this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
FEAR THE FORCE:夢幻泡影
<< もどる
1
…
40
41
42
43
44
…
49
つぎへ >>
もう気がついてるだろう? と公王の弟、香川道太郎は言った。
「この世界……『アムリタ』と呼ばれる、みんなの願いが叶って幸せになっている世界は、少し設計が甘すぎるって」
「そうだよ、段ボールの先生ー!」
どぷう、と滂沱の涙をあふれさせながら鬼河内萌は言った。
「都合よく王様が夢枕に立って、とかちょっとねえ、その場で考えたって感じすぎ!」
疲れたのか椅子に座り、ははは、と道太郎は力なく笑った。
「願いがかぶってしまった人の矛盾は両立させてしまったり、時間がめちゃくちゃになってしまったり……それはね、一人でできることにはおのずと限界があるからだよ」
「一人、っていうのは、この世界を作った香川公王のことですね?」
と言う佐藤英二に、道太郎は首を振った。
「兄さんじゃないよ。兄さんにも、もちろん僕にも、これほど大きな想像力は発揮できない。覚えてる? 前に、ののこ君が誘拐されたときのことを」
「もちろんです」
あおいが言った。ののこは昏睡しつづけていたのだった。このときのように。
「あのときののこ君は黒の螺旋を宿し、現実改変を生み出した。それはきっと、ののこ君が想像力豊かで、みんなの幸せが成就することを無邪気に願う良い子だったからだろうね。神秘的な力とも相性が良かったのかもしれない」
あおいは忘れない。たしかにあのとき、短い時間だったが『ののこの存在しない世界』が生み出されたのだ。
「それじゃあ、今も……」
という英二の手を取って、ぐーっと萌はののこのベッドまで引っ張っていった。
「なーんだ。だったらこの世界を終わらせるには、ののこちゃんを起こせばいいって話じゃない? 出番だよ王子様っ」
「ちょ、ちょっと待ってよ……王子様?」
「眠れる姫君は王子様のキッスで目ざめるというのがセオリーだよっ★ さあ出番出番! レッツ・キッス!」
えっ!? たちまち英二の顔は、表面でホットケーキでも焼けそうなくらい熱くなった。
「待って待って待ってそんなのダメダメダメだって! 第一本人の了承も得てないし、前だってそういう起こし方をしたわけじゃなかったはずだよ!」
「その発想はなかったなあ。試すだけ試してみるかい?」
などと道太郎は笑ったが、
「そういう冗談はともかく」
と表情を戻して言った。
「兄さんの持つ力の源、王珠を破壊することが条件だと思う」
そのとき、がこっ、と音がして、病室の天井隅あたり、羽目板のひとつがジグソーパズルのように外れて落ちた。
「あっ、しまった……! って、もういいか、隠れなくても」
よいしょ、とその穴から志波武道が顔を出し、どさっと来客用のソファーに降りてきたのだった。
「やあみんな、唐突な登場で色々とごめん! 博士の弟さん、はじめまして。弟さんを探してやってきた者です。はい」
「どうやってここに……!」
あおいが問うと、
「疑問はごもっとも。換気口から入って色々と……ね。伊達に1年暗躍してないぜぃ、ってことで。話は途中からだけどだいたい聞いたから事情は分かってる」
ことは急を要する、と断って、
「自分の推測を言わせてもらっていい?」
と武道は左右を見た。了承を得てつづける。
「王珠ってアイテムがののこちゃんを眠らせ、世界を創り変えているってところまでは理解した。でも、それだけ大きなことを起こす力の源が別にあるはずなんだよ……強すぎる力にはきっと、代償が必要なはずだから」
「ギブ・アンド・テイクってこと? でもその代償って?」
萌の問いに、言いにくそうに武道は答えた。
「この世界で幸せになっていない人……痩せ衰えている弟さん、つまり、道太郎さんの生命じゃないか、って……」
驚いて英二は道太郎を見た。
ダンボーは、そうだね、とうなずいた。
「僕が死ねば、きっと全部終わるよ」
香川道太郎は立ち上がった。
「アムリタの世界が崩壊寸前なのも、僕がここまで衰えているからなんだ」
話しながら、よろめく足取りで窓に向かう。
「王珠を破壊するのはとても難しい。だから、もっと簡単な方法を選ぼう。エネルギーの源を絶ってしまえば、終わりだ」
窓にたどりついた。大きく開け放つ。夜風が吹き込んできた。カーテンが暴れ出す。
「押してくれ、とは言わない。ただ、邪魔しないでほしい。兄のしでかしたことは、僕の責任でもある」
しかし、その腕を武道はつかんでいた。
英二も、萌も、あおいもだ。
「それはできません」
武道は言った。
「だって俺はただのフツウの高校三年生なんだから」
「他の手を考えませんか」
まだ、遅すぎることはないと英二は言った。
<< もどる
1
…
40
41
42
43
44
…
49
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
FEAR THE FORCE:夢幻泡影
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月09日
参加申し込みの期限
2018年08月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!