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仮のちぎりを いかで結ばん
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「あれ。あんなところにあんなもの、あったっけ」
また明くる日。用務員室を訪れたのは
佐藤 英二
だった。シンクの上にこしらえられた、
新井 すばる
と
ブリジット・アーチャー
特製羽拭き台を見て首を傾げる。
「ああ、あれかい。工作の得意な生徒さんが作ってくれたんだよ。ちぎりの羽を拭く台さ。大発明だねえ」
用務員のチョーさんこと、
長南 武治
は笑顔で答える。
(割と普通の台だけどなあ……)
と英二は思うが、口には出さない。仕事として修繕や工作を行っている武治が言うのだ。自分がよけいなことを言う必要はない。作ることを思い立って、それを実行した生徒たちはえらいし、評価されるべきだ、とも思った。
「今日はまだ誰も来ていないみたいだし、僕がやりますね」
「助かるよ。昔痛めたところをまたやって、かがむ姿勢がきつくてねえ。あいたた」
スポンジを手に、ちぎりのバケツを持ち上げる。彼もまたねこったーで妖怪の正体、水の止まらないカラスの話を聞いて以来、一日に一度ぐらいはこの場所へやって来るようになっていた。もちろん一週間でちぎりがどこかへやられなければならないことも知っている。
羽拭き台にちぎりを移し、スポンジであふれる水を吸い取ってやる。ごくわずかな時間だが、ちぎりはカラスらしいシルエットを取り戻した。小さく鳴くので耳を澄ませば、どうやらアイタタ、アイタタとつぶやいている。武治が腰を伸ばすときに言うあれだ。最初に覚えた言葉がそれかぁ、と英二は笑う。
「かわいそうだし、大変だな。野生に返せるのが理想だけど」
ちらりとバケツの中の子ガラスを見る。気づけばカラスもまた、英二を見ていた。
「つまらなそうな顔するなよ。今日の昼は僕が世話をしてやるから」
ちぎりの世話は、当番がはっきり決まっているわけではない。英二が来たときには、すでに他の誰かがちぎりの面倒を見てやっていることもあった。そんな場合だって、探せばやることはある。たまった水を花壇に持って行くとか、濡れたタオルを洗って干すとか。特に動物好きというつもりはないが、英二は鳥の世話と、あまり面識のない生徒にランダムで出会えるこの場所に立ち寄ることが嫌いではなかった。
「やぁ、チョーさん! ちぎり君は元気かい?」
扉が元気よく開いて、
晴海 飛鳥
が入ってくる。長い黒髪、大きな黒い瞳の二年生だ。派手な外見の生徒が多い寝子高の中では珍しい特徴とは言えないが、持ち前の明るさと自信にあふれた様子が、彼女を目立つ存在にしていた。
(普通にしてても、目立つ人。僕とはぜんぜん違うなぁ)
英二は平々凡々とした自分と飛鳥をつい心の中で比べる。
「んー? 君は? 会ったことあるような、ないような」
「どうも。一年五組、佐藤です」
「あー一年か! よくわかんないはずだよね。僕は
晴海 飛鳥
。よろしく」
「えっと、晴海先輩もちぎりのお手伝いに?」
「ううん、様子を見に来ただけ。誰もいないなら僕がやろうと思ってたけど……君、丁寧に世話してくれてるから任せちゃおうかな」
「ははは。先を越されたね。とにかく来てくれてありがとう、晴海さん」
「んーん、いいんだよチョーさん。ちぎりにあいさつしたら、僕はもう行くね」
用務員を屈託なく愛称で呼び、大股に歩いて飛鳥は英二の横に立つ。
(あれっ。晴海先輩、並ぶと意外と小さいんだなぁ)
これも心の声として片付ける。英二の平凡属性は、些細なことでは自己主張しない姿勢のせいなのかもしれなかった。
「ちぎり君! 元気かなー? まあ元気だよね、この前も見に来たもんね」
ちぎりはアイタタ、アイタタと答える。飛鳥は思わず吹き出した。
「あはは、きょうも元気でかわいいね。そういえば僕が痛い目に合わせちゃったんだもんね。ごめんごめん!」
妖怪事件のとき、逃げるちぎりの動きを封じたのは、飛鳥の『ソリッドボイス』であった。「まてー!」の
『て』がぶつかって
、ちぎりは倒れて、捕まって。そうしてその姿が皆に知れることとなったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月25日
参加申し込みの期限
2013年08月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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