文明だったんだろう?」
山道を迷いなくずんずん登りながら、健吾は想像をめぐらせます。はるか昔、ねこだい文明には、レオのようなしゃべって歩くねこたちがたくさんいたのでしょうか。
ねこたちはどんな暮らしをしていたのでしょう? どんな服を着て、どんなものを食べて、どんな家に住んでいたのでしょうか?
「わくわくするなぁ……!」
わいわいにゃあにゃあ、ねこたちの賑やかな暮らしを頭に思い描いてみると、思わず胸がぽかぽかとして、楽しい気持ちになってしまいます。
「レオ以外のねこにも会えたりするかな……!」
にっこりにこにこ! 今日はいつになく興奮気味な健吾でありました。
ふと健吾は、ノートを取り出して、まっさらなページへさらさらさら。
「ちゃんと記録しておかないとね」
健吾の冒険ノートには、彼のこれまでの冒険がつぶさに書き記されています。小さな冒険、大冒険……そのどれもが、健吾にとっては大切な思い出です。時折ノートを読み返しては、そのたび蘇ってくる記憶を振り返るのが、健吾の楽しみなのでした。
今日の冒険もまた、素敵な1ページとなって、健吾の胸へと刻まれることでしょう。
「……あれ? だれかいる?」
そしてそのページには、健吾のほかにも、旅ねこレオや、ふたりの少年たち。たくさんの仲間たちが描かれることとなりました。
「おっかしいなー、なんで迷っちゃったんだろ?」
「お前が考え無しにどんどん突き進むからだろうが! どうするんだ、こんな山の中で!」
「ま、なんとかなるだろー? だってタイラがいるもんな!」
「むぐっ……」
なんて相変わらずのやりとり。健吾の目の前に現れたのは、竜世とタイラのふたりでした。
健吾はふたりへ、問いかけます。
「ねこだい文明の遺物が集まったら、なにになるんだろうね? 楽しみだなぁ!」
迷ってしまったふたりと、せっかくなので行動をともにすることにしました。
道なき道をかきわけながらに、健吾は明るく言います。
「もしかして、異世界の扉が現れたり……タイムマシーンができちゃったり!?」
「おーっ、すげえな! そんなのが出来ちゃったら、わくわくすんなー! なっ、タイラ!」
「……そうだな」
誰とでも仲良くなれてしまう竜世のこと、健吾と『遺物が集まったらなにができあがるのか談義』で大いに盛り上がっています。
なんとなーくムッスリとしているのは、タイラです。口ではいつも竜世のことをビシバシとやりこめてしまう彼ですけれど、
「ふん」
なんといいましょうかこう……複雑なオトコゴコロと申しましょうか。いつもやかましい竜世の興味が自分にない時は、それはそれでちょっぴり寂しい気もしてしまうような……そんな、むつかしいお年頃でありました。
「あ、見えたよ。三夜湖だ!」
さてそんな三人でずんずん進んでおりますと、やがて目の前がぱあっと広がり、三夜湖のたたえる淡いブルーが目に飛び込んできました。
今日はとってもいい天気なので、水面は太陽の光を反射してきらきらぴかぴかと輝いていて、まるで宝石が散りばめられた絵画のようです。
「なっ……!」
タイラはびっくり仰天、湖のほとりに現れたそれを見て、目をまん丸にしました。
家族でしょうか? 数匹のねこたちが、レジャーシートよろしく美しい柄の布を広げて、ピクニックをしておりました。お母さんねこはお弁当を用意して、子どもたちは元気に駆けまわり、お父さんねこが微笑ましそうにそれを眺めています。なんとも幸せそう!
「本当に、こんなものを見るとはな……」
「だから言ったじゃん、夢じゃねえって!」
「お、おい!」
竜世は、ぱ、とタイラの手を取り、駆け出します。健吾は、子どもたちを見守るお父さんねこのように微笑ましくふたりを眺めて、後に続きました。
「へーっ、面白えなー。触れないんだな、これ」
「立体映像のようなものか……?」
まぼろしのねこたちは、彼らに気づく様子も気にする様子もありません。手を伸ばしてみても、するりとすり抜けてしまいます。
「ねこのまぼろしがいるところに、遺物があるんだよね。探してみようよ!」
興奮気味な健吾が言うと、竜世は元気よく、おーっ! タイラもちょっぴり遠慮がちながら、お、おーっ。
特にヒントもなく、どこを探したものやら……と、普通は迷ってしまうところですけれど。
「ここか? ちがった。こっちかな? ちがうか。おっ、ここが怪しいぞ!」
なんて、竜世は当てずっぽうで地面をほじくり返し始めました。あっちへいってはほじほじ、こっちへいってはぐりぐり。
「まったく。竜世、さすがにそんな方法では見つから」
「あったーーー!」
「なー!?」
なんと、あっさり! 遺物を見つけてしまいました。恐るべきは、竜世の野生のカン!
タイラがぽかんとしていたら、
「こっちにもあったよ!」
嬉しそうな声に振り返ると、健吾が水に濡れた古い木箱と、遺物を持って笑っています。湖の浅瀬に沈んでいたのを引っ張り上げると、中に入っていたのだそうです。こちらもお見事な観察眼でありました!
「ほ……ほんとうにあったのか……!」
どうやらこの場には、ふたつの遺物が眠っていたようです。
手に入れたとたん、ねこたちはすうっと消えてしまいましたけれど。竜世は、にっ! と満面の笑みを浮かべて、
「タイラ! お宝ゲットだぜ!」
「あ、ああ! やったな……!」
ハイタッチ♪ タイラも思わず興奮気味です。
もちろん健吾とも、ハイタッチ!
「やったね! それじゃ、レオのところに持っていって、組み立ててみようよ。なにができるかな……!」
「おー! 楽しみだなー、なあタイラ!」
「ああ。悔しいが……ボクも少し、わくわくしてきた」
思わずぽつりと言ったタイラに、竜世、にーんまり! 嬉しそうです。
意気揚々な健吾が先頭に立って、ふたりを道案内しつつ山を下りることにします。
さて、遺物は彼らになにを見せてくれるでしょうか……? もはやわくわくが止まらない三人でありました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月02日
参加申し込みの期限
2018年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!