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翠雨染め
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コツ、コツ、と上品な靴音を小さな水飛沫跳ねるコンクリートの上に鳴り響かせ。
上等なスーツ、ゆったりした足取りだがどこか隙の無い身のこなし、スーツと同じ色の雨粒受け止める黒傘を時折翻すと垣間見えるは紫玉の恍惚とした瞳。
『明智』として某星の塔から降臨したる
アケーチ・タッマーキ
が、ほぉと艶めかしい吐息と共に雨を見上げ呟いた。
「ふ、ふふ。しとしと降る雨も趣きがあって良いものですよね、ふふ……!」
あわよくば全身で受け止めてあげて、ぴっちりと衣服が素肌に張り付く感覚を味わいたいところでもあったが。
「あまり雨に濡れて活動するとまた『風邪』を引くと聞きましたので……!」
実はすでに先日、今日よりずっと激しい降り様の中でスーツをびっしょりにした挙句、次にはそれすら脱ぎ捨ててクマさんパンツで色々諸々雨を堪能した経験持ちだったり。
最後は紺色制服ダンディと逃避行しながら、寝子島における仮住まいたるアパートへ戻った。
その際、隣人たる女史と遭遇すれば何やら物凄い慌てられ、ありったけのタオルを手渡された上で、しみじみと『またお風邪を云々』たるお言葉を(大の紳士が)頂戴したわけである。
初風邪引いた時の高鳴る鼓動(=動悸)もクセになりそうではあったが、何より誰かからの優しさ思い出せばうっとりして。
素直に本日は傘持参となった次第である。
暫しお散歩を楽しんでいたアケーチ、ふと進行方向先で腰に蔦を絡ませた女性を発見した。
―― おや、なんという素晴らしいプレイ……! 私も加わりたいものです、ふふ……!
よく見てみようかとそのまま歩みを進めて行けば、しかしてその女性は傘も持たず、震えたまま身動き取れずにいる様子だと気付く。
「いかがなされましたか?」
相手が老若男女関わらずいつも通りな、優雅な微笑みを向けては穏やかなトーンで話しかけた。
心細さがあったのであろう、
瓜山 メイ
は声をかけてきた紳士に警戒よりも縋るような瞳を向ける。
歩いていたら突然……と、かくかくしかじか身に起きた状況を、か細い声で説明されれば。
「ふ、ふふ。蔦さんも魅力的な方に惹かれてしまったのでしょうね……!
私で良ければいくらでも絡まれて差し上げますのに、ふふ……!」
メイ先生、ぱちくり。
(普通の人であれば)予想だにしない言動に、いっそ落ち着きさえ取り戻し始めた様子。
それを見てとれば、ふむ、と頷くアケーチ。
おもむろに蔦へと手を差し伸べ、今度は蔦へ向けて妖艶な微笑を浮かべる。
「良かったら私に絡まってみてはいかがでしょう? 好きなだけ強く締め上げてよいのですよ、ふふ……!」
「え!? そそ、そんな……」
申し訳が……! と紡がれるより早く、蔦は自分を歓迎してくれるヒトの存在に喜ぶように、シュルンシュルンッとあっさりメイから離れて、アケーチの腕へとお引っ越し。
盛大に動く蔦に、またビクリッと身を震わせるも。自分を助けてくれた人を放っておけない、というふうに右往左往するメイを瞳細め見つめれば。
「私はもう少し、この蔦さんと遊びますので……どうぞ先を急いでください」
「こ、怖くない、んですか?」
「全く問題ありません。ああ、もしよろしければ……あまり雨に濡れると風邪を引いてしまいます。どうぞ、お使いください、ふふ」
自らの黒傘すら差し出してくるアケーチを、また驚いた表情で暫し凝視するメイ。
穴があく程の視線になんとも心地よさを感じつつも、お気になさらずと数度目の微笑みを向けられると、躊躇っていたメイが何度もお辞儀をして足早に去って行った。
背中を見送ってから、視線を蔦へと改めた瞳が半透明な存在を見つける。
「……おや、珍しいですね、紫陽花でしょうか?」
吐息が触れる程顔を近づけ、うっとりと眺める。
「貴方のように興味深い紫陽花さんを始め、寝子島は様々な出会いがあり……とても刺激的です、ふふ……!」
寝子島でのあれやそれやが思い出されれば、熱帯びた頬と唇が溶けるように綻んだ。
思わず瞼閉じ己が世界に想いを馳せていたアケーチへ、蔦が何かを伝えようと手の甲やほっぺたにツンツンと触れてくる。
「ああ失礼しました。存分にプレイを続けてくださ、え? 違います? ……やや、これは……」
つい一瞬前まで半透明であったアジサイ。それが視界閉じていた間に、鮮やかというより妖艶な柘榴色へと姿を変えていたのである。
数度まばたきをして、自然と伸ばされた指先が花弁に触れる直前、己へと呼びかけられる声が聞こえた。
「良かった……まだいらっしゃった! ああ、やっぱり大分濡れてしまいましたよね……」
「先程の……、どうされましたか? 忘れ物でしょうか?」
見送ったはずの女性、メイが息堰切ってやってくる姿を捉えれば今度はアケーチが少々目を丸くした。
心から不思議そうな表情浮かべるアケーチへ、思わずといった笑みがメイから漏れる。
「忘れ物……はい、そうですね。本当にありがとうございました」
自分が渡した黒傘をアケーチの頭上へと広げるメイ。彼女のもう片方の手には、近くのお店で買ってきたのだろうかビニール傘が差されていた。
―― わざわざ戻ってきて下さったんでしょうか。
「わっ、綺麗なアジサイですね。そっか……怖いって感じるばかりで、こんなに綺麗な姿を見逃していたんですね、私……」
どこか反省の色を浮かべてから、『これが万緑叢中紅一点、っていうんでしょうか』と呟くメイの横顔を見つめた後、アケーチも再び柘榴讃えるアジサイに目をやって。
「レイニーデイは、やはり素敵な事がありますね」
そう柘榴のような妖艶さ纏った唇で紡いだ後、ところで先程のお言葉はどういった意味が?と問いかけたり。
申し遅れましたと名乗ったメイに名乗り返しながら、暫し書道の先生のご高説を拝聴しているアケーチがいるのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ゲーム
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月30日
参加申し込みの期限
2018年07月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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