「うわあああっ!?」
奴らは暗闇から現れる。
逃げ惑ううち、
多喜 勇生はそれに気づいたが、少々遅かった。間もなく日が沈むだろう。
「なんなんだ、あれ……!? に、逃げなきゃ!」
薄暗い路地を駆け抜ける。
しかしすぐに、前方の闇の中、エメラルドグリーンに輝く光が見えて、思わず立ち止まる。
あれは奴らの、目だ。
影が形を持ったような、真っ黒い人型。獣。羽ばたく鳥。あるいは殺人マシーン。奴らの形は様々だが、分かっていることは、勇生を亡き者にしようとするその殺意のみだ。
「に、逃げ道が……っ」
辺りには人気もなく、助けを求める相手は無し。
コの字型の袋小路に追い込まれた勇生へ、いくつもの光が迫る。
無機質なその光が、勇生を追い詰め……やがて、覚醒を促した。
「……こうなったら」
勇生の手の中へ、エメラルドの光が弾けた。
神魂の気まぐれな働きだろうか。彼の心が武器と化し、手のひらへ現れた。
それは輝く翡翠色の刃を持つ、チェーンソーだった。
「こうなったら……やってやる!!」
両手でハンドルを握り込み、スターターグリップを歯で引く。
エンジンは獣のような唸りを上げ、ソーチェーンが滑らかな回転を始め、勇生は吼えた。
こんにちは、よろしくお願いします!
多喜 勇生さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
寝子島に、人を襲う危険な怪物が出現しました。
それは暗闇の中から現れ、『影』がそのまま形を成したような人型、獣型や鳥型、
恐ろしい機械などの姿を取り、音もなく襲いかかります。
日の光が差す場所には近寄れないようですが、日が沈んでしまえば、そこらじゅうが彼らの領域となります。
皆さんは神魂の影響か、特別な力を使用することができます。
あなたの心を武器として具現化し、扱うことができるのです。
心の武器は、あなたに縁のある品物、思い入れのある品物の形をしていたりすることが多いようですが、
全く関連性がない品物が現れることもあります。
ひたすらに逃げるもよし。心の武器を手に立ち向かうもよし。
再び日が上るまで、生き延びてください。
アクション
<影について>
影たちは無数にいます。
暗闇の中に潜んでいて、影を通って追いかけてきたり、人を見つけると形を成し襲ってきます。
彼らの瞳はエメラルドグリーンに輝いており、よく観察すれば見つけ出すことができるでしょう。
また、後述の心の武器を構えると、光でその姿を露わにすることができます。
影の形は上記の例だけではなく、多岐に渡ります。
襲ってくる影の形をアクションで指定することも可能です。
<心の武器について>
皆さんは、もとから備わっているろっこん等の能力に加えて、
『心の武器』を使うことができます。
心の武器は影を倒すだけでなく、闇に潜む影の姿を暴き出すこともできます。
武器のモチーフはなんでも構いません。
一見武器には見えないような物でも、武器として相手を攻撃することができます。
・祖父の家に飾ってあった日本刀が現れる
・いつも大工仕事で使ってるトンカチが巨大化
・愛用のメガネからビームが出るように
・昔飼っていたペットのハムスターが出現、助けてくれる
・何の脈絡もなく出てきた剣だけど、手足のように扱える
など、何でも構いません。
ただしあまりにも強力すぎるものは、適度にマスタリングされる可能性があります。
一つの目安として、個人が携行可能な範囲を明らかに超えたもの、人間サイズよりも遥かに大きなものなどは、基本的にマスタリング対象になると思ってください。
例)戦車や戦闘機、巨大ロボット、巨大怪獣、大砲など
備考
どなたでも参加できます。
バトルが苦手のPCも、武闘派じゃないとしても、工夫次第で活躍することができます。
描写する時間帯や場所は、昼間の暗い裏路地でも、間もなく日が暮れる頃合いでも、
完全に太陽が隠れた夜の闇の中でも構いません。
ろっこんは自由に使用することができます。
ほしびとは、寝子島へ星幽塔の装備を持ち込むことができます。
星の力は、『星の力(虹)』のみ使用可能です。
ただし、いずれも一般人には見られないよう、怪しまれないような工夫が必要かもしれません。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!