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心の刃を胸に抱き
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◆
潰れたスナックだかと、コンクリ塀に囲われた袋小路に、規則正しくも荒々しい重低音が響いている。
翡翠色の刃を持つチェーンソーを、
多喜 勇生
は前へと突き出した。
「ええい!」
腹の底の少し上から出たような、わずかにうわずった叫び声。
片目を閉じたまま振り抜いた翡翠の円刃が、飛びかかってきた犬型の影を斬り裂いた。
「っ、はぁ、はぁ……うわっと!」
大きく息を吐いた拍子に、チェーンソーを持つ手から力が抜けそうになって、勇生は慌てて持ち直す。
正直死ぬかもとも思ったけど、なんとか倒せた。
「けどこれって……戦えない人が襲われたら、まずくない?」
思わずこぼした彼の脳裏に浮かぶのは、家族や友人たちの顔。それらを引き裂く、影の姿。
想像するだけで、息が詰まって、心臓が握りつぶされそうな心地がしてくる。
「やるしかない、よね」
自ずと、チェーンソーを握る手に力がこもる。そこに在ることを確かめるように視線を落として、
「ってこのチェンソー、超かっこいいじゃん!」
勇生は大きく目を見開いた。
買ってもらったおもちゃに歓喜する子供のように、チェーンソーを隅から隅まで眺めて、惚れ惚れとした吐息を漏らす。
さっきまでは、無我夢中だったというのに。一度気づけば、エンジンの唸りに元気づけられるような、強くなったような気分になってくるから不思議なものだ。
「ふふふ、エンジンの爆音は浪漫だよ!」
袋小路をあとにして、勇生は路地を通りの方へと歩いていく。その歩調は、エンジンの唸りにも似ている。
◆
夕暮れの空で、カラスが鳴いている。
御剣 刀
は、人気のない道をのんびりと歩いていた。
小腹が空いてきたような気がしてきて、軽く買い食いでもしてから帰ろうかな、なんてことを考えていたその背後で、影がゆらめいた。
首筋がぴりっと痺れるような感覚。
反射的に振り返った刀の目に、飛びかかる黒い獣っぽい何かの姿が映る。
身をかがめ、前回り受身の要領で、何かの腹下をくぐり抜ける。刀の頭上を飛び越えそいつは、ブロック塀の作り出す日陰へと沈んでいった。
かと思うとエメラルドグリーンの光が現れ、日陰から刀を注視する。
(影……? 影が実体を伴って襲って来た!? また神魂か!)
しかも今回は明らかに危険な、日常を脅かす類のモノだ。
口に入った砂を吐き、「やってやるぜ!」と構え――ない。
何故って、学校帰りで武器がない。
ひとまず、そのままダッシュ!
まずは一時退避して、武器を確保することが最優先。丸腰で挑むのは、流石にマズい。
案の定というか、追ってくる気配。
振り向いて様子をうかがえば、喉から変な声が漏れた。
「増えてないか!?」
さっき飛びかかってきたのを先頭に、人っぽいのとか、鳥っぽいのとかが増えていた。
冷や汗が、背中を濡らす。
これは流石に、逃げ切れないかも。
◆
道場からの帰り道。首筋がひりつくような感覚に、
優木 遥斗
は目を細めた。
「……何か居るな」
常日頃の鍛錬の成果、だろうか。そういうものには、人並みよりも敏感だ。
振り向いてみても、背後どころか何処にも、日の落ちた住宅街に人影はない。
けれど気のせいで済ますには、今の感覚はいやにはっきりとしていて。
わずかな思案の後、遥斗は走り出していた。背後をみやれば、暗闇の中に緑の輝きが蠢いていた。
そうして、呼吸が軽く弾みだすほどには走った頃。
前方に見えてきたのは、時間貸し駐車場の立て看板と自動販売機。
街灯代わりに光を放つ自販機の奥には、カーブミラーが設置されている。
ミラーの中に、遥斗は見る。
背後に迫る、緑の光を。
学生カバンを投げ捨てて、取り出すのは愛用の竹刀。
影の一撃を受け止めるや、深く大きく、息を吸い込む。
次の瞬間、空気を打ち据えるほどの掛け声。気合一閃とばかりに、影を打ち払う。
視線を巡らせれば、影はただ一つだけではなく。
けれど、やることは変わらない。
竹刀を構えた遥斗は、影どもへ静かに告げる。
「来い」
応じるように飛び出す影が一つ。そのエメラルドグリーンの光が、獰猛な軌跡を描いて迫る。
影からの一撃を打ち払い、すかさず踏み込み、突く。
音もなく飛散したその向こうから、今度は二つの影が迫る。
退がる一方で深く沈めた頭上を、風切り音が掠めていく。眼下に響くのは、牙が打ち合うような不快音。
心臓の鼓動が、一段激しさを増す。
下からの斬り上げで二体の影を払った瞬間、左から長く鋭い影が走る。
横っ飛びに転がったのと、アスファルトが弾けたのはほぼ同時。
焦げ臭い匂いと砕けた飛礫が肌を打つ。
冷たい汗と鼓動の熱がないまぜになった身体を、潮の香りを微かに含んだ風が通り過ぎていった。
ろっこんを思いっきり使える海岸まで、あと少し。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月28日
参加申し込みの期限
2018年09月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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