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<零神探訪>青の幽玄(ブルー・アルカディア)
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●女子たちの考察
聖域の扉近く。物陰に身を潜めた女子たちが、サキリから届いた『ウン・ウェンダオの手記』についての通信に耳を傾けていた。影は5つ。楓の提案に従ってこの場に隠れていた
坂内 梨香
、
リンコ・ヘミングウェイ
、
桜庭 円
。それに、墓室から此方に直行した
ブリジット・アーチャー
、
朝鳥 さゆる
である。さゆるの手には寝子島や落神の文字が確認できる青い表紙の経典がある。漢字ばかりで難解で、未だ解読しきれてはいないが、この村の成り立ちや信仰する神、不老不死について書かれているようだ。
「情報を整理しましょう」
とブリジットが言った。
「今聞いた手記の内容と、さゆるが見つけた経典が両方正しいと仮定すると、気になるのは、手記の『千年以上前、天師は百人ほどの民を率いて、東の海からやってきた』というくだり。それから教典の『寝子島、落神』の文字よ。千年以上前、東の海から来た民、寝子島、落神――かなりキーワードが揃ったわね、梨香?」
「零神……その時代に収束する?」
「そうね、例えばこんな推測が成り立つ。零神時代、寝子島の民が百人ほど、天師という人物に導かれてこの地にやってきた――可能性あると思わない?」
「この村の人が信仰しているのは、零神だというの?」
昔々、寝子島に神が落ちてきました。
それ以来、怪現象や異変が増えて、この世はとんでもない
混沌の世界
に陥ってしまいました。
島の人々は世界を救うように神に願いましたが、どうにもなりません。
しかし、逆に島民が神のささいな願いをひとつかなえたとき――
世界は混沌から脱し、いつもの平和な島を取り戻したのです。
神はそのとき天に帰りましたが、寝子島ではこの神を「落神」と呼んで崇めてきました。
梨香が諳んじた落神の伝承を聞き、円が、んーと唇を尖らせる。
「伝承とイメージが違う気がするなー。ここの神サマってもっと禍々しいような……」
すると、さゆるがぽつりと零す。
「『絶神』」
「それは?」
「辛うじて読めた文字の中に『絶神』という文字があったでしょう。日本語読みすると、ぜっしん、あるいは、たちがみ、と読むのかしら……それがこの村の人たちが信仰しているものの正体のような気がするわ」
「それって零神のことなのかなあ?」
円がまだ納得しきれないという顔で首を傾げる。
そうかもしれない、とさゆるは言い、もう一つ気になっていることがあると言った。
「もし本当にこの村の人たちが不死なのだとしたら、その人たちって零神の時代の人なのかしら」
「千年以上前の?」
「ええ。手記の内容からすると、少なくとも天師はそうなんじゃないかと思える」
「墓室の死体は?」とブリジットが嘴を挟む。
「乾尸なんか死んで何百年も経っていそうだったわよ。数だって百じゃ効かなかったわ。不死人の村ということこそ、ウン・ウェンダオが吹きこまれたウソの情報かもしれない」
「もしそこがウソだとすると、ついこの前まで村人は生きていて、私たちが来る前にみんな僵尸になったってことになるわね。その場合、気になるのは、村に食料が極端に少なかった点と、寝台がなかった点ね。人間らしい営みの気配が薄すぎる気がしたわ」
そう、さゆるが言うと、
「わかった! キョンシーは死んでるけど動いてた村人で、カンシーは死んだ死体!」
円が叫ぶ。
死んだ死体って……とブリジットは笑ったが、さゆるは、円の言うことは的を得ていると思った。
「不老不死信仰のあるこの村では『死』は禁句だったかもしれないわね。墓室の肉体は、いつか蘇るための容れ物として大切に保管されていた……墓室にあった古い死体の一部は、ウン・ウェンダオのように仙人になりたくて、なれずに死んだ人々かもしれない。完全に外の人を拒むことはしていなかったのだから……」
さゆるはそれきり口を噤んだ。
答え合わせのしようのない問題について、一気に興味を失ったかのようにも見えた。
一同は顔を見合わせる。
推測のいくつかは当たっているかもしれない。だが、まだパーツが足りない気がする。
ブリジットはホームズというよりは金田一といった風情でくしゃくしゃと金髪を掻きむしった。
「兎に角。この村の異変については、いくつか分かったこともあるわね」
ひとつ、と指を立てる。
「どうして村人の姿がいなかったのか。――みんな最初から死人だった。それでも平穏に暮らしてたんだけど、何かあって化け物――つまり僵尸になっちゃった。『何か』はまだ謎だけれど、紅燈火街のことを併せて考えるとたぶん、零神像と天師が関係してる」
ウン・ウェンダオが異変や零神像に関連していなかったことを鑑みると、このブリジットの推理が当たっているように思え、一同はそれぞれに頷いて聞いた。
ブリジットは二本目の指を立てる。
「もう一つ分かったのは、誰が聖域を閉じたのか、ね。天師という人物がこの奥の聖域に扉を開けて入り、像を使ったことでこの事態が生じたとする。すると少なくとも扉の二つの鍵を外して持ち去ったのは天師以外の人物ということになる……そこが気になっていたんだけど」
「ジンの師匠の、ウン・ウェンダオだったわけだね」と円。
「ええ。手記には『天師は闇の魔物と化した』から『聖域に閉じ込め封をした』とあったわけよね。ウン・ウェンダオは扉を閉め、烏の塔のてっぺんにレリーフを納めた。それから墓室を抜けて兎の塔の地下に――烏の塔は居住区から直に入れたけど、兎の塔は普通の人間は地下側からしか出入りできないようになっていたから、きっとこの順番。最後にまた墓室を通って逃げようとしてたけれど、そこで僵尸に囲まれて……」
自らも僵尸と化してしまった。
「分かったこと、三つめ」
深みのある落ち着いた声で、女の子たちに忠告したのはリンコだった。
「これから皆がそのレリーフを手に入れてくるでしょう。聖域が開かれる。待っているのは――闇の魔物かもしれないわけよね。だとすると……」
私たち、相当気を引き締めていなければね。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>紅燈火街(レッドランタン・タウン)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月01日
参加申し込みの期限
2018年07月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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