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【夏至まつり】キャンドルナイトに星も燈りて
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●ちび星を追いかけて(7)
キャンドルに照らされた街の中、
獅子目 悠月
は思案する。
(先ずは、ちび星を見つけなければ。そうだな……)
浮かれてとび出したなら、興味を引かれるものがあれば、寄ってくるかもしれない。
改めて、辺りを見回す。
「ちょうど風情のある場所だし、少しくらい歌ってみるか」
今宵の照明は、さざめくキャンドルの灯り。
即興のステージに、悠月の透き通った歌声が響き渡る。
――Twinkle, twinkle, little star♪
(さて、寄って来るか……?)
星の歌が喉を震わせるのに、誘われるようにして姿を現したのは――、
「……ッ、オルカ!?」
『あれ? ショータイムはもうお終い?』
残念だな~、と常の調子で漏らしながら、《オルカ》が、悠月の元へと歩み寄ってくる。
(なんでこっちから。まさか、コイツ、俺と同じちび星を狙うつもりか?)
そんなことを考えているうちに、《オルカ》は悠月の目前に。
ずいっと顔を寄せられれば、近すぎる距離に頬が火照るような心地がして。
思わず、悠月は己の足を、一歩後ずさらせた。
『あんなこと言ったけど……折角のキャンドルナイトなんだから、愛しい人と一緒に見たくって』
当然でしょ~? と、甘く強請るように《オルカ》が首を傾ける。
愛しい人、という言葉は、悠月の顔に熱を集中させたが、
(落ち着け。何時もの冗談だろう)
と、悠月は首をふるふると振った。
『Mio Destino、俺の負けでいいから側にいて?』
行こう、と、《オルカ》が悠月を招くように歩き出す。
(……しかし、アイツから言い出した事なのに投げ出すのか)
と、もやもやとした気分を抱えながらも、悠月は軽やかに進む《オルカ》のあとを追いかけた。
ふと、まだ捉えどころのない、けれど明確な違和が過ぎったのはその時だ。
(何だ……?)
首を傾げて、ハッと気付く。
音だ。足音が、自分のものと全く揃わずに、奇妙で歪なリズムを刻んでいた。
(そうか……もしかして、コイツは)
前を歩く男の腕を、ぐいと掴む。
急に何するの~? なんて言って振り向く代わりに、
――びゅーん!
あっという間に《オルカ》はその輪郭を失い、ちび星の姿に戻って、屋台の方角へと飛んでいった。
「――捕まえた」
本物のオルカは、どうしているだろうか?
そんなことを思いながら、悠月は、ちび星の残した軌跡を辿り始めた。
街へと足を踏み入れた
オルカ・ヴィヴァルディ
は、「さ~って開始だ」と青の双眸を細めた。
「だけど、がむしゃらに追い詰めたんじゃ、時間かかっちゃいそうだよね~」
うむむ、と腕を組むオルカ。
途端、その目に、キャンドルの灯りが生み出す《影》が目に入る。
「Eureka! これだけ明りがあるなら、アレが使いやすいじゃん」
その時、近くの路地から、ちび星がふわふわと顔を出した。
ちょうどいいタイミングだと、オルカはちび星の元へとわっと迫る。
ぴょん! と跳ねて、慌てて逃げ出すちび星。
けれどそれは、オルカの巧みな誘導だ。
ちび星の進む先を確認して、オルカは「Il mare di ombre」と唱えながら指を鳴らした。
地面の中を泳ぎ、次の角で待ち伏せて――、
「……って、アレ!? 悠月?」
『何だ、そんな大きな声を出して。耳が痛いだろう』
ぶすっとした調子で、突如現れた《悠月》が文句を言う。
オルカは彼の後ろを見遣ったが、ちび星の姿はどこにもなかった。
「おっかしいな~。ちび星を追い詰めたはずなんだけど」
『星? 星なんて見ていないぞ。勘違いじゃないのか?』
もし消えれるなら厄介だな、と、冷静に呟く《悠月》。その様子を横目に見遣って、
(……まさか、この悠月?)
と、オルカは改めて、具に彼のことを観察した。
(……うん、意識して見ると、所々完璧な変化とは言えないかな~)
見留めたのは、自分にしかわからないんじゃないかと思うような些細な違い。
(ん~、初見で気づかなかったのはちょっと悔しい。精進しよう)
と、オルカは密やかに苦笑した。
そうして、目の前の《悠月》をまじまじと見つめる。
(それにしても上手く化けたな~。きっと、捕まえちゃえば元の姿に戻るんだよね~)
それはちょっと勿体ない、なんて思ってしまうオルカである。
(見た目は殆ど悠月だし、ちょっとくらい遊んでもいいかな)
そう胸の内に頷くや、オルカは、流れるような壁ドンで、《悠月》を腕の中に捉えた。
『なっ!? お、オルカ!?』
顔を寄せれば、ちび星が化けた《悠月》が、あわあわとする。
本物の悠月ではないけれど、相手の変身は中々のクオリティ。
オルカの胸に、益々の悪戯心が射した。
(本物の悠月には持っててあげるって言ったけど、偽物なら……多少はいいよね?)
と、いうわけで。
「ねえ、悠月……次に二人きりになれたら……って約束、覚えてる?」
『は!? 約束なんて……いや、お、覚えてるぞ! だからはなれろ! 近い!』
今はもう真っ赤になってしまっている《悠月》を目に、オルカはふっと笑む。
「意地悪言わないでよ、悠月。覚えてた上で俺の前に現れてくれたってことは……」
「――いいよね?」
2人の温度が重なる、その直前。
「……な~んて、嘘だよ。はい、捕まえた」
軽く肩を掴めば、《悠月》の姿が揺らぎ、ちび星は、遠く遠く飛んで帰った。
「さて、俺も戻らないとね」
呟いて、オルカは来た道を辿り始める。ちなみに、
「遅かったな、オルカ」
なんて、勝ち誇る悠月を前に、
(あれ? ちょっと遊びすぎたかな~?)
と、オルカが淡く苦笑いを零す羽目になるのは、それから、少しだけあとの話だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月06日
参加申し込みの期限
2018年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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