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【夏至まつり】キャンドルナイトに星も燈りて
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●ちび星を追いかけて(6)
「あおいさん!」
鴻上 彰尋
に呼ばれて、
七夜 あおい
が、ぱっと振り返る。
「彰尋くん!?」
「星すくい屋の人に、話を聞いたんだ。あおいさんも、ちび星を追ってるんだね」
「うん、そうなの。このまま、放ってはおけないし!」
あおいがぐっと拳を握るのを目に、彰尋はそっと目元を和らげた。
そこに、もう一つ、足音が近づいてくる。
「あっ、修君だ!」
「やあ、あおい。俺も、彼等が帰る場所を見失う前に保護してあげたいと思ってね」
一緒に探そう、との
八神 修
の言葉に、こく、と頷くあおい。
「2人と一緒なら、私、もっと頑張れそうな気がする!」
あおいが宣言したその時――3人の周囲に、ふわ、と5匹のちび星が舞い降りてきた。
「あ! 見つけ……きゃあっ!?」
あおいが言い切る前に、1匹のちび星が瞬き、姿を変える。
あおいに悲鳴を上げさせたのは、巨大な、真っ黒焦げのコロッケの化け物だ。
「あおい!」
修が、すぐにあおいの前に庇い立つ。
身をもたげるお化けコロッケの元へと、彰尋は真っ直ぐに駆けた。
「捕まえ、た!」
その手が、お化けコロッケの身体を掴む。
お化けコロッケはしゅるしゅると萎み、ちび星の姿に戻って、屋台の方へと帰っていった。
「これは……中々厄介だね。あおいさん、大丈夫?」
「う、うん、平気……実は昨日、黒焦げにしちゃったんだよね、コロッケ……」
「あおい、まだ顔色が良くないぞ」
心配の色が滲む声で言って、あおいの肩を支える修。
「大丈夫。ちょっとびっくりしちゃって……ごめんね。2人とも、ありがとう」
あおいの声を耳に、彰尋は「うーん」と腕を組む。
「悪戯好きなのはいいけど、これは、益々放っておけないな……なんとか、あとの4匹も捕まえないと」
「あおいを惑わすのはいただけない。悪戯がしたいなら、俺にしてみろ!」
修が朗々と声を張れば、ちび星達は、面白がっているようにちかちかとした。
そして、次の瞬間――、
「……って、あおいが増えてる!?」
私服姿のあおい、浴衣姿のあおい、制服を着たあおい、それから、エプロンを纏ったお料理モード……。
(お、俺の心が駄々漏れだぁ!! 落ち着け、俺……!)
深呼吸を一つして、修は辺りをぐるりと見回し、
「君が本物だっ!」
はっし! と本物のあおいの両肩を掴んだ。
「お、修君!?」
「大丈夫! 俺が、あおいを見間違える筈が……」
「いやあの、捕まえるのは、ちび星達の方で……」
「……あ、」
あおいの姿をしたちび星達が、くすくすと笑う。
そのうちの1匹、今は浴衣姿のあおいに変じているちび星の手を、
「ええと、何だか、悪いことをしてるみたいな気になるけど……ごめんね?」
と、彰尋が柔らかく掴んだ。
ちび星が、また1匹、屋台に帰る。
わっと残りのちび星が元の姿に戻って、その1匹を、修が今度こそ捕まえた。
「このまま、全員捕まえちゃうぞ!」
照れ隠しに叫んだならば、きゃあっとばかりに逃げ出す、2匹のちび星。
「追いかけっこして遊んでるみたいだな……」
「だね。追いかけて、遊び疲れたら捕まってくれるかもしれない」
修の呟きに、彰尋も頷く。
「幸い、掴んで壊れるヤワさではないみたいだ。挟み撃つのはどうかな?」
「賛成! 修君の作戦なら、安心だね!」
「俺が、ルートを算出してちび星を追い込むよ。あおいには、俺がスマホで指示する場所に向かってほしい」
「わ、わかった……けど、私、ちゃんとできるかな……?」
スマートフォンを取り出したあおいの眉が、少し下がっている。
彰尋が、そんなあおいの背を、優しく、ぽん、と叩いた。
「俺も、一緒に行くよ。この辺りの地理には明るいし、小さい子達の相手も得意だから」
あおいの顔に、ほっとしたような色が乗る。
そうして、3人はそれぞれに真面目な表情をして、顔を突き合わせた。
「それじゃあ、始めようか」
「うん」
「頑張ろうね!」
さあ、ちび星捕獲大作戦の幕開けだ!
あおいのスマートフォンが、ピコン! と鳴る。
取り急ぎ向かうべき方向だけ指示を出していた、修からの追加の連絡だ。
《ルート、算出完了だ》
《ちび星達が逃げ出した先には、路地がある》
《その路地の先は、広場になっていたはずだ》
《路地から広場に出たばかりのちび星には、広場から出る、もう一つの小道は死角》
《あおい達がちび星の気を引いてくれたら、捕獲はそう難しくない》
《少なくとも1匹は、俺が絶対にその路地に追い込む》
《1匹1匹、確実に捕まえよう!》
メッセージの最後には、頑張ろう! と手を振る、愛らしいコーギーのスタンプがぺたり。
それが、自分の緊張を解こうという修の心遣いだと察して、あおいはふわりと微笑んだ。
そうしてから、メッセージの内容を、彰尋に伝える。
「路地の先の広場、彰尋くん、わかる?」
「うん、大丈夫。任せて。もう一つの小道から……」
そこまで言ったところで、ぱた、と彰尋の足が止まった。
目の前に現れたのは、眉目秀麗な壮年の男。
その眼差しには、人をたじろがせるような、威圧的な色が乗っていた。
その男は、彰尋の父親だった。
浮かべている表情も、見覚えのある、忘れようのないもの。
(ああ、俺はまたこの人に責め詰られるのか……?)
足が、石になったみたいに動いてくれない。
男――ちび星の変身だ――が、淡く口の端を吊り上げて、身を翻そうとする。
あおいが、彰尋の手を強く握ったのは、その時だった。
「彰尋くん! 負けないで、私がいるよ!」
力強い声が、手を包む温度が、彰尋の心に気力を漲らせる。
次の瞬間には、彰尋は、《父親》の背中に向かって恐れることなく駆け出していた。
彰尋の手が、《父親》の手を確かに掴む。
その姿が幻のように掻き消え、ちび星が、光の尾を残して屋台へと飛んで帰った。
ほう、と深く息を吐いて、彰尋は、あおいの方を振り返る。
「先回りされるとは思わなかったね。その……」
「……ありがとう、あおいさん」
「お互い様だよ。私も、助けてもらったもん」
もう大丈夫? と、強いて明るい声を出すあおい。
うん、と頷きながら、彰尋は密やかに拳を握り締めた。
(……情けないな、俺)
あ! と、あおいが声を跳ねさせる。
「修君、路地に入ったって! 急ごう、彰尋くん!」
かくして2人は、ちび星を待ち受けるべく、広場へと向かった。
結論。修の作戦は微塵の乱れもなく遂行され、最後のちび星は呆気なく捕まった。
目一杯相手をしてもらったことで満足した、という楽しげな様子で。
「やったね、あおい!」
最後のちび星を捕まえた修は、あおいとハイタッチ!
「修君の作戦、すごかったね! ちび星を誘導しちゃうなんて!」
「いや……あおい達の協力あってこそだよ」
あおいの笑顔にドキッとしながらも、修はあおいに、笑みを返してみせる。
「なんだか、うちのちび達とおにごっこをしている気分になったな……」
はしゃいで外に出ちゃったんだろうな、と、ちび星の姿を思い出した彰尋が優しく苦笑した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月06日
参加申し込みの期限
2018年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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