スイカ・ザ・マッスル！｜リアクション

スイカ・ザ・マッスル！

　その傍らで、自慢のマッスルボディを披露するのは尾鎌蛇那伊。
　こちらもビキニパンツ一丁で海に参戦すると筋肉スイカ男に接近。
「さぁ、アタシの筋肉、ご覧になりなさい！」
　ムキィッとバンプアップした大胸筋、両腕、そして背筋！
　ひねりを加えて笑顔でポージング！
　これにスイカ男たちも負けじと対抗。
「あら、なかなかキレてるわ。やるなじゃい！」
　ビシィッと集団でポージングを決めれば、その一帯だけボディービルディング選手権が繰り広げられているかのようだ。
　それを見た真境名が思わずたじろいだ。
「うわっ、見ているこっちまで暑苦しい光景……！」
　それに尾鎌は当然のように答える。
「当たり前でしょ、魅せる為に筋肉を活性化して熱を持たせてるんだもの」
「そ、そうなんだ……。あ、向こうでかき氷屋を開くから、よかったら来てね！」
　逃げるように立ち去っていった真境名の背を見送ると、尾鎌たちは筋肉の祭典を再開したのだった。
「さぁ、アタシ達の肉体美を見て皆酔いしれなさい！」