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輝け! 写真館 Recollection
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■17匹猫ちゃん
今日も、寝子島は雨模様。
「よろしくお願いします、小田切さん」
しかし
環 的子
の表情は明るい。
「おー、来てくれてありがとうねぇ。今日は忙しくなるわよー」
「はいっ。雨にも負けず、湿気にも負けず!です!」
ググッと握り拳を作る的子、その楽しそうな笑顔に理子は目を細めた。
「的子ちゃんの向上心にはあたし、いつも驚かせられるわぁ」
小学5年生という年齢ながらも、的子は何事も真剣に取り組む。
何度か手伝いに来てもらっているが、その度
「新しいお仕事でも教えていただければ覚えますので!」
と未経験なことにも前向きに覚えようとする姿勢、また常に何か仕事を探す姿に理子は尊敬の念さえ抱く程。
「はー、小さい頃のあたしに的子ちゃんを見習ってほしかったわぁ。っと、ちょっと休憩しましょ、的子ちゃん、適度な休憩も大事よ!」
「はいっ!」
「あはは、そこまで気合い入れなくていいのよ。的子ちゃんの年齢でこうしてお仕事を、しかもこんなにしっかりやって貰えて、あたし感謝しかないわよ」
的子の好物の塩煎餅とお茶を差し出せば、的子はとんでもないです、と首を振る。
いただきます、と手を合わせ煎餅に手を伸ばすのを理子笑み共に見守った。
「っと、予約のお客様の準備しとかなきゃ。的子ちゃん、ゆっくり召し上がっててね!」
「は、はいっ、いつでも声かけてくださいっ」
了解、と理子は結んだ髪を揺らし撮影部屋へと向かった。
冷たい緑茶と塩煎餅の香ばしさは的子の喉を潤し、心を満たした。
父親から渡された謎のカード。
きっと、これは高価で便利なものなのだろう。
しかし的子がこれまで暮らし、見た世界とは別の世界のアイテムのようにも思え。
大切に持ち歩いているツギの当たった縮緬のがま口財布の中にあるお金こそが、的子にとって現実のもののように思える。
自分で安心して使えるお金を得ること。そして、この写真館を通じてなりたい自分になる人のお手伝いをすること。それが的子が写真館で働く理由ではあった、が。
(最近は……)
心地よく思えるのだ。
店主は元より、この店にアルバイトに来るお兄さんやお姉さん。それだけでなく、お店に来るお客様と接する時間は、仕事に夢中なこともあってか無理せず自然な自分で居られる気がして。
お客様や理子の『ありがとう』の言葉や、他愛もない会話にほっとする気持ちさえ感じるように思える程で……
「あぁあ! 的子ちゃーーん、ごめんちょっと助けてー!」
「どっ、どうしましたか? 小田切さんっ」
「紐がっ! 絡まったー」
少し、いやだいぶおっちょこちょいな女店主のせいか、ほっとできる時間も短いのかもしれない、けれど。
「いらっしゃいませ!」
的子と理子が予約のお客様を出迎える。
現れたのは
八神 修
。明るい茶色の髪を持つ彼が爽やかな微笑みと共に
「今日はよろしくお願いいたします」
と会釈する。
以前にもチラシ配りのアルバイトを経験した修。
その後も順調に営業が行われている様子に、そっと目を細めた。
「えぇと、今日はペットとの撮影とのことでしたが……」
的子の声に修は頷き。
「あぁ、今皆を呼ぶね。ミルク、ブラック、ミスト」
修の声が響けば、店の前に停まっていたトラックの扉が開き。運転手がケージを店内へと運び込みだした。
「わわわ、沢山の猫……!」
的子も理子も、トラックからケージを運ぶのを手伝う。
「その子はサバトラのパトラ。唯一の雌猫だよ」
的子が運ぶケージの中で、愛らしい鳴き声が響く。
「虎柄も愛らしいわねー」
「一番小柄なのがタイガですね」
修自身もケージを持ち、写真館へと運んでいく。総勢、17匹の修の愛猫たち。
撮影スペースに仕切りをし、一斉にケージを解き放てば、17匹の猫達は思い思いに走りだす。
「す、凄いですね……!」
的子は伊達眼鏡の奥の瞳をぱちくりと瞬かせた。
「先日、アニマルウェディング撮影会というものにも参加したのだけれど、せっかくだから他の猫達とも写真を撮りたいと思って」
前回は白猫で甘えん坊な気質を持つミルクをメインに写真撮影をした修。
今回もウェディングフェアを利用し、各猫達にウェディング風の衣装を着せる。
「やるわよ、的子ちゃん」
「はい……!」
一匹一匹、動き回る猫達に衣装を着せていく。
「皆、大人しく着てくれよ」
流石に飼い主である修の言葉には従順に従う猫達であったが
「あぁっ、お願いだからじっとして……!」
「ミストは気まぐれだからね」
的子が銀猫のミストと格闘する様すら、楽し気に見守る修。
修の腕ではおっとりとした長毛種のロングが心地良さそうに丸まっており。
「猫ちゃん、あたしの髪で遊ばないでぇぇっ」
理子の髪にじゃれつくのはテオテオ。
かくして、時間はかかりつつも17匹の猫はそれぞれにおめかしを完了し、いざ撮影タイムとなった。
教会風のセットで思い思いに過ごす17匹。
クッションの上でミケ猫のマーブルが欠伸をするのを撮影したり、黒猫のブラックが仕切りを超えそうになるのを的子は玩具で誘導したり。
「ほら、オヤツだよ」
ロシアンブルーのブルーは直ぐに修の元へと駆け寄ってくる。
それに負けじとブラックは修の肩に飛び乗り。
穏やかな笑みを見せる修。
「17匹は流石に圧巻ね、撮影し甲斐があるわぁ」
理子は夢中でシャッターを切る。
「どれだけフィルムと時間があっても足りないわね。いつまでも撮影出来ちゃいそう」
鬼ごっこを始めたり、はたまた遊び疲れて数匹が丸まる猫団子状態になったり。
修自身もスマートフォンで愛猫達を撮影し出す。
(後で、この写真送ろうかな)
一人の少女の笑顔を思い浮かべる修だった。
「よっし、それじゃあ最後にバシッと決めましょうか!」
ありのままの写真を撮影した後、今日のメインとなる写真撮影に取り掛かる。
唯一の雌猫、パトラを中心に添え、他の猫達が周りを囲む集合写真だ。
動かないよう枠組みをし、そこに猫達をセッティング。
修や的子がせーの、で枠組みを外した瞬間に理子はシャッターを切った。
やはり一度では上手くいかず、何度か再チャレンジした後に
「……こんな写真でどうかしら?」
「えぇ、バッチリです」
雌猫パトラを中心とした写真に修は思わず笑みを浮かべれば、パトラがそっと修に寄り添った。
彼女を抱き抱え
「凄い逆ハーレムだな。……パトラはどの子が好みなんだい?」
「にゃぁん」
向かい合った修の頬をペロリと舐めるパトラ。
「俺は人間だから、俺以外がいいと思うぞ」
そう言う修に、更に顔をすり寄らせるパトラ。
「シャッターチャンスね!」
理子はそんな修とパトラの姿も写真に収めるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
金原りく
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月07日
参加申し込みの期限
2018年08月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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