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翠雨染め
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夏制服のリボンやカラーによく合った赤い和傘を、時折クルクル回しながらの学び舎からの帰り道。
すっかり見頃となった公園の紫陽花たち、
御巫 時子
は思い出したようにそちらへ足を向ける。
本日は雨。雫を纏った紫陽花たちはキラキラして綺麗なんですよ、そう先日話したことを思い出して。
―― 実際に一緒に見られれば一番いいんですが……お忙しいですものね。せめてお写真だけでも。
いつも理科室で勤勉ぶりを白衣に纏う背中を浮かべると、自然と笑みが零れた。
このあたりのコたちが鮮やかでしょうか。
公園に着けばスマホを取り出して、紫陽花たちの前を行ったり来たり。
すると、スマホ画面を通して不思議な紫陽花が映り込んだのに気付いた。
光の加減のせい? と画面から目を離し、時子は直にそのアジサイへと顔を寄せる。
それは紛れもなく、半透明な花弁がどこか寂しそうなアジサイだった。
―― 半透明なんて珍しいですね。
周りを明るい青紫たちが囲んでいれば、本当にそのアジサイは一瞬どこにあるのか分からなくなりそうな程の希薄さで。
首を傾げていれば、葉の隙間から蔦がスルスルと時子に向かって伸びてきた。
「あらあら、神魂の影響でしょうか?」
動く蔦にももはや動じる事なく、時子は蔦を見守ってみる。
特に害を為そうとする素振りなく、どちらかというと時子に縋って来るように控えめにおずおず近寄ってくるふうで。
「ふふっ、こんにちは……」
朗らかな笑顔でその蔦へそっと触れると、安心したように時子の手のひらの上へすり寄る蔦。
半透明なアジサイの動く蔦、やはり折角なら尚輝先生にも見せたいという思いが時子の淡い想いから湧く。
少しでも同じ思い出を、驚きや感動を共有したくて。
―― ふふっ、どんな反応されるでしょうか?
想像する先生は、興味深そうにアジサイを観察してぶつぶつ小声で考察を呟いている。
ありありと鮮明に浮かぶ愛しい人の姿。
クスリと微笑んで、明日お弁当を届けに行った時に話してみようと決めれば、次に連想されるのは『お弁当』の単語からの本日目の前で見た先生で。
『ありがとうございます』『美味しかったです』
残さず食べてくれた様子と、その後に自分へとくれた言葉たち。
一言一言がとても嬉しくて、その顔と声色とを思い出せば時子の頬は幸せそうに綻んだ。
いつからだっただろう。
最初は、コンビニのお弁当やカップ麺ばかりだと知ってから心配が増して、勇気を出してお弁当を届けるようになって。
次第に喜ぶ表情を見せてもらえたり、理科室で一緒に昼食をとらせてもらえるようになったり。
ささやかな時間の中で共に過ごせることが、本当に楽しくて……。
「さて、スーパーへ寄って帰りましょう」
そんな時間は明日も控えているのだと思い至れば、用意すべきお弁当の具材たちを選ぶのにも力が入るというもの。
明日は何がいいでしょうか。
今まで作ってきたレパートリーを脳裏に思い返す時子の、一瞬アジサイから逸れた視界。
ふとそれを戻した時、半透明なアジサイが消えていることに気付く。
正確には半透明では無くなっていたのだ。
「あら? 色が……」
明るい青紫たちの中に1つだけ、蔦と共に嬉しそうに揺れるアジサイが。
それは東雲。朝焼けに発光され始めた淡い黄赤の空の色。
一つ一つの花弁が順番に、グラデーションから東雲色に変わっていく様すら絵画のようで。
時子が見惚れていれば、すっかり色味を帯びたアジサイがまるでお礼を述べるようにして、ぺこりと傾いだ。
「半透明も綺麗でしたが、色がついてもやっぱり綺麗ですね」
嬉しそう、良かったですね。そう紡いでやれば、蔦をしゅるんと巻いて応えるアジサイ。
神魂の影響ならば、明日にはもうここに居ないかもしれませんね……。
これまでの経験からそう導き出される思考に、時子の表情が少しだけ寂しそうな陰りを見せる。
「さようなら、紫陽花さん……」
そっと、優しく、蔦と花弁を撫でてから。
最後は笑顔で手を振った。
赤い和傘を見送ったアジサイは、周囲の紫陽花たちへどんな想い色をもらったか、夢中で言い広めるように暫しの間忙しなく揺れていたとか ――
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ゲーム
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月30日
参加申し込みの期限
2018年07月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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