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<零神探訪>青の幽玄(ブルー・アルカディア)
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●烏の塔
村の東、崖っぷちにせり出した石造りの塔に、居住区側から僵尸を避け辿り着いたのは、黒髪の美少女姉妹めいた
伏見 真
とユチェンであった。真はユチェンとともに、息を止めたり、ろっこんの雨で息遣いを消したりして、僵尸を誤魔化しながらここまで辿り着いた。
こちらの塔は、居住区と同じ階層に入り口がある。
そこから上下にそれぞれ三階分ほど螺旋階段が続いている。
「めっちゃ気ぃすすまんけど……行かなあかんよなぁ。ユチェンさんついてきてくれる?」
ユチェンは緊張で喉を鳴らし、頷く。ここまで来て一人残る選択肢なんてありはしない。
「地下があるならそっちが本命かもせんけど、僵尸登ってきたら嫌やんなぁ。上からいこか」
ユチェンは真剣な眼差しで、再びこくりと頷く。
せやけどその前に、と真は、人差し指を顔の前に立てた。
「ちょいとだけ下りて、階段に焚火を作ろ。こっから先は通行止めやでって僵尸さんにお知らせするんや」
真は肩に下げた風呂敷包状の布を開き、探索時に油や薪を階段の途中に並べ、マッチを擦って火をつけた。
その傍に、桃の枝も立てかけておく。
火も、桃枝も、僵尸が苦手とするもののはずだ。
炎が大きくなるまでのしばしの間、暗闇に揺らめく赤に心揺蕩わせる。
「ユチェンさん」
「はい?」
「ユチェンさんは強なりたい言うてたけど、強いって何やと思う?」
「強い……って、皆さんみたいに敵をやっつけたりとか……」
「敵やっつけるいうけど、今やって物理は効けへんやん? ユチェンさんが考えてるその強さがあったら……あの子は泣けへんかったやろか?」
「それは……」
ユチェンは口ごもる。
仲間だったはずのメイユ。
彼女はどうして自分を拒絶したのか――それは、少年の中で、何度も脳裏を巡った解けぬ謎だった。
涙交じりに打たれた頬を手で押さえる。
どうしたら良かったのか。
何が正解だったのか。
そのことを考えると、頭が混乱してしまう。
言葉なく俯くユチェンの頭を、真はぽんぽんと優しく撫でた。
「ほんまに思うんやったらあそこで彼女が何しよるんかちゃんと知らないかんと思うんよ」
けれど、それから「……せやけど」と零し。
「夢を捨てへんって……言えるくらいアホな方が、僕はかっこええと思うんよねえ」
真は炎の遠くを見た。
ユチェンも顔を上げ、ぼんやりと炎の向こうに視線をやり――息を呑んで、真の腕を掴む。
地下からの足音。
蠢く影。
「何か……来る!」
真とユチェンが桃の枝を握って構えると――。
「こんなところでたき火か?」
のんびりとした声がした。
真はほっとして、桃枝を下ろす。
「なんや……刀さんと海さんや」
御剣 刀
は、
小山内 海
を抱いたまま、ろっこん<加速>で壁を蹴り、たき火のこちら側へ降り立つ。
さらに、空間を切り裂く様にして、
サキリ・デイジーカッター
も姿を見せた。
「墓室の方はほぼ完全制圧したよ。護衛のつもりで来たけど、背後から僵尸や乾尸が襲ってくるんじゃないかって心配はもう、ほとんどいらないと思う」
「兎の塔に行ったメンバーから、兎のレリーフが外れたと連絡があったよな。地下から来たけど、そういうものは見当たらなかったから、きっとてっぺんにあるんだろう」
塔の上方を見上げる刀の襟を引っ張り、海は(もう大丈夫だよ)と伝える。
が、刀は、
「いいから無理するな」
と笑うのだ。大して重くないから、と。
海は恥ずかしくなって刀の胸元に視線を落とす。
状況を察した真が、くすりと口角を上げる。
「ほな、上いこか」
サキリの言った通り、僵尸たちの襲撃がなかったため、塔を上るのはまことに簡単なことだった。
最上階に着く。
そこは屋根がなく、カルデラ火山の縁のような石壁がぐるりあるだけであった。
うすぼんやりと広がる白いミルクのような霞さえなければ、さぞ絶景を目にすることが出来ただろう。
(おろして)
海が刀の腕に、指で文字を書いた。
もう具合はだいぶいい。それよりせっかくここまで来たのだから、自分の目でしっかり探索したい。
刀はゆっくりと海を下ろした。
(ここまで特に何もなかったから、最上階にはなにかあってほしいけど……)
霞の中、片手を石壁に這わせ、一周する。
すると、ある一か所に、烏のレリーフが嵌っているのを見つけた。
海は皆を手招きした。
「アタリひいたみたいやね。んー……烏かぁ」
真がこめかみのあたりを押さえ、記憶を辿ろうとする。
刀は直感的にこんなことを思った。
「烏と言われるとクローネを思い出す、落神関係の情報とかあるのかね」
それとも烏は烏でも八咫烏とかの方かな、というと、真がぴんと指を立てた。
「それ! 金烏や。太陽に三本足の烏が住んどんねん」
「三本足の烏は太陽の霊鳥で、陰陽五行では陽を司ると言われているな。レリーフの烏は何本足だ?」
指さし数えれば、確かに三本。
「聖域にある太陽はこれの事だと思うんだよな。このレリーフ、取れないかな」
「叩いたりしたらとれへんかなぁ?」
「どうだろう……」
刀と真がいろいろと考察している間に、海がレリーフに手を伸ばしていた。
ちょっとの力具合で軽く回したら、レリーフは簡単に外れて、海の手の中に転がり落ちる。
(あ……取れちゃった)
「取れたな」
「取れたね」
あまりに簡単に事が運んだので、刀と真が思わず顔を見合わせる。
腕組みして見ていたサキリが、くすくすと笑う。
「よかった。それで聖域の扉を開けよう。――ほら、ぼんやりしていないで。行くよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>紅燈火街(レッドランタン・タウン)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月01日
参加申し込みの期限
2018年07月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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