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遥かなる『ねこだい文明』を求めて……
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【合体!】
みんなで寝子島中をめぐり集めた遺物は、数えてみると実に、数十点にもおよびました。
それぞれに形が違い、大きさが違い、けれど綺麗な断面部を見ると、もとはひとつの物品であったことがつぶさに分かります。まぎれもなく、これは立体のパズルです。
というわけで、
「おーし! みんなで組み立ててみるニャ!」
「「「おーっ!」」」
ずらり顔を揃えた面々で、遺物をもとの形へ戻すことになりました。
寝子ヶ浜海岸の一画に、レオがいつも持ち歩いているというレジャーシートを敷き、その上にパーツを持ち寄って作業を行います。砂浜に集まりなにやら分からない部品をいじくりまわしている集団はちょっぴり目立ちましたけれど、まあそこらじゅうでねこのまぼろしがカッポしている状況よりは、いくらかマシというものです。十数名も人が集まれば、身体に隠れて外からはレオの姿も見えなくなりました。
「じゃあ、合わせてみましょー!」
椿 美咲紀
は、
恵御納 夏朝
&
八神 修
といっしょに、シートの上に並べたパーツを物色します。
夏朝などはもちろんその前に、やっと会えたレオを思う存分になでなでモフモフ、ふわふわ毛並みを堪能したことは、言うまでもありません。
「レオくん、あったかくてふわふわで、かわいいなぁ……」
ぽややん。とついついその感触を思い出しては反芻してしまいますけれど、それはさておき。
「出来上がったら、なにになるのかな……? ねこさんのまぼろしを映す……現代で言うところのカメラか……パソコンみたいなものの、記録媒体とか?」
「それも考えられるな。あるいは、時空転送装置。なにかを呼び出す門……想像するのも楽しいよ」
遺物の完成形については、誰もが気になるところです。夏朝や修の意見を始め、乗り物であるとか、ねこだい文明の象徴的な偶像であるとか、次の冒険に繋がる地図だとか。みんなからは、実にさまざまな意見が寄せられています。
ただ、修にはほかにもひとつ、気になるところがありました。
「そもそも、なぜこのタイミングで遺物が起動したんだろうな」
「これって、ずうっと前から寝子島にあったのですよね? 今までねこのまぼろしが現れなかったのは、なんでなのでしょーねー……あっ、これは合いそうなのです♪」
美咲紀も首をひねりながら、両手に持ったふたつの遺物を、ぱちりと合わせてみますと。
ぱあっ! 断面に明るい光が走り抜け、遺物同士がくっついてしまいました。後には合わせ目も残らず、つるつるのすべすべです。
「なるほど、そうやって合わせていけばいいんだね……」
「ねーねー。ボクたちもそれ、気になってたんだけどさー」
夏朝の肩口からひょいと顔を出したのは、
桜庭 円
。お隣にはパズルに取り組む、
ブリジット・アーチャー
の姿もありました。
円はちらり、視線を流します。
「なんで今この現象が起こったか? きっかけってものを考えてみるとさ。やっぱりさー」
「レオ……か?」
旅ねこレオは遺物を前足に持ち、ああでもニャい、こうでもニャいと試行錯誤を繰り返しています。その表情は、真剣そのものです。
「ふっふっふ。ボク、分かっちゃったんだなー」
に~っ。円は笑って、自説をブチ上げます
「実はレオはねこだい文明、いやさねこだい王国に縁の深い、王族の末裔だったんだよーーー!!」
どどーん! な、なんだってーーー!
とは、誰も言いませんでしたけれど。
「レオは名乗ったわよね。『レオ・オブリーオ』って」
円の言葉を引き継いだのは、めい探偵ブリジットです。
先ほど、初対面の面々の前でキザな挨拶をキメた彼は確かに、そう名乗っていました。
ちなみに、ブリジットがお土産として持参したフォアグラ入り高級猫缶は、たいそうレオに喜ばれたということです。
「オブリーオは英語でいうとオブリヴィオン……『忘却』を意味するイタリア語ね」
「そうそうブリちゃん、それだよー!」
「そういえば、
テオ
もイタリアっぽい名前だったわね。なにか関係があるのかしら?」
不愛想な灰白猫のことを、レオは知らないと言いました。けれどどうにも、その名前には関連性を疑わずにはいられません。
「ま、偶然ってこともあるけれど。できたわ」
「おー、さっすがブリちゃん」
なんて言いつつも、ブリジットは遺物同士をぱちり、組み合わせます。にゃーくんとコーネリアが、機嫌良さそうにみゃおう♪ と鳴きました。
「順調に組み上がってるみたいニャね、お嬢さんたち。それ、こっちと合うんじゃニャいか?」
ウワサされていることはツユ知らずといった様子で、レオが言いました。
レオが組み立てたものと、修、夏朝、美咲紀の合わせたもの、円とブリジットが合わせたものの断面を組み合わせてみると……ぴったり、ぱちん! 光がぱあっと閃いて、遺物はひとつになりました。
「ふむにゃん。だんだんと形が見えてきたニャけど」
どうやらそれは、なにやらひらべったく、そして細長い物体であるようです。
ただ、それがなんであるかはまだまだ、判別できません。
「順調だな。このまま進めるとしよう」
修が次の遺物に手をのばしつつ言うと、女の子たちもこくりとうなずきました。
綾花にはひとつ、野望がありました。
「あの……レオ?」
「んニャ?」
なんて、そんなにたいそうなことではありませんけれど。
ともかく綾花の手には、先ほど山で見つけたエノコログサ!
「ぱたぱたぱたぱた……」
「ぬおっ!? ニャ、ニャんてオソロシイものを持っているニャ……!? か、身体が勝手に……ふニャふニャん」
クールな旅ねこも、魅惑のねこじゃらし攻撃を前にしては、冷静ではいられません。
あっという間に綾花の膝の上へ、ぽすん!
「やっとレオをもふもふできました♪」
「う~ん。オレはそこらの愛玩猫とは違うんニャけど。旅ねこはクールでニャきゃあ……」
「イヤなら、やめちゃいますけど」
くりん、と首を傾けて、レオ熟考。
「ま、遺物を見つけてくれた駄賃だと思えば、安いもんかニャ」
「ふふ。煮干しもありますよ」
「おほ~、こいつはまた上物だニャァ!」
そんなわけでしばし、レオは存分にナデモフされることとなりました。綾花、至福!
と。不意に、まんざらでもなさそうなレオへ、
「ねえ。レオ。あなたって」
「ニャふニャふ……ニャにかニャ、お嬢さん」
朝鳥 さゆる
が尋ねました。
「いつもひとりで旅をしているの? いいえ、一匹でというべきかしらね」
彼女にとって、さほど意味のある問いではなかったかもしれません。さしたる興味もなかったことでしょう。
あくまで、暇つぶし。手は遺物の組み合わせを探しつつ、そんな問いが口をついて出たのは、きっと単なる気まぐれです。
「そうだな。仲間はいないのか? レオ」
よっこいせ、と
御剣 刀
が隣に座りながら、重ねて尋ねます。
自分の暮らすこの寝子島の、平穏なフツウを望む刀。人と人とのつながりもまた、彼にとっては大切なものなのでしょう。
さゆると刀の意図は異なっていても……結局のところ、誰もが孤独には生きられません。孤独を望んでいたとしても、誰だって、自分以外のあれこれと関わらずに生きることはできません。
「仲間……かニャ」
たった一匹で旅をしているというレオにだって、そんな誰かがいたのでは? と考えるのは、当然の流れであったことでしょう。
はたと煮干しを食べる手を止めて、しばし考え込むようなそぶり。遠くを見つめて、
「昔は、いたようニャ気がするニャァ。たくさんの、気心の知れた……心から信じ合える……家族のようニャ……」
けれどやがて、あけっぴろげな笑顔を浮かべて。ふにゃん! レオは言いました。
「ま、オレってば、忘れっぽいからニャァ。きっと風に吹かれて、どっかに置いて来ちまったんニャぜ!」
「レオ……」
少なくとも、見た目には気にしていないように見えます。けれど綾花は、なんとはなし、ふわふわの毛並みをきゅうっと両腕に抱きしめました。
ぱちん。ぱちり、ぱちん。
遺物は次々と組み合わされて、ひとつになっていきます。
「えーと……こう? これ?」
「んニャ、そっちの、そうそれそれ。それニャ」
「これね、オッケー」
出会ってみれば、
水上 桜
とレオはことのほか、すぐに打ち解けることができました。
二本足で立って歩くねこだなんて、桜にしてみたらまさしくフツウの産物で、相容れないものだと思っておりましたけれど。
「なんていうか……案外いいヤツじゃないの」
「ん? ねこに悪いヤツはいニャいぜ~。っと、こいつで最後だニャ!」
ひょい、と桜へ、レオは遺物を手渡します。
最後の部品をはめこむ役目は、桜に託されました。
「いいの?」
もちろんニャ! と促す前足にうなずいて、桜は残された遺物をはめこみ、ぱちり。
みんなも固唾を飲んで見守る中、ぱあっ! と光が瞬いて。
ついに本来の姿を取り戻した遺物を前に……どうしても胸によぎってしまう既視感に少なからぬ戸惑いを感じながら、桜はおそらく同じ気持ちであろうみんなを代弁すように、ぽつり。つぶやいたのでした。
「ば……バス停?」
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月02日
参加申し込みの期限
2018年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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