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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】第一階層 にじり寄る蛇影
ひゅっと音を立てて修の風魔法がハイドラの頭・首・胸に当たる。真空刃と名付けたそれがハイドラの鱗につけた傷を見て、各部位の硬度を推測すると、修はそれを周りに告げた。そして修は長弓を構え、目を狙い始める。
（１本の首で見れば、敵は複数方向からの攻撃に対処しきれないと思うです）
修とは別の位置に立った美咲紀が、片手杖を掲げた。先端に白い翼を広げたそれには、魔風の光が深緑色の観葉系蔓性植物な形状で巻きつき、装飾として一体化している。美咲紀はそれを振りかざし、真空の刃を作り、ハイドラへ飛ばす。それが当たると同時に、修の放った矢がハイドラの頭に刺さった。
「美咲紀、俺もやるぞ！」
「連続攻撃なのです！」
美咲紀の真空刃が作った傷が癒える前に、その上を修の真空刃が斬りつける。するとハイドラは叫び声を上げながら修を丸呑みにすべく口を開いた。その口が修の頭上に降りてきたその時、修は星の力を宿らせたゴム靴を光らせ、足元につむじ風を創り出すと、その風に乗ってそこから瞬時に移動した。がちんと歯のあたる音が響く。
「空気の流れは合わさるとより威力が増すのです！」
その隙を狙って、美咲紀は杖を掲げ空気の渦を作り上げる。修もまた、星の力を使って渦を作り上げた。二人のそれが合体し、さらに大きな渦と化すと、二人はそれをハイドラへぶつけた。その攻撃を受けたハイドラは仰け反るが、すぐに何事もなかったかのように体勢を戻す。
（何このチートな化け物は？）
狩人の光を宿らせた矢を次々と放つが、それでも中々攻撃の通じないハイドラに、桜は苛立ちと焦りを感じ始めていた。勤めて冷静になろうとするも、興奮した頭はなかなか冷めない。
「ちっ……やっぱり矢では厳しいか……」
舌打ちをしながら、桜は再びクロスボウを構えた。彼女に気付いたハイドラの首の一つが彼女に近付いてくる。至近距離で攻撃するチャンス、と彼女は矢を放つが、それも鱗で防がれた。ハイドラは首を動かして、彼女を薙ぎ払う。
「いったー……」
「水上さん、大丈夫ですか！？」
そうして首にはね飛ばされ、桜は地面に叩きつけられた。そんな彼女に駆け寄ると美咲紀は懐から花を取り出し、その場で舞う。彼女のろっこんである『舞花の祈り』によって、桜の傷は見る見るうちに塞がっていった。
「もう大丈夫！ ありがとう」
桜は立ち上がると、また別の首へクロスボウを向ける。彼女と入れ替わるようにして、修がハイドラを挑発した。ハイドラは吠え、威嚇しながら紫色の首を修の方へ伸ばす。
「こっちだ！」
敵が突進するに合わせて、修は自らのろっこん『分解』を駆使して大岩を砕き、その破片をハイドラの前に置いた。
「地面に殴って貰ったのさ」
その岩がハイドラを突き刺すと、ハイドラは唸り、動きを止める。その光景を見ると、修はフッと不敵に笑った。しかしだからといって油断はできない。ハイドラはむくりとその首を動かし、起こし、修へ稲妻の息を吹きかける。その息が修に直撃しかけたその時、彼は金属製の槍を遠く、遠くへ投げ、彼に当たる筈であった稲妻をそちらへ逸らした。槍の刺さっていた場所は焼け焦げて、その雷の激しさを物語る。
「避雷針さ」
修はこう言うと、真空刃嵐と名付けた風の刃で首全体を撫で抉る。
猛攻から敵の動きが緩慢になっていくのを見て、修は相手が消耗していると感じた、そうして、美咲紀の方へ視線を移し片手を挙げた。
「美咲紀！」
「シュー君！」
修が合図をすると、美咲紀は杖を振りかざし、一方で修もまた星の力を集めて竜巻の渦を作り上げる。二人が力を込める度それは大きく大きくなった。巨大になったそれを二人はハイドラの首元へ飛ばし、突き上げられて反った頭を見ると再び連携して風の刃を作り上げる。
「一刀両断だ！」
「ずんばらりんなのです！」
「確かに。予め強度を下げておいたからな」
巨大な真空の刃が、ハイドラの首を喉から後頭部へとギロチンのように切り裂いた。そして次の瞬間に修は、切りたてほやほやの断面に矢を放つ。何本もの矢が傷口に刺さり、再生も阻害される……と思いきや、彼の予想に反してハイドラの首はむくむくと再生し、再びにょっきと天高く伸び始めた。
「くっ……」
「この首じゃなかったみたいなのです……」
「まだだ！ もう一度やるぞ！」
しょんぼりと項垂れる美咲紀を勇気づけて、修は再び武器を構え、ハイドラの動きを観察する。再生したばかりの首はバチバチと稲妻を光らせ火花を散らし、修と美咲紀を睨んだ。
（１本の首で見れば、敵は複数方向からの攻撃に対処しきれないと思うです）
修とは別の位置に立った美咲紀が、片手杖を掲げた。先端に白い翼を広げたそれには、魔風の光が深緑色の観葉系蔓性植物な形状で巻きつき、装飾として一体化している。美咲紀はそれを振りかざし、真空の刃を作り、ハイドラへ飛ばす。それが当たると同時に、修の放った矢がハイドラの頭に刺さった。
「美咲紀、俺もやるぞ！」
「連続攻撃なのです！」
美咲紀の真空刃が作った傷が癒える前に、その上を修の真空刃が斬りつける。するとハイドラは叫び声を上げながら修を丸呑みにすべく口を開いた。その口が修の頭上に降りてきたその時、修は星の力を宿らせたゴム靴を光らせ、足元につむじ風を創り出すと、その風に乗ってそこから瞬時に移動した。がちんと歯のあたる音が響く。
「空気の流れは合わさるとより威力が増すのです！」
その隙を狙って、美咲紀は杖を掲げ空気の渦を作り上げる。修もまた、星の力を使って渦を作り上げた。二人のそれが合体し、さらに大きな渦と化すと、二人はそれをハイドラへぶつけた。その攻撃を受けたハイドラは仰け反るが、すぐに何事もなかったかのように体勢を戻す。
（何このチートな化け物は？）
狩人の光を宿らせた矢を次々と放つが、それでも中々攻撃の通じないハイドラに、桜は苛立ちと焦りを感じ始めていた。勤めて冷静になろうとするも、興奮した頭はなかなか冷めない。
「ちっ……やっぱり矢では厳しいか……」
舌打ちをしながら、桜は再びクロスボウを構えた。彼女に気付いたハイドラの首の一つが彼女に近付いてくる。至近距離で攻撃するチャンス、と彼女は矢を放つが、それも鱗で防がれた。ハイドラは首を動かして、彼女を薙ぎ払う。
「いったー……」
「水上さん、大丈夫ですか！？」
そうして首にはね飛ばされ、桜は地面に叩きつけられた。そんな彼女に駆け寄ると美咲紀は懐から花を取り出し、その場で舞う。彼女のろっこんである『舞花の祈り』によって、桜の傷は見る見るうちに塞がっていった。
「もう大丈夫！ ありがとう」
桜は立ち上がると、また別の首へクロスボウを向ける。彼女と入れ替わるようにして、修がハイドラを挑発した。ハイドラは吠え、威嚇しながら紫色の首を修の方へ伸ばす。
「こっちだ！」
敵が突進するに合わせて、修は自らのろっこん『分解』を駆使して大岩を砕き、その破片をハイドラの前に置いた。
「地面に殴って貰ったのさ」
その岩がハイドラを突き刺すと、ハイドラは唸り、動きを止める。その光景を見ると、修はフッと不敵に笑った。しかしだからといって油断はできない。ハイドラはむくりとその首を動かし、起こし、修へ稲妻の息を吹きかける。その息が修に直撃しかけたその時、彼は金属製の槍を遠く、遠くへ投げ、彼に当たる筈であった稲妻をそちらへ逸らした。槍の刺さっていた場所は焼け焦げて、その雷の激しさを物語る。
「避雷針さ」
修はこう言うと、真空刃嵐と名付けた風の刃で首全体を撫で抉る。
猛攻から敵の動きが緩慢になっていくのを見て、修は相手が消耗していると感じた、そうして、美咲紀の方へ視線を移し片手を挙げた。
「美咲紀！」
「シュー君！」
修が合図をすると、美咲紀は杖を振りかざし、一方で修もまた星の力を集めて竜巻の渦を作り上げる。二人が力を込める度それは大きく大きくなった。巨大になったそれを二人はハイドラの首元へ飛ばし、突き上げられて反った頭を見ると再び連携して風の刃を作り上げる。
「一刀両断だ！」
「ずんばらりんなのです！」
「確かに。予め強度を下げておいたからな」
巨大な真空の刃が、ハイドラの首を喉から後頭部へとギロチンのように切り裂いた。そして次の瞬間に修は、切りたてほやほやの断面に矢を放つ。何本もの矢が傷口に刺さり、再生も阻害される……と思いきや、彼の予想に反してハイドラの首はむくむくと再生し、再びにょっきと天高く伸び始めた。
「くっ……」
「この首じゃなかったみたいなのです……」
「まだだ！ もう一度やるぞ！」
しょんぼりと項垂れる美咲紀を勇気づけて、修は再び武器を構え、ハイドラの動きを観察する。再生したばかりの首はバチバチと稲妻を光らせ火花を散らし、修と美咲紀を睨んだ。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2018年07月26日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年08月02日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2018年08月02日 11時00分
