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風鈴の誘い
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私服姿の
恵御納 夏朝
が帰り道を急ぐ。夕陽に照らされた姿は赤銅色に燃えていた。
「……夕方なのに」
汗で濡れて垂れ下がってきた前髪を軽く掻き上げた。持っていたハンカチを額や首筋に押し当てる。
「早く寮に帰りたい……」
チリン、チリリン。
涼しげな音に足を止めた。夏朝は民家の軒下を注目して見る。
「風鈴じゃないのかな?」
歩き出そうとした矢先に身体が固まった。
一瞬で一帯が暗くなった。目の前には赤い鳥居に囲まれた石段が上の方まで伸びていてぼんやりとした光が零れている。
「あれ……夜?」
カジュアルな服は浴衣に一変した。桃色の生地に木天蓼の可憐な白い花が咲き乱れている。同じ柄の巾着が手首に二つ、赤い紐に結ばれる形でぶら下がっていた。
「どうしよう」
左右は暗闇で目を凝らしたが何も見えない。
夏朝は前を向いた。赤い鼻緒の草履を鳴らし、石段を軽やかに上がっていく。
一番上に到着した。浴衣を着た人達が石畳を行き交う。左右には屋台が並び、活況に沸いていた。
「夏祭りみたい」
目尻を下げて笑う。夏朝は巾着を揺らし、賑やかな中に加わった。
お面がずらりと並んだ屋台を見つけた。立ち止まってヒーローやヒロインの面を見ていると、愛らしい猫の物に目が留まる。
迷う仕草を見せることなく購入した。側頭部にくるように猫のお面を被る。軽やかな足で歩き、冷たいラムネを手に入れた。喉越しを堪能して、ぷはぁ~、と息を吐いた。
急にヒクヒクと鼻が動く。横手を見るとたこ焼きの屋台があった。踏み出そうとして横手を見る。鉄板でソースが弾ける。香ばしい焼きそばの匂いに口元が緩む。
「どうしよう」
二つを見比べて夏朝は悩む。その果てに笑顔となった。
「どっちも買えばいいんだよ」
一つのビニール袋に入れて目に付いたベンチに座る。飲み掛けのラムネを横に置いた。膝に乗せた袋からたこ焼きをそっと取り出す。舟に見立てた器の中でたこ焼きがぎっしりと収まっていた。白い湯気をくゆらせ、振り掛けた鰹がしなやかに踊っている。一つを楊枝で突き刺し、口の中に入れる。熱さに喘ぐような調子で食べるとラムネを呷った。勢い付いてきて次々と口に収める。
火照ったような顔で今度は焼きそばを手にした。香るソースを胸いっぱいに吸い込んだ。夢見るような目で褐色の麺を啜る。口直しに紅ショウガを割り箸で摘まんで口に含む。
最後にラムネを豪快に呷って飲み干した。
「ふぅ~、最高だよ~」
夏朝は少し帯を緩めた。満足したように腹部を撫でる。
少しの間を空けてベンチを離れた。腹ごなしに立ち寄った先は射的屋であった。
「どれにしようかな?」
並べられた景品にコルクの詰まった銃口を向ける。愛らしくポーズを決めるカプセルギアに目を凝らす。
「アマネちゃん!?」
一度、ライフルを下ろして手持ちの巾着の中身に目をやる。
「そんなわけないよね」
夏朝は妖精少女、
アマネ
の猫耳の頭を撫でた。尻尾が左右に振れて喜んでいるように見えた。巾着の袋から顔を覗かせる姿で収めると、再びライフルを構えた。
小さいアクセサリーには当たらなかった。大きな縫い包みにはコルクが弾き返された。当たっても揺れるだけで落とせない物もあった。
「別にいいもーん」
夏朝は唯一の景品、猫のキーホルダーを指に引っ掛けて足を速める。
御囃子が聞こえてきた。夏朝は人波に乗って広場に雪崩れ込む。
光の塔のように輝く櫓を目にした。狐面を被った人達が囲んで緩やかに踊っていた。
「狐の中に猫が入ってもいいのかな?」
数秒の間のあと、夏朝は小走りで輪に加わった。巾着からアマネを取り出して足元に置いた。スマートフォンの操作で一緒になって踊る。
「なんか、かわいい」
幼い声は後ろからであった。
夏朝が誇らしい顔で振り向くと、風景は真っ赤に染まっていた。
少し残念そうな顔でぽつりと言った。
「戻ってきたんだね。でも、楽しかったよ……ありがとう」
側頭部に猫のお面を付けた夏朝は猫のキーホルダーを握り締めて道なりに帰っていった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月22日
参加申し込みの期限
2018年08月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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