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緑の戦場、バードロイヤル!
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軍用車が緑の大地を疾駆する。逃げ惑う人々を次々と撥ね飛ばす。運悪く車輪に巻き込まれた者は易々と骨を砕かれた。
逃げ延びた者の背にはサブマシンガンが撃ち込まれた。
葉利沢 倫理子
のろっこんによって解放されたMaliceは狂乱の極みにあった。頭に載せた黄色い鳥は勢いよく羽ばたく。
「蹂躙だ! 緑の大地を血に沈めよ!」
「そうよ。全てを血の海に叩き込んであげるわ!」
アクセルペダルを踏み込む。猛り狂ったエンジンが咆哮した。草原を食い散らし、千切れた葉を宙に巻き上げた。
「要塞みたいね」
前方に横長の建物が見えてきた。屋上には巨大な砲身が幾つも突き出していた。機関銃の一部も確認できた。
「人間が弾け飛ぶ姿を早く見たいわ」
限界まで速度を上げる。Maliceは運転席のドアを開けた。サブマシンガンを抱えて躊躇なく飛び降りた。
軍用車は走り続ける。勢いを落とさず、錆びた鉄扉にぶち当たって爆発した。前輪が吹き飛び、Maliceのところまで転がって倒れた。
歪な形で鉄扉は開いた。
頭の上の鳥が羽ばたきながら叫んだ。
「我に命を捧げよ!」
「この世界の全ての命をあげるわ」
Maliceはサブマシンガンを構えて鉄扉へと走り出した。
けたたましい音が鳴り響く。緑の大地が抉れた。巻き添えを食らった数人が身体の一部を残して消し飛んだ。
草原で単身、戦っていた
尾鎌 蛇那伊
は砲弾の直撃は免れたものの、弾け飛ぶ無数の石に全身を打たれた。
「困ったわね」
蛇那伊は仰向けに倒れ込んだ。
「大したことはない。立ち上がるのだ」
「無理ね。肋骨が何本か、折れているわ。右の膝頭もダメね」
顔だけを上げた。生き延びた者はいなかった。一部となって残されていた。
蛇那伊は全身の力を抜いた。眠そうな目で空を眺める。
「内臓も、ダメみたい……」
吐き出された血が唇を赤く染めた。
建物は破片となって吹き飛んだ。ビルは大穴を開けられ、半ばから折れた。少なくない人が下敷きとなった。
新田 樹
は汗だくとなって逃げ回る。
「絶対にサバゲーじゃないよ、これ!」
降り掛かる瓦礫はろっこんで移動させた。巨大な建造物は対処できず、走って逃げるしか手はなかった。
「大変そうね」
横手から声を掛けてきたのは
ティオレ・ユリウェイス
であった。樹と並ぶようにして走っていた。
「足は治ったの?」
「初めから怪我はしていないわ」
「ちょっと、どういうことよ!」
ティオレは微笑んだ。二人に向かって巨大なビルが倒れてくる。
「お礼に良い物をあげるわ」
「質問に答えてよ!」
樹は近づこうとして思い止まる。ティオレが手榴弾を取り出し、安全ピンを引き抜いた。深い笑みを作って下手で投げて寄越す。
「じゃあね」
ティオレは急速に離れていく。
「まだ終わりじゃないよ!」
ろっこんの『箱庭』で手榴弾をティオレの頭上に瞬間移動させた。
「え、ウソ」
その手榴弾は樹の目の前にあった。同じろっこんで返された。
急に辺りが暗くなる。ビルは樹に覆い被さってきた。
「やられたよ」
ビルは砕けた。続けて凄まじい爆風が吹き荒れた。
建物の屋上でMaliceは破壊の限りを尽くした。全ての砲弾を使い切った。生き残った者達には機関銃の一斉掃射を浴びせた。辛うじて難を逃れ、屋上に辿り着いた数人にはサブマシンガンの銃弾を撃ち込んだ。
「世界が赤に染まっていくわ!」
けたたましい声で笑う。
コツンと硬い音がした。視線を下げると手榴弾が落ちていた。よく見ると安全ピンがなかった。
屋上から火柱が上がる。
ティオレは緑の大地に立ち、その最期を見届けた。
「便利なロッコンね」
建物に背を向ける。その反動で鳥の巣が落ちた。頭に手をやると鳥がいなくなっていた。
「よくぞ勝ち残った」
空を見ると黄色い鳥が浮かんでいる。全身が光り輝いていた。
「希望は叶ったようね」
「そなたの勝利を糧に我はフェニックスとなる」
光は強さを増した。大空で太陽と見紛う球体となり、一瞬で弾け飛んだ。
巨大な鳥が顕現した。
「我はフェニックス。天空の覇者なり」
鳥は大きく羽ばたいて飛んでゆく。
見上げていたティオレは口にした。
「馬鹿でかいヒヨコにしか見えないんだけど」
自称フェニックスは大空の彼方に消えていった。
程なく緑の世界に取り込まれた全員が解放された。誰もが元の姿に戻り、長い夢を見ていたような気分で各々の生活に戻っていく。
「あれがフェニックスねぇ」
納得のいかない顔でティオレは寝子島の散歩を再開した。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
殺伐とした緑の戦場で繰り広げられた戦いに決着がつきました!
勝ち残ったのはあの人です! まさか、あのような方法で(煽り文句)!?
「ひと、もれいび、ほしびと」と、ほぼ全ての種族が出揃いました。
それぞれの特徴を活かした戦略が勝利への鍵となりました。
サバイバルゲームを好む人が仕掛けたトラップは秀逸でした。
鳥の影響をまともに受けて、暴虐の限りを尽くしたあなたは美しい死神のようでした。
冷静な殺し屋となって屍を積み上げていく。静かな狂気が他者を震え上がらせました。
鍛え上げられた肉体を駆使して戦う。孤高の戦士として存分に力を発揮しました。
鳥の影響を嫌った人物は最後まで抗いました。強い信念が失われることはありませんでした。
身の軽さは随一。罠の解除はお手の物。長い年月を生きてきた知恵を活かします。
皆さんの思惑が複雑に絡み合い、その結果、一人の勝者が誕生しました(パチパチパチ)!
全ては本編に書かれています。実際に読んでみて、楽しみながら確認していただければ幸いです。
マスターコメントでも書きましたが、この戦場で負った諸々のダメージは現実に戻ると完治します。
ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
また、新しいシナリオでお目に掛かりたいと思います。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月30日
参加申し込みの期限
2018年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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