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また、降ってきた
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昨夜から泣き出しそうにぐずついていた空は、我慢が出来なかったらしい。朝にはいつの間にか、音もなく頬を伝う涙のように雨が静かに降り始めた。
傘を開いて登校する寝子高生達。そして雨は放課後になってもやむ事はなく。学校での1日を終え、ぬかるんでしまった校庭を避けるように東門に向かって帰る生徒達の姿を窓辺で見ながら、
青山 絢
は小さく溜息をついた。
「どうしようかしら……」
絢が所属する演劇部は勿論屋内で練習が出来るが、今日はあいにく休みだった。それでも絢はまっすぐに自宅に帰る気にはなれなかった。仲の良い同居する従妹は今日は宿直勤務でいないのだ。あの溌剌とした彼女がいないと、マンションの部屋もガランと広く感じられる。誰も待たない家なら急いで帰る必要もない。絢は物憂げに細い指を顎に当て考えていたが、荷物を持つと静かに教室を出た。
一日中しとしとと降り続く雨のせいで濡れてしまった窓を横目に絢が向かった先は、図書室だった。カラリと静かに戸を開けると、ぽつりぽつりと生徒の姿が見える。雨宿りも兼ねているのだろうか、それぞれが少し距離を取りながらテーブルに着き思い思いに本を読むその後ろを、絢は気配を消すかのようにそっと通り過ぎる。そして書棚で適当な本を見繕うと、窓に近いテーブル席に着いた。
パラリと本を開く。しかしぼんやりと文字を追いながら数ページほど進んだところで、絢はそっとそれを閉じた。文字はただの文字でしかなく、絢の心には入ってこなかった。
雨は相変わらず微かな音を立てながら寝子島を濡らし続けている。絢は読書を諦め、滲んでしまった窓の外を静かに眺めた。
……母の葬儀の日も、こんな雨の日だった。
涙のような雨が降る日。けれども私は泣けなかった。
突然の最愛の母の死。時を置かずして父の裏切りとも言える行為。中学生だった少女に何が出来たというのだろう。つらい現実は私から『泣く』という感情を奪い去ってしまった。
「泣けなくなった私の代わりに、空が泣いているのかな……?」
誰もいないテーブルで、窓に向かってぽつりと絢が言葉を落とす。滲んだ窓の向こうに、雨に濡れながら哀しい瞳を向ける少女が見えた気がした。
―――しとしとしとしと。絢の心を包み込むように、雨は降り続ける。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月06日
参加申し込みの期限
2018年07月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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