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【星幽塔】第一階層 にじり寄る蛇影
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青い鱗を光らせた第三の首が、ヒュウと息を吐く。すると息のかかった作物は凍り付き、一部は氷の結晶となって地に堕ちた。第一の首の火の息で熱された地面が、この首の吐く息で冷えていく。それによって、畑は暑いのか寒いのか、わからなくなっていった。しかし、第三の首の周囲は凍てついて対峙する者の足を鈍らせた。
「寒っ!」
「それはそうだろう」
グレッグが顔を顰めている横で、
獅子目 悠月
は呆れたように彼を見る。その冷たい視線をスルーしつつ、グレッグは白い息を吐きつつも腕を摩り、
「俺は寒いの苦手なんだよなぁ……」
と呟いた。悠月も悠月でそのことは特に気にせず、ハイドラの首を見上げると、
「中々にでかいな……」
と言う。ハイドラはその言葉を聞いたかのように唸り声をあげ、悠月を威圧的な眼で見降ろした。口の端からは極寒の息が漏れ、今にも悠月の頭上に吹きかけられそうである。悠月はふっと笑い、自らの武器、竪琴のような形状をした榛色の弓を構え、それに狩人の光を宿した。
「見下ろされるのも癪だ。頭を垂れて貰おうか」
悠月がその弦を引くと、どこからか光の矢が現れてその手に収まる。鋭い光を放つその矢は、ひゅんひゅんと空を切り、ハイドラの首に突き刺さった。その後へ続くように、グレッグの放った、魔火の光を宿らせた火矢が飛んでいく。火矢は何本かその首に突き刺さり、その火はその鱗を焼いた。
が、数本当たってからハイドラも学習したようだ。火矢が飛んでくると、極寒の息を吐いてその火を噴き消し、弾き返した。
「っだー! 息かけてくんなっ」
グレッグが舌打ちしながら矢をつがえると、その横をひゅっと悠月の矢が飛んでいく。咥内深くに刺さった矢にはハイドラも堪えたのか、地響きを鳴らしながらのたうち回った。
「っしゃ!」
「咥内や目までは鍛えられないだろう?」
こう言って悠月は不敵に笑い、もう一度矢を放った。
「頭の正面に立たない方がいいな……」
日本刀の刃をハイドラの鱗に走らせながら、
御剣 刀
はこう呟く。青い鱗の首の吐く極寒の息を食らった兵士が、どんどん動きを鈍らせていった。刀は息に当たらないよう自らのろっこん『加速』を駆使し、空気を足場にしてハイドラの頭、その後ろへ廻る。他の首が噛みつこうとして来ればそれもろっこんを使い避け、そうして背後に回った後は確実にダメージを与えていく。
「クソ寒ぃ、寒ぃっつってんだろこの野郎!」
『不寝ノ』を煽りつつも、それでも消えることのない寒さにグレッグはこう言わずにはいられなかった。しかしハイドラは容赦なく息を吹きかけてくる。もうダメかとグレッグの思ったその時、勇ましい歌と共に彼の前に障壁が現れた。
「食らう気も、誰かに食らわせる気もない」
「助かるぜ、ありがとな!」
その障壁は悠月のろっこん『Holly Knight』のもの。グレッグは彼に礼を言うと、再び炎の矢を放った。
前から悠月とグレッグに、後ろから刀に攻撃を受けて、ハイドラは混乱しつつある。刀はその首を斬りながら、こう考えていた。
(片目でも奪えれば……!)
死角が生まれればもっと戦いやすくなる、そういう意図から、刀はハイドラの隙を伺う。そしてその時はついに訪れた。ハイドラが刀に振り向いた瞬間、刀はそれを避けるような横の動きから一転、その頭へ突っ込むかのような縦の動きに変化する。そしてハイドラが怯んだ隙を狙い、その眼に日本刀を突きこみ、貫いた。ハイドラが唸り声をあげると、刀は即座に日本刀を引き抜いて、また死角へと回り込む。
「よしっ!」
その要領でもう片方の眼も切り裂くと、刀はハイドラの前へ降り立つ。仰け反ったハイドラの腹部に、悠月の矢が何本も刺さっていった。ハイドラは確実に消耗している。刀とグレッグは顔を見合わせ、刀は日本刀を、グレッグは剣を構えてハイドラへ近づいた。その気配を感じ取ったのか、ハイドラは息を吐こうとした、が、その口は刀の蹴りに閉ざされる。
刀はそのまま高く高く駆け上がり、そして頂点に達すると、
(このまま叩き込む!)
全体重と落ちる勢いを斬撃に乗せて叩き込んだ。ぱっくりと割れた首は断面を晒しながら地に堕ちる。刀もそれと一緒に落下する。
「……あっ、着地の事を考えてなかったわ」
はっとしたように呟いたが落下は止まらない。しかしその途中で、刀の背に何か固いものが当たり、そのままワンバウンドした。
「大丈夫か」
悠月が落ちた刀を心配そうにのぞき込む。気休めのつもりで障壁を作っていたんだろうか。刀はふうと息を吐いて、こう言った。
「すごく痛い」
「風の力でもあれば良かったんだが……」
「次から気を付ける」
刀の無事を確認した後、悠月もふうと息を吐いて、ハイドラの様子を伺う。先程刀が切り落とした首は、再生する様子を見せない。いや、他の者が切り落とした首も再生せずにいる。そのうちのどれかが、不死を司る首だったらしい。
「オイ、大丈夫かよ」
二人のもとにグレッグが駆け寄ってきた。グレッグは悠月の様子を見ると、肩を貸そうとする。悠月はふんと視線を逸らし、何でもないように振舞った。そして唇を尖らせる。
「このくらい大したことない」
「肩貸すぜ」
「いい」
この攻防は暫しの間続いたが、最終的に、
「年上のいうことは素直に聞けっての」
とグレッグが我を通し、悠月も折れる形で場は収まった。刀はあれだけの激闘が嘘のようにけろりとして、ハイドラの首を覗き込んでいる。そして暢気にこう言った。
「こいつの亡骸の一部を財布に入れていたらお金増えるかな」
「試す価値はあると思うぜ」
グレッグがそれに同調すると、刀はすぐさま鱗を一枚剥がしてポケットに入れる。それを見届けて、グレッグは悠月に肩を貸しながら後方へ下がり、また刀を呼ぶと、二人を兵士に任せた。なんだかんだ、二人とも無理をしていたらしい。安心したのか糸が切れたようにその場に倒れこんだ。
それから、背後から聞こえる音と声から闘いが終わったことを悟ると、グレッグは口笛を吹き、あーあ、と声を出して、
「ホットワイン飲みてぇな~」
と嘯いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月26日
参加申し込みの期限
2018年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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