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FEAR THE FORCE:夢幻泡影
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汎用性なら0.5だが、0.3の精緻さ芸術性は他をもって代えがたい。
かといって0.7も、ここぞという場面で力を発揮するし、どうしても1.0でなければ表現できないものがこの世にあるのも事実だ。そして2.0……! たしかに使う状況は滅多にないけれどこれは守護神のようなもの、ケースのなかにひとつ、入れているだけでたいへん頼もしいではないか。
なんのことはない、シャーペンの話である。
移り気と言われようと浮気者の汚名を著ようと、大学院生
豊田 華露蘿
はどうしてもこれだけの種類のシャーペンをペンケースに入れて通学しなければ気が収まらず、同様のことはボールペン、ノック式消しゴム、修正液に蛍光マーカーに至るまであてはまるから、いつも複数の筆箱(しかもぎちぎちに中身が詰まったもの)を運ばねばならぬ定めであった。
必然の結果として、華露蘿の鞄は重くなる。
でも重くたって構うものか。そのぶん心は充実している。
大学そして大学院では工学に進んだけれど、もしその道を選ばなかったとすれば、自分は文具を扱う仕事に進んでいたのではないか――そんなことを考えたりもするのだ。
手首につけた腕時計を眺め、やや早足で華露蘿は歩む。
けれど、フラワーショップの前では足を止めた。
「泰子ちゃん」
そろそろ閉店準備なのだろう、店先で鉢植えを抱えている五葉泰子に声をかける。
「華露蘿ちゃん」
嬉しそうに泰子も応じる。
「今帰り?」
「うん、そっちはそろそろ閉店みたいね」
「昨日通知が来てたよ、奨学金の。ありがとう」
泰子は嬉しそうに目を細めた。
「よかった! 秋期入学になりそうだね!」
「これも華露蘿ちゃんのおかげだよ」
「そんなことないって。泰子ちゃんの実力だから!」
誇りたい気持ちである。
泰子が寝子島に移り住んだのは、華露蘿が小学生の頃だ。転校生と華露蘿はすぐに親しくなり、以後高校まで親友同士として過ごした。
家庭の事情で泰子は大学には進まず、以後、花屋の店員として住み込みで働いている。日本に帰った実家とは、義絶の状態にあるらしい。
花屋の店員として充実した生活を送っているように見えて、泰子の心には進学し、勉強をつづけたいという気持ちがその後何年もくすぶっていた。それを読み取った華露蘿は父に相談し彼女が受けられる奨学金を探して、その受給資格試験を受けてはどうかと提案したのだった。
最初は尻込みした泰子だったが、やがて気持ちを認め受給資格試験に臨んだ。
結果は見事パス、この秋から彼女は大学生になる。
「でも大学生活って案外お金かかるから、ここの仕事も続けるつもりだよ」
「そっかぁ、大変だね」
「お花も、お花にかかわる仕事も好きだから。それに、大変なのは華露蘿ちゃんもじゃない」
「ははは、まあ、学費や生活費はそれなりにかかるもんでねえ」
「新しいバイト始めたって言ってたけど。どんな仕事?」
「お父さんの知り合いがやってるお店」
「インドから帰化したっていう、あの気のいいおじさん?」
「そうそう。でも昼にやってる激辛カレー屋じゃないよ。おじさんは実業家でね、夜は別のお店をやってるんだ」
「どんなお店?」
「いわゆるキャバクラってところだね。この界隈では、優良店で有名だよ?」
えっ、と泰子は声を上げた。
「つまり華露蘿ちゃん、キャバ嬢をしてるってこと!?」
「ありていに言えばそうなるね」
驚いた、と泰子は目を丸くして、
「華露蘿ちゃんがキャバ嬢……華やかだなあ。さすがに予想できなかったよ」
「やればできるもんよ。メイクの上手な先輩がいてね、いつも仕上げをやってもらってるんだ。危ないお客さんが来ても、頼もしい先輩が対応してくれるし」
泰子ちゃんもやってみる? と華露蘿が言うと、
「わ、私なんてとてもとても!」
真っ赤になって泰子は手を振るのだ。
「顔はこんな地味だし、引っ込み思案の口べたで初対面の人となんて話せないし……!」
「そんなことないと思うけどなあ。きっと泰子ちゃん、メイクすると化けると思うよ」
会話のほうだって、と華露蘿はつづける。
「相手に合わせてればいいから楽なもんだよ。案外面白いよ。実は、たまにうちの大学の教授連中がお客さんで来るんだ。でも私は研究の話題にもついていけるし、教授たちのほうも学会で来たお客さんを接待するのに重宝してるみたい。まあ、それでいいのか名誉教授、という気はするけれど」
フフフと華露蘿が笑うと、つられて泰子も口元を緩めた。
「じゃあ、頑張って」
「泰子ちゃんもね。いつかお客で来てよ。アットホームな店だから女性客も案外多いんだよ」
はい、と華露蘿は、泰子の手に名刺を渡す。
店名は『プロムナード』、本名の代わりに、華露蘿の源氏名『瑠住(ルース)』がつづられている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月09日
参加申し込みの期限
2018年08月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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