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【星幽塔】第一階層 にじり寄る蛇影
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白い鱗を持つその首は、大きく口を開けて獲物を待っている。その口から吐かれる息のかかった兵士は次々と足の先から石となり、もがき、苦しみ、それでも尚抵抗を続けている。そんな中、
ミハイル・ドラグノフ
は作物の隙間からハイドラ第二の首に銃口を向け、狙撃のタイミングを伺っていた。
シーナ・キュクノス
、ベルラ、そしてペルラの三人はそれぞれ武器を構え、ハイドラ第二の首と対峙する。彼らの上を、角にパチパチと稲妻を走らせた有翼獣――ユニコーンが旋回した。ユニコーンはハイドラをひと睨みするとベルラの前に降り立ち、彼が乗るのを待つ。
「どれが当たりか分からんが、厄介な2の首から落とすぞ」
ベルラはそう言うと、ユニコーンの背に乗ってふわりと飛び立った。そうして金の宝石の光るロングソードを振り、ハイドラの鱗に傷をつける。
(今日はなんだか似たようで違う姿の人が多くて、嬉しい様な懐かしい様な……)
シーナはそんな気分に浸りかけるが、はっと冷静になり、軽やかな足取りでハイドラに近付いた。
(感傷に浸るのは倒してからにしないと)
シーナはハイドラを翻弄しつつ、ベルラの付けた傷の後に重ねるように攻撃を繰り返す。追撃という言葉がぴったりのその剣は、ハイドラを唸らせた。ぴこぴこと羽耳を動かすシーナは、仲間の羽耳とベルラの獣耳を脳内で比べてみて、思わず微笑を作る。
「でも……ふふ、ベルラだけ仲間はずれですね」
「何だ?」
「なんでもないです」
師弟が和やかな会話をするその横で、ユニコーンが角から繰り出す雷撃がハイドラを痺れさせる。それに重ねてベルラはラテン語で何やら詠唱した。すると、手の剣が光を纏い、眩く輝く。真一文字に走った光はハイドラの腹部を傷つけ、血を吹き出させた。
(師匠の教えに恥じない様な戦いをしましょうか)
闘いはまだ終わっていない。シーナはこう思いながらきりりと表情を引き締めて、剣を構えた。
乱戦。その言葉が似合う状況の中で、ミハイルは冷静に、かつ確実にハイドラに狙いを定めていた。ベルラとシーナの背後を狙う別の首を、ミハイルは逃さず狙撃する。固い鱗は兵士の放つ矢を跳ね返し光っている。
(関節に生じる体表の隙間か目か、あるいは……口の中か)
魔水の光を宿らせた弾丸を放ちながら、ミハイルはこう分析していた。目に当たった弾丸はハイドラを怯ませるには充分で、引っ込んだ首を別の仲間が斬りつける。五発目の弾を撃ち終えるとミハイルは銃を下ろし、リロードしながら別の場所へと移動する。
そうしていると、先程まで彼がいた場所にハイドラの頭が伸びてきた。ハイドラは自分を狙撃した彼を探しながら、畑を食い荒らしている。それを視界の隅に見ながら、ミハイルはその反対側に身を隠した。
「ベルラさん!」
ペルラの悲鳴のような声に、ベルラははっとする。目の前にはハイドラの大きく開いた口が待ち構えている。ベルラはユニコーンを駆り、その顎を避けた。しかし、噛み砕かれることはなかったものの、その息を吹きつけられて足元が固まる。ベルラはその感覚にかつて経験した結晶化が頭を過ぎったが、ペルラの癒しの光を受け、直ぐに体勢を整えた。
「大丈夫だ。石化は身を持って似た経験済なんでな」
シーナとペルラの心配そうな視線に彼はこう返して、ハイドラへの攻撃を再開する。シーナもその後を追うように剣を振るうが、石化の息を押し返した際の隙を狙われ、別の首に足をとられる。咄嗟に割り込んだベルラによって怪我には至らなかったものの、やや疲れの出てきたシーナにベルラの視線が刺さった。
「おい」
「このくらい、平気です!」
そう返して、シーナは再び星の力を剣に宿らせ、ハイドラの吐く息を押し返した。つむじ風がハイドラの口の中に入っていく。しかし、それが緩んだ一瞬の隙に、シーナの頭上に石化の息が吹きかけられた。シーナは足の先から固まっていく自分の身体を目にし、沸々と湧き上がる恐怖に身を竦める。固まった彼の前に、赤い鱗の首が忍び寄った。その口から炎が放たれたその瞬間、ペルラのアストラルバリアが展開される。炎の息はバリアを避けるように吹かれペルラとシーナの後方を焼き、止まった。
「……ありがとう、ございます……」
ハイドラの攻撃が止まった隙に、癒しの光による治療を受けたシーナは、ペルラに礼を言ってすぐ戦線復帰すべく足を動かした。ペルラの心配そうな表情にシーナは笑みを返して、とん、と舞うように軽やかな足取りを見せる。
「大丈夫です。まだやれます」
「無理しないでくださいねー!」
混迷を極めている戦場に、桜の射出した矢が舞う。固い鱗に刺さり、時に弾き返されるその矢を、彼女は緊張感を持って見守りつつ、次の一撃を放ち続けた。
「うおりゃー!!」
「……っ!?」
シーナが突如高くジャンプした彼女に目を丸くする。ペルラも驚いて、
「桜さん!? 危ないですよ!」
と言うが、時すでに遅し。桜は鞭のようにしなったハイドラの首に吹っ飛ばされた。ジャンプよりも高く、ふわりと言うにはひゅんっという効果音の似合うその飛びようは鮮やかであった。
「ぐあーっ!!」
そんな悲鳴を上げながら、桜は白い鱗の首から遥か東、赤い鱗の首の方へ飛ばされていく。クロスボウを離さずにしっかりと握り締めているのは、彼女の強さからだろうか。
「何だったんだありゃあ……?」
「さ、さあ……」
ベルラもシーナも首を傾げつつ、しかし彼女の身を案じて口を開いた。
「大丈夫なんでしょうか、あの人……」
「まあ……向こうでなんとかするだろ」
彼女が飛ばされた方を見ると、既に彰尋の手当てが始まっている。それにほっとしながら、二人は剣を構えた。
「俺たちは俺たちで、目の前の敵に集中するぞ」
「はい!」
しゅるしゅる、しゅるしゅると音を立て、ハイドラは蠢く。しかしその動きは最初に比べて鈍っているように見えた。その首が斬れるまで、あと少しといったところだろうか。二人は気を引き締めて、地を蹴った。
「これで」
「終わりだ!!」
シーナとベルラの剣が、ハイドラの首を一刀両断する。深く傷つけられた首は二人の一撃で真っ二つになり、首と胴で分かれると轟音を立てながら地に堕ちる。首は暫しぴくぴくと動いていたが、やがて脱力し、伸びた。
切断された首が再生を始める前に、ミハイルが魔水の力の宿った銃弾を数発撃ち込み、切断面を凍結する。パキパキと音を立てて凍り付いたその白き首は、再生する様子を見せず地に転がっていた。それを観察しつつ、ベルラとシーナは口々に、
「これが不死の首だったんかねぇ」
「かもしれませんね」
と言って、他の首に視線を移した。この第二の首の後を追うように、他の首も次々と落ちていく。残るは遊琳の相対する第五の首のみだ。四人は顔を見合わせて、頷き合うと、その緑色の鱗を持つ首を見上げた。その前では、遊琳が独り戦っている。
「……どれ、遊琳の手助けと行くか」
「そうだな」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月26日
参加申し込みの期限
2018年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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