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FEAR THE FORCE:夢幻泡影
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呉井陽太の指摘に、香川王堂は力なくうなずいた。
「呉井君、君の言う通りだ。私はもう……やめたい。この王珠は私の弟の生命力を喰らい、アムリタの世界を維持している。最初はそれでも構わないと思った。だが今、私は激しく後悔しているのだ」
「だったら砕けばいいじゃないか。なぜそれができない!」
獅子目悠月が声を上げた。
「もう王珠は私の意思を上回ってしまった。私がこいつを使っているのではない。今やこいつが、私を支配しているのだ」
夜海霧楓はネイルガンを構える。
「香川、あんた自身が砕けないのなら俺がやってやろうじゃないか」
「やめろ! 自分に攻撃が跳ね返るぞ!」
香川は鋭く制すると、王珠を足元の地面に叩きつけた。
すると強力な弾性を持つかのように、水晶球は地面に跳ね返り、香川の額を血がにじむほど打ち据えたのだ。しかも彼の手に戻っている。
「反射した……!」
鴻上彰尋は目を見張った。
「違う!」
と叫んだのは香川自身だ。
「誰の目にもそう見えただろうが、これは王珠の幻覚だ。私はおそらく、考えに反して自分で自分の額にこれを叩きつけた。こいつは、一瞬だがこちらの意思を支配する。ろっこんのような力を使っても同じだ。自分の力を己にぶつけるだけに終わるだろう……最も恐れる(Fear)べき力(the Force)の持ち主は自分自身だと、こいつは知っているんだ」
引き金に指をかけたまま楓はためらった。
ここで撃てば、自分の額に向けて発砲することになる……だと。
「そしてこいつは、この力も残している……!」
と言いかけて、もうやめてくれと香川は悲鳴を上げた。
水音が立つ。
暗い水面から、異形なるモノが次と姿を見せた。昆虫に似ている。羽根を持つ甲虫が多いが、羽虫や羽蟻のようなものもある。蝉も。いずれも一般的な虫よりずっと大きくて、人間の頭部ほどもあった。
蟲(むし)だ。大量にいる。数十匹は下るまい。うわんと耳を聾すほどの羽音を立て、一斉に襲いかかってくる。
「この期に及んで……!」
優木遥斗は竹刀を構えた。王珠破壊より先に蟲をなんとかせねばならない。
蟲を追い払いながら悠月は香川の行方を追った。彼は王珠に引っ張られるようにして、よろめきながら海に向かっている。足では抗っているようだが、王珠の引く力のほうが勝っているようだ。
――天秤……?
香川の体がボートに転げ落ちた。王珠はここから逃げようとしているのだが、香川のほうは抵抗しているのだろう、小舟は進むことなく、右に左に大きく傾いでいる。
激しく揺れる小舟の姿が悠月には、バランスを失った天秤の姿に見えた。
天秤……が……また、狂った均衡を取り戻そうとしている――。
ガラスが砕け散るような大きな音。
「なんだこいつらはっ!」
ストレートパンチを浴びた蝉型蟲が、砕け散り消滅する音だった。
新田亮の拳である。
「ああそうか、新田は初めてだったか!? こいつらはなあ、あれだ、害虫だ!」
大雑把なことを言いながら蟲に向かっていく姿がある。詠寛美だ。
「いい夢ではあった……だが、夢の裏側は大抵こんなものということか」
八神修も参加していた。亮を見かけ合流したのだ。
なんだかこれ、と小山内海は思う。
前の世界にも見たからちょっと懐かしくもあるね。
スケッチブックを両手で抱え、当たるを幸いと海は振り回した。
「うわっ、またこれ!? 最悪っ! まあ倒したらすぐ消えるのはいいけどさっ」
テオを抱きながら桜庭円も加わった。ボクシング仕込みのヒット・アンド・アウェイ戦法。
彼らも公邸に突入したのだった。バルーンのほうのテオがほぼ全滅したこともあって、テオ頼みの公国軍はほとんど障壁にならなかった。
『あの小舟だ! 急げ!』
円の足元に飛びつき、テオが大きく吼えた。
「わかったわかった! 暴れない!」
と答える円の隣を、独りの剣士が駆け抜ける。
御剣刀だ。
終わらせてやる、と剣の柄に手をかけたまま、蟲をものともせず疾走する。
外套がはためく、その姿はまるで一陣の赤い風だ。
狙うは、あの水晶球か。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月09日
参加申し込みの期限
2018年08月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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