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FEAR THE FORCE:夢幻泡影
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寝子島中のTerror Electricity Oculis、略してテオが、一斉に攻撃モードへと変化した。
眼に警告の赤が灯り、平板ながら有無を言わせぬ調子で投降を呼びかける。
テオたちは、目ざめたとおぼしき人間を集中的に襲った。
しかしその成果はわずかだ。
「テオー、テオー」
呼ばわりながら桜庭円がゆく。夜道を夏の宮殿に向かいながら。もちろん、猫のテオを探しつつ。
「おい、その呼び方まずいんじゃねえのか? 『テオ』っていったら、あっちのほうが」
詠寛美が眉をひそめた。いつの間にか彼女は、肌の色合いも復している。
「いいのいいの、ボクの場合、危なっかしいことをやるほうが運勢が開けるんだから。猫のテオ探しもできて一石二鳥!」
「その話か。さっきも聞いたが、よくわかんねーんだよな、その原理……」
このとき、さっと小山内海がスケッチブックを見せた。移動しながら書いていたらしい。それでも字がほとんど乱れていないのはさすがといえよう。
『円ちゃんの運もあると思うけど、『テオ』さっきからほとんど見ないよ。数が足りてないんじゃない?』
「言えてる。あっちゃこっちゃで追いかける対象ができちゃって、テオバルーン軍団大忙しになってるとか……?」
円たちはトンネルや橋の下など、猫が好みそうな場所を中心的に進んでいた。
このときも歩道橋をくぐる途中であった。その真上から、
「それと」
と聞き慣れた声がした。
「俺たちが、見つけ次第叩きつぶして、数を減らしてやってるからだろうな」
抜き身の刃引き刀を肩に担ぎ、御剣刀が立っていた。
「かれこれ五機は叩きつぶしたな。目的が同じとわかったんで、俺たちこうして行動を共にしてる」
その横で腕組みしているのは新田亮なのである。
「あのときといい今回といい……それにしても俺たち、色々な所で顔を合わせるな」
刀が言うと、
「そういう縁なのかもな」
亮はうなずき、仁王像のように腕組みした。
「よう、縁っていやあ新田、おめーとは意外なとこで会ってばかりだな」
寛美が手を振って見せた。普段の寛美の言動と、今来ているお嬢様然とした制服姿のギャップに亮はただただ、目を白黒させる。
おい、というように、テオドロス・バルツァが低い声でうなった。
「悪い悪い」
という刀の前で、ひょうとテオドロスは歩道橋の手すりに飛び乗った。
「海に桜庭も聞いてくれ。探し人ならぬ探し猫はここだ」
「おおっ、いたねー。探したよー、ロボットじゃないほうのテオー!」
円の声は弾むがテオのほうは『またか!』と怒り、フーッ! と凄むのである。
海と円の想像は間違いではない。
テオは追うべき対象が増えすぎて、頭数が不足しつつあったのである。
だがテオ不足の最大の原因は、たった一人の女性によるものだった。
朝鳥さゆるは逃げている。すでに二の腕には傷ができており、制服のスカートも破れていた。
部屋に――部屋に帰らなくては。
いつもの通学路なのに、公用車に乗っていないせいか、果てしなく遠く感じる。
だが帰って、聞かなくては。藍人に、真実を。
疼痛、あの感覚だ。また襲ってきた。
見上げれば、猫型バルーンがゆっくりと追ってくる。
あんな奴に終わらされるわけにはいかない――。
「大丈夫? 綺麗なお姉さん」
追われてるの? とさゆるに声をかけたのは、しっとりとしたエメラルドグリーンのドレスを着た女性だった。パーティの帰りだろうか、派手な姿だ。
さゆるは黙ってうなずいた。この女性が、敵か味方かはわからない。
「ははあ、テオだね。……困ったことになったね」
非常事態だが豊田華露蘿は動じず、まるで自転車がパンクした程度の口調で言った。
「いつかこんな日が来るんじゃないかと思ってたんだ。思ってたより早かったかな……? 僕、いや、私、今夜は仕事を途中で抜けて来ちゃった」
さゆるは警戒を解かず、胸を抱くようにして後退する。
「大丈夫、私は大学院でアレを研究しててね。そう、空にプカプカ浮いてるテオだよ。とても便利なロボットだと思う反面、中身はブラックボックスの塊だから、暴走や乗っ取りで彼らが僕らに牙を剥く日がくるかも、って恐れてた」
「どういう意味……?」
いけない、いけない、と華露蘿は頭をかいた。
「前置きが長くなるのが研究者って人種の悪癖だね。要するに、こういうこと」
華露蘿はハンドバッグを探る。高級ボールペンのようなものを取り出すと、その先端を指で押し込んだ。
効果は、瞬時に現れた。
警告音声を発しながら近づいてきたテオが突然、ガスが抜けたかのように、ふわふわと着地したのだった。目の光は消えている。機能停止したのだ。
「どう? いきなりガチャンと墜落しないよう、これでも工夫したんだから」
「何をしたの……?」
「暴走なんかの不測の事態に備えて、強制停止機能を付け加えたんだ。時間はかかったけど全部のユニットに、同じプログラムをインストールしてる。制御コードをピピッと送れば、ほらこの通り、というわけ」
できれば使わずに済ませたかったんだけどね、と言う華露蘿は、喜怒のあきらかにならない複雑な表情で、動かなくなったテオを見つめている。
「天才科学者になりたかったんだよね……特撮やアニメなんかに出てくるじゃない? 『こんなこともあろうかと』なんて言ってビックリ兵器をいきなり出しちゃう役回り」
華露蘿が問いかけるような顔をしたので、さゆるは黙って首を振った。
「あ、そう。綺麗なお姉さんだし、そういうジャンルは興味なかったクチかな……。まあともかく、アッサリ実現してみると、案外つまらないもんだね。なってみてわかったよ、労せず手に入れたものは、実に味気ないものだって」
じゃあね、と華露蘿は告げて歩き出した。
「お姉さん、気をつけてね」
どうもさゆるのことを歳上だと思っているらしい。夜で、制服がよく見えないからだろうか。
華露蘿はペン型発信器をバッグに戻す。
テオのスイッチを切って回ろう。そうして、天才科学者兼キャバ嬢の役割を最後まで楽しむとしよう。
島中のテオの配置なら頭に叩き込んでいる。取りこぼしはないはずだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月09日
参加申し込みの期限
2018年08月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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