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【星幽塔】第一階層 にじり寄る蛇影
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赤い鱗を光らせた大蛇が、その口から火を噴きながら畑を荒らしている。それを見上げて、羽をパタパタと動かすのは
リリエル・エーテライト
だ。リリエルは感心したような溜息を吐くと、どこかわくわくとしたような調子でこう言った。
「ハイドラ! すごいでっかいです!」
「そうですね。一刻も早く被害を食い止めないと……」
「ですよね!」
そうして、彰尋の冷静な言葉に我に返ったリリエルはぐっと両手を固く握り、自分に喝を入れるかのようにこう続ける。
「街の平和のために、ハイドラ退治がんばリリエルですみなさん!」
彼女の言葉に高久も彰尋も頷いて、各々の武器を構えた。リリエルは二人の方へ向き直り、頭を下げる。
「よろしくお願いします!」
そしてすぐに星の力を宿らせた手袋をぐっと引き、手を前に突き出した。手からぼうっと緑色の光が出ると、それは風へ変わり、彼女の髪をふわりと翻す。
「行きますよー!」
「炎をはく、か……あまり時間をかけたくない所だ」
高久もリリエルに負けじと前に出て、襲い来るハイドラに大剣を叩きつけた。その一撃で怯んだハイドラは、リリエルが生み出したかまいたちを避け切れずにそのまま唸り声を上げた。彰尋は次の攻撃に備え剣を構える高久に歩み寄ると、心配そうな目を向ける。
「できる限りカバーしますが、回復が追いつく程度でお願いしますね」
「ああ」
頷いた高久を安心したように見送りつつ、彰尋は独り言のようにこう言った。
「問題はこの首が不死の首かどうかだけど……」
「そうじゃなかったら、不死の首が倒れるまでおさえましょう!」
「そうですね」
彼と交代するように後衛へ戻ってきたリリエルの、前向きな言葉が彰尋を勇気づける。ハイドラは高久の剣とリリエルのかまいたちを受けながらも、未だ倒れる様子を見せない。しかし、敵に噛みつこうと縦横無尽に動き回っていた首が止まり、どこか息を口の中に溜めるような仕草を見せた。高久はその仕草にはっとして、剣を置きハイドラを指差す。
「ど、どうしたんですか!?」
リリエルの心配をよそに、高久は両の拳を胸の前で突き合わせて自らのろっこん『心の打鐘』を発動させる。強い思いがハイドラに伝わったのか、ハイドラは怯み、炎の息は空へ昇った。高久は即座に剣を取り、斬撃を繰り出す。
「ヒヤヒヤするなぁ……」
高久の戦いぶりを、彰尋はどこかハラハラしながら見ていた。彰尋は周囲に気を配り、ペルラが石化していないか、他に負傷者が居ないか確認する。その合間に高久やリリエルの傷を回復させるのも忘れない。
「わあああー!!」
その時、どこかから飛ばされてきた桜が、宙を回りながら彰尋の前に落ちてくる。彰尋はそれに驚きながら、地面に叩きつけられた彼女の身体を揺さぶった。擦り傷だらけの彼女を癒しつつ、彰尋はその顔を覗き込む。
「えっと、水上さん……? あ、気絶してる」
完全に伸びていることを確認すると、彰尋は後方に居た兵士を呼び出した。呼び出された兵士は地面に倒れた桜の様子を見て何か察したのか、すっと両手を差し出した。
「この子をよろしくお願いいたします」
「任せとけ!」
運ばれていく桜を横目に見つつ、彰尋は目の前の戦いに集中する。戦い始めたときに比べれば、ハイドラもだいぶ消耗しているようだった。しかし、その首はまだ残っている。他の首の吐く息と彰尋たちが対峙している首の吐く息で畑はだいぶ荒れている。急がなければ、とその場の誰もが思っていた。
視界の隅では、ペルラやミハイルたちが第二の首を切り落としているのが見えた。
ハイドラが再び火を吐くべく動いたのを見て、高久はリリエルに合図する。
「少しばかり無茶をする!」
「高久さん!」
そうして剣の腹で自らを防御し、焔の中を進んでいった。リリエルはその火を少しでも弱めるべく、風の力で上昇気流を作る。
(上にそらせば畑が燃える心配も少ないはずです!)
上へ上へと巻き上げられた炎はやがて消え、またハイドラも長く火を噴き続けられないのか息を吐くのを止めた。そのタイミングを狙って、高久は剣を叩きつける。ハイドラが反撃に入る前に後退し、また炎の息が吹かれるとそれを繰り返す。同じポイントへ何回も叩きつけられた刃は、やがて深い傷となりハイドラを弱らせる。そうして高久もハイドラも限界を迎えかけたその時――
「勢いが足りない? ならこれもおまけだ」
高久は炎の中を全力疾走し飛び上がると、空中で身体を回転させ、遠心力を乗せて最後の一撃を繰り出した。
「いっけー!!」
そこをダメ押しとばかりに、リリエルはの風の刃が斬る。するとハイドラは声にならない声を上げ、大口を開けたままその首を宙へ投げだした。千切れた首の断面には高久の剣が深く差し込まれ、呪術の光の力が流し込まれる。そしてそのまま剣をつかんだまま飛び降りると、断面は縦に引き裂かれた。
「本当に無茶なことを……」
「すまない」
着地した高久のもとに彰尋が駆け寄ってくる。高久は彼に笑顔を向けたが、その身体には火傷や擦り傷が刻み込まれていた。彰尋はその一つ一つを逃さず回復し、そうして心配そうに高久の顔を覗き込んだ。
「ん、もう大丈夫だ」
その言葉に偽りはなく、高久の傷は完治して元に戻っている。彰尋はそれにほっとするが、すぐはっと顔を上げて切り落とされた首の方を見た。
「そうだ、首が……」
「再生しない……?」
そこには真っ二つになった断面と首を晒しながら、ハイドラの赤い鱗が光っていた。高久は何やら考えながらこう呟く。
「この首か、さっき切られた首か……ともあれ、やりやすくなったな」
彰尋も頷いて、安堵の溜息を吐いた。しかし未だハイドラの首は残っている。リリエルは元気な声でぐっとガッツポーズした。
「まだ戦ってる人がいますね。手伝ってきます!」
「じゃあ俺も……」
その勢いでびゅんびゅんとかまいたちを飛ばすリリエルに触発されて、高久も剣を握ったが、彰尋が慌ててそれを止める。
「安静にしてないと……」
「……わかったよ」
改めて様子を見ると、どの首も消耗していて、あと一息といったところだった。高久は渋々といった面持ちで剣を下ろし、彰尋の治療を受けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月26日
参加申し込みの期限
2018年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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