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FEAR THE FORCE:夢幻泡影
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たまには学校に行こう、と、この朝、殊勝にも
桜庭 円
は考えた。
理由は特にない。天気が良かったから、とかそんな感じだ。
学生の本分は勉強と、昔の偉いひとは言ったものである。
ここで注意してほしい単語は『勉強』という部分だ。『通学』ではない。
つまり本分であるところの勉強さえしっかりやっていれば、授業に出席するとかしないとかはあまり関係がない。これを発見した何年か(十何年か?)前の校長は、きっと「エウレカ!」と叫んだはずだ。
円の通う寝子島高校は校風として、出席や遅刻をあまり問題視しない。気が向いたら行けばいい。雨が降ったらカメハメハ大王でOK、それが寝子高流だ。そんな自由な高等学校、どこかほかにあるんだろうか。
まあ強制されずとも、たいていの生徒はちゃんと自由意志で毎日通学しているようではあるが。
しかし円はせっかく得たフリーな時間、趣味に没入せずにいられようかと、ぽつりぽつりと休学を選んでいる。とりわけここ一週間ほどは、ぽっかり出席簿に黒穴が空いてしまったくらいだ。数日かけてある希少本を探して手に入れ、さらに数日かけてずっとページめくりに没入していたからだ。
というわけでひさびさの生あくびをかみ殺しながら、円は通学路をふわふわと歩いた。
どうも早起きは苦手だ。この幸せな身分になってからは、ずっと。
早起きは三文の得かもしれないが、三文程度の利益なら寝ていたいものである。
特大のあくびが出た。
これが幸せということか。
しかし、幸せは幸せだと認めるものの、一方で思う通りにいきすぎている気もしないでもなかった。なんというかこう人生の波というか凹凸が欲しいよねぇ、なんて思うのは贅沢というものだろうか。
「海ちゃんちゃーっす」
途上で
小山内 海
の姿を見かけ、揺れる海藻のように円は手を振った。
海は、立ち止まってテオバルーンを見上げている。
でも再度円が呼びかけると、ん~? というように海はなかば閉じた目を向け、あっ、とやや間を置いて気がついた。なんとなく、衛星回線で会話しているような間隔の空きかただった。
しかしここから海は早い。スケッチブックをぱらぱらとめくって、円用に用意していたページを開く。
『あ、円ちゃん』
もう一度ぱらぱらして、
『おはよう』
を見せた。おひさ、と円はこたえる。
「空を見つめてどうしたの?」
海は白紙のページにペンを滑らせた。
『ぼんやりしてた』
「ぼんやり?」
『考え事したり』
「そりゃいい。我思ウ、故ニ我アリってね」
海はいくらか困った。自分の考えが円に、うまく伝わっていない気がした。
といっても、どう書き表せばいいのだろうか。
毎日充実してるはずなのに、なにか物足りないような気分でいるということを。
こうドタバタが足りないような――そんな気持ちでいるということを。
最近どうしてた? と筆で問う海に、よくぞ聞いてくれました、と円は言った。
「僕は珍しい本集めてたよ!」
そして入手したばかりの稀少本が、どれほど珍しくてどれほど価値があって、どれほど興味深い内容であるかを、身振り手振りを交え一生懸命に説明するのである。
『そういうの好きだもんね。寝子島書房だっけ?』
「海ちゃんはどうしてた?」
すると海も屈託なく明かした。
『私のほうは三人で遊びに行ったり、食事に行ったり、泊りに行ったりとかかな?』
「ほー、それはそれは」
青春ですなあ、と円は白い歯を見せた。
このときにわかに、通学路の後方がにぎやかになった。
「うん?」
見れば、白いセーラー服を着た少女が、取り巻きらしき数人の寝子高生に囲まれ、レッドカーペットをゆくハリウッドセレブよろしく、しずしずとやってくるのだった。
大きなクエスチョンマークを浮かべている円に、海がそっとスケッチブックを差しだす。
『円ちゃんが休んでる間に来た日本からの留学生だよ。外交官か大臣かそんな人の娘で、国賓待遇だってウワサみたい。すごいね』
留学生とならんで愛想を振りまいているのが、生徒会長
剣崎 エレナ
だというのもなんだかVIP感を高めている。
「ふーん」
前例がない話ではなかったので、円は当初、興味のなさそうな顔をしていたが、
「ちょっと待って……その子、なんて名前だっけ?」
少女の顔を見たとたん、急に目がさめたような顔をした。
『え? たしか、うたいひろみ(
詠 寛美
)さんだとか』
その文字を読むや、円は目を丸くして低くうなった。
「んんんん?」
『どうしたの?』
なぜかはわからない。わからないが、わかる。
「僕、あの人知ってるよ!」
ええっ!? というように、海は口をぽかんと開けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月09日
参加申し込みの期限
2018年08月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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