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FEAR THE FORCE:夢幻泡影
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「会長?」
生徒会室に入ったところで、朝鳥さゆるは足を止めた。
机を工夫して並べ組んだだけの円卓、その『会長』の札が下がる席に、剣崎エレナが座っている。生徒会室に他の人間の姿はない。
エレナは、顎が胸につくくらい下を向いていた。両肘を机につき、左右の手で頭を抱えている。小刻みに震えていた。
「会長」
「あ、朝鳥さん――」
面を上げたエレナの顔を見て、さゆるは不吉なものを感じた。
血の気が失せているではないか。ほとんど蒼白だ。
「具合でも悪いのですか?」
言いながら半歩、無意識のうちにさゆるは後じさっていた。
どこか近づきがたいところのある彼女の学園生活は、孤立こそしていないがごく限られた範囲の交友で満足している。エレナとの付き合いは生徒役員としての仕事上にとどまっており、互いにプライベートを話題にしたこともない。
いまからエレナが、決して聞きたくない種類の話をするだろう、そんな予感があった。
「朝鳥さん、聞いてくれる……? 転校生の詠寛美さんが急に人が変わったの、あんな下品な言葉づかい……でも、それで気付いた。私、私の夢が……」
「失礼します」
さゆるは背を向ける。
これ以上聞いてはいけない。これ以上は、危険だ。
「待って朝鳥さん! どこへ行くというの!?」
エレナは追いすがるような声を上げた。
「校門……校門そばの廃焼却炉で今日、業者が回収作業を行うのでその様子見に」
咄嗟に思いついた言い訳だが、まったくの嘘ではない。
「朝鳥さん……!」
立ち上がろうとするエレナを尻目に外へ逃れると、縁を切るかのように激しく、さゆるは横開きのドアを叩きつけて閉じた。
◆◆◆
美術の授業が行われている。
「返却した課題、全員受け取ったね。コメントをよく読んでおいてもらえると嬉しい」
明智珠樹は教室を見渡して、では、とチョークを取った。
「これが、今日の課題」
黒板には癖のない楷書で『自画像』と書かれている。
悲鳴か照れか、えーっという生徒たちの声が教室を満たした。そんな反応を見るのが、ひそかな珠樹の愉しみなのだった。美術教師は自分の天職だと思う。主要科目や体育でもないから、他の先生よりは少し気楽かもしれない。そのあたりも気に入っている。
「自分そっくりに似せるのも、理想を交えるのも自由だからね」
言いながら机の間をめぐって歩く。インスピレーションが湧いたのかすぐに描きだしている生徒もあるが、最初の一筆が入れられなくてうなっている生徒もいる。適度に指導しているうちに皆、自分の作業に没頭し始めたので、邪魔せぬよう珠樹は教卓に戻った。
どうせなら、僕も描いてみようか――。
珠樹は道具入れから、多色のサインペンを取り出した。ときどき鏡を参照しながら、心赴くまま画用紙を取り、ペンを走らせる。
だが戯れ気分だったのは最初の数十秒、一分も経つ頃には無心になっていた。
……できた。
はっと我に返った。珠樹はしげしげと己の『自画像』を眺める。
似てはいる。
だがこれを、本当に自分が描いたのかどうか疑わしくもなった。
――僕じゃ、ないみたいだ。
自画自賛かもしれないが、よくできた絵ではあると思う。しかし息を呑むような美しさ、それと表裏一体の恐ろしさを内包した絵だった。自分に何かが取り憑いて、描かせたとしか思えない。
正面を向く珠樹の全身画は、普段の彼とはまるで異なる。
前髪で隠れる、右目。
背中には、白い羽根。
黒いスーツに黒いスカーフ、スカーフを留めるのは蒼いブローチ。
心臓の位置を、やはり蒼い薔薇で飾っていた。
彼は艶やかな、底知れぬ薄笑みを浮かべている。こちらの心を見透かしているかのような。しかもそのことを、今から明かそうとでもするかのような。
恐怖から逃れるように目をそらし、珠樹は小さく苦笑する。
僕、ヴィジュアル系バンドに憧れでもあったっけ。
色移り避けに白い紙を挟むと、ぱたんとスケッチブックに挟み込む。
生徒に見られたら恥ずかしい。この自画像は家で処分しよう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月09日
参加申し込みの期限
2018年08月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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