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また、降ってきた
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切れ切れに遠く雷鳴が聞こえるが、まだ街の中は霧雨がしっとりと辺りを濡らしている。傘を片手に歩いていた
八神 修
は、ビルの谷間にある小さな公園に、
七夜 あおい
の姿を認めた。
小雨に歌う紫陽花に埋もれるように立つあおい。その光景を一瞬ほけっと見惚れてから、修は彼女に声をかけた。
「あおい! 何してるんだい?」
傘を持つ少女が振り返る。そして紫陽花に囲まれながらにっこりと笑った。
「あ、修君!」
あおいの方に歩み寄っていた修が一瞬足を止め、また見惚れた。
「……俺は図書館帰りだよ。この天気は数日続きそうだからね。雨の友を借りてきたんだ」
紫陽花の前で修があおいに自分の鞄を開いてみせる。そこには経営学の本から小説まで多岐にわたったたくさんの本。「うわ、難しそう……」と覗いて眉を寄せていたあおいが顔を上げ、「でも雨の日のために本を借りるなんて、修君らしいね」と微笑んだ。
あおいは私用で買い物に来ていたと言う。用事も終わったので帰り道、綺麗な紫陽花に足を留めたのだと話す彼女と、修がしばらく話していた時だった。
「そうそう、紫陽花と言えば……」
しかし修は最後まで言えなかった。先程まで遠かった雷鳴が近くなったと思ったら、突然周囲が激しいスコールに見舞われたのだ。
全ての音を掻き消すかのような激しい雨音。慌てて2人は公園の大木の下に駆け込む。けれども合間に聞こえる雷の音を気にしていた修は、辺りを見回し少し大きな声であおいに言った。
「やっぱり移動しよう。ここだと落雷が心配だ。あのはす向かいのビルに行こう」
「うん!」
暗く沈んでしまった公園を、2人は水を跳ね上げながら走り出した。
「うわ~、やっぱちょっと濡れちゃったね」
修が見つけたビルの入り口の庇の下で。傘を畳んだあおいがぱたぱたとスカートを振った。
「驚いたな。空のプールの底が抜けたよ」
ちょっと笑いながら修はハンカチを取り出し、あおいの濡れた頬にそっと当てる。あおいも慌ててハンカチを取り出し、こしこしと修の頭を拭いてやった。
そんな事をしながらも雷鳴はどんどん間隔を狭め、近付いてくる。そしてとうとう。
―――バリバリッ! ドーンッ!!
雷が近くの避雷針を直撃した。
「ひやあっっっ!!!」
耳をつんざくような轟音に、ハンカチを仕舞おうとしていたあおいは肩を竦め思わず目の前にあった修の片腕を掴んだ。修も驚きはしたが、目の前のあおいがぎゅっと目をつぶり肩を竦めているのを見過ごす訳にはいかない。ぽんぽんとその肩を叩いて言った。
「大丈夫かい? あおい」
「だ、だいぶ近かったんじゃない?!」
ハンカチごと修の腕を掴みながらあおいが怖々と目を開ける。しかしピカピカ光る空にまたすぐに目を閉じた。
「大丈夫だよ。ビルには避雷針があるから街中の方が安全なんだ」
そう声をかけたが、修は自分の腕を掴んでいるあおいの手が少し震えてるのを感じていた。こういう恐怖は理屈じゃない。だったら、俺が彼女にとって安心できる存在でないと。
「―――うん、怖かったよね。でも、俺がいるから」
ぽんぽん。何度も何度もあおいの背中を叩く。そうしている内に雷鳴も遠くなり、ようやくあおいが顔を上げた。
「……もう、平気?」
「うん」
穏やかに頷く修の顔を見て、ようやくあおいが「よかった~」と笑顔になった。
「落ち着いたみたいだね。よかった」
彼女の顔を見て修もにこりと笑顔になる。しかし修はそのまま黙って顔を赤くすると、空いてる片手でぽりぽりと頬を掻いた。
「で、あー、あおい。そろそろ手を離してくれないと、俺の心臓が爆発してしまう……」
近い近い2人の距離。我に返ったあおいがぱっと手を離した。
「ご、ごめんね修君!」
遠くなる雷鳴は真っ黒な雲も一緒に引きつれて行ってしまったようだ。
雨は徐々に止み、雲間から少しずつ初夏の陽射しが零れ始める。
雨上がりの濡れた街並み。そこに取り残されたかのように立ち尽くす、2人。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月06日
参加申し込みの期限
2018年07月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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