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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
緑の戦場、バードロイヤル！
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眼前には緑の大地が広がっていた。
如月 庚は目を閉じて軽く頭を振る。
「嫌な予感しかしねえな」
前髪を掻き上げ、改めて注意を向けた。
広大な草原の中、建造物が疎らに見える。朽ちた木造の家屋。薄汚れたコンクリートのビルが目に付いた。
「一番の問題は……」
庚は頭の上に手をやった。鳥の巣のような物に触れた。その中にはどっしりとした物体が収まっている。
「これは鳥か？ かなり太いな」
手で触っても動じることがない。胸を張ったような姿で居座った。
「肝の据わったヤツは嫌いじゃないが」
言葉を切ると庚は勢いよく頭を下げた。何度か試した。
「おい、鳥。いい加減にしろ」
頭の上の巣を掴んだ。両手で引き剥がそうとした。
「な、なんだこれは……取れねぇ」
「我の為に戦うがよい」
頭の上から威厳を含んだ声がした。
「調子に乗るな」
庚は鳥を掌で押さえ付けた。引っ張り上げようとすると滑るように逃げていく。異常に身体が柔らかく、握ることは至難であった。
諦めたかのように深い溜息を吐いた。
「また神魂の影響かよ。それで鳥、戦うってなんだ？」
「バードロイヤルで生き残るのだ」
「おい、鳥。勝手に話を進めるな。意味がわからねぇぞ」
木造の家屋からいきなり人が飛び出してきた。頭の上には巣が載っていた。中にはふてぶてしい面構えの黄色いヒヨコのような鳥が収まっている。
「不細工な王冠だぜ」
「この勝負、貰った！」
相手は右の掌を前に出す。拳大の火の玉が飛んできた。庚は右手に跳んで難なく避けた。
「バトルロイヤルってことか」
口角が撥ね上がる。獲物を前にした飢狼のように鋭い犬歯を見せた。
「この高揚感も、そうか。いいぜ、やってやるよ」
庚は額の傷痕を指でなぞる。ろっこん『青にして蒼穹』を発動させた。右腕の拳に青白い力が集中する。
「俺が頂点に立って、この戦いを終わらせてやるぜ！」
力を解き放つ瞬間、バドゥゥゥゥルと鳥は鳴き声を上げた。
如月 庚は目を閉じて軽く頭を振る。
「嫌な予感しかしねえな」
前髪を掻き上げ、改めて注意を向けた。
広大な草原の中、建造物が疎らに見える。朽ちた木造の家屋。薄汚れたコンクリートのビルが目に付いた。
「一番の問題は……」
庚は頭の上に手をやった。鳥の巣のような物に触れた。その中にはどっしりとした物体が収まっている。
「これは鳥か？ かなり太いな」
手で触っても動じることがない。胸を張ったような姿で居座った。
「肝の据わったヤツは嫌いじゃないが」
言葉を切ると庚は勢いよく頭を下げた。何度か試した。
「おい、鳥。いい加減にしろ」
頭の上の巣を掴んだ。両手で引き剥がそうとした。
「な、なんだこれは……取れねぇ」
「我の為に戦うがよい」
頭の上から威厳を含んだ声がした。
「調子に乗るな」
庚は鳥を掌で押さえ付けた。引っ張り上げようとすると滑るように逃げていく。異常に身体が柔らかく、握ることは至難であった。
諦めたかのように深い溜息を吐いた。
「また神魂の影響かよ。それで鳥、戦うってなんだ？」
「バードロイヤルで生き残るのだ」
「おい、鳥。勝手に話を進めるな。意味がわからねぇぞ」
木造の家屋からいきなり人が飛び出してきた。頭の上には巣が載っていた。中にはふてぶてしい面構えの黄色いヒヨコのような鳥が収まっている。
「不細工な王冠だぜ」
「この勝負、貰った！」
相手は右の掌を前に出す。拳大の火の玉が飛んできた。庚は右手に跳んで難なく避けた。
「バトルロイヤルってことか」
口角が撥ね上がる。獲物を前にした飢狼のように鋭い犬歯を見せた。
「この高揚感も、そうか。いいぜ、やってやるよ」
庚は額の傷痕を指でなぞる。ろっこん『青にして蒼穹』を発動させた。右腕の拳に青白い力が集中する。
「俺が頂点に立って、この戦いを終わらせてやるぜ！」
力を解き放つ瞬間、バドゥゥゥゥルと鳥は鳴き声を上げた。
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年07月30日
- 参加申し込みの期限
-
- 2018年08月06日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年08月06日 11時00分
今回はバトルメインのシナリオとなります。
如月 庚さん、ガイドへのご登場、ありがとうございました。
当シナリオにご参加して頂ける場合、ガイドに関係なく自由にアクションを書いてください。
概要
皆さんは神魂の影響によって、異世界の戦場に閉じ込められてしまいました。
戦場は寝子島と同程度の広さの島で、広い草原のあちらこちらに、
遮蔽物となる木や家屋、コンクリートの建物が疎らに建っています。
この場所に引き込まれた皆さんの頭の上には、全体が王冠に見える鳥の巣と鳥が載っています。
鳥の名前は『ロイヤルバード』。人の頭の上を占拠し、宿主に攻撃的な感情を抱かせることで、
人間同士を争わせます。何か目的があるようですが、黄色いヒヨコのような見た目と関係があるのでしょうか。
皆さんはこの鳥の影響で、他人に対して攻撃的な気分になってしまいます（個人差がある）。
鳥が頭にいる間、もれいびのろっこんは攻撃的な性質を持つようになります（攻撃的なろっこんは威力が増す）。
例）
・動物とお話ができる能力 → 動物を操る、動物をけしかける能力に
・通常よりも速く走る能力 → 走り抜けた時に衝撃波を起こして攻撃する能力に
この状況から脱する方法はバードロイヤル。最後の一人となるまで戦い合うこと。
つまり、バトルロイヤルです！
戦場には参加者の他にも多くのモブがいる為、戦いは激しいものとなりそうです。
積極的に敵を倒しに行ったり、なるべく隠れてやりすごしたり、一時的な共闘を組んで挑むのもいいでしょう。
尚、この戦場で負った諸々のダメージは現実に戻ると完治します。
思う存分、バトルを楽しんでください。
バトルロイヤル
戦場には、いくつかの特徴的な地形が存在します。
これらを有効に活用することで、バトルを有利に進めることができそうです。
・無数の建造物
建造物が多く密集している場所は、身を隠すには最適です。
その分、奇襲にも向いており、狭く入り組んだ場所での攻防が予想されます。
・見通しの良い場所
遮蔽物が少なく、激しい戦闘（乱戦）になる可能性が高い場所です。
開けた場所であっても、探せば木造の小屋などをいくつか見つけることはできるでしょう。
地の利を活かし、上手く立ち回ることで戦闘の幅が広がります。
・戦場跡に残された兵器
壊れた戦車やバギー、装甲車などの車両が無数に放置されています。
探せば、中にはまだ動くものがあるかも？
また、要塞のような廃墟の屋上には、稼働する大砲や機銃があるようです。
もれいびだけでなく、ひとやほしびとの方もご参加いただけます。
・ひとは、ろっこんが使えない分、鳥が手助けをしてくれます。
敵の位置や有利なポイントを教えてくれたり、落ちている武器を見つけてくれたりします。
（強力な銃火器などを手に入れる可能性が大きくなります）
・ほしびとは、星幽塔の装備をそのまま持ち込むことができます。
星の力は、『星の力（虹）』のみ扱うことができます。今回は特例で、
参加ＰＣのろっこんをどれか一つだけ、許可なく自由にコピーして使用できます。
つまりもれいびの方は、自分のろっこんを自分で受ける可能性があります。
注意して行動しましょう。
（ろっこんのアレンジは各人の自由。極端な強化はマスタリングの対象になります）
ちなみに頭の上の鳥は、とても身体が柔らかく、
あらゆる攻撃を吸収する性質を持つ為、斃すことはできません。
宿主の激しい動きで落ちることはないので、遠慮なく華麗なアクションを決めてください。
詳しい説明は以上になります。
黄色い鳥の目的は何なのでしょうか。
ヒヨコのような見た目に秘密があるのかも。
あ、わかりました！ ヒヨコの姿はバドゥゥゥゥルで、
バトルをしてバドゥゥゥゥルが目的なんですよ！
シリアス展開も、コメディも、何でもありのシナリオでバドゥゥゥゥル！