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<零神探訪>青の幽玄(ブルー・アルカディア)
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●墓室~ウン・ウェンダオの行方・1
その頃、
サキリ・デイジーカッター
は、
夜海霧 楓
、ジンとともに墓室で乾尸や僵尸相手に立ち回っていた。
「出来るだけ、上に行かせないよう、ここに留める」
そうだな、と楓が頷く。
「それが塔に行く奴らの助けになるだろうからな」
居住区側からは修たちが墓室と居住区の入り口を閉じて回っている。出口を失った乾尸や僵尸は、自然、墓室の中のみを行き来するかたちになる。折々に入る連絡によると、修が通路を閉じて回るより先に村に出た僵尸たちは、塔に向かう者たちを追っているということだった。
「そのくらいなら、あいつらなんとかするだろう」と楓は言う。
「だが、行きは良くても帰りがめんどうそうだ。俺たちは墓室を通路代わりにする為にちょいと大掃除しよう。乾尸の見た目のインパクトなんざ此処が戦場だと思えば普通だろ」
束ねた黒髪が宙を舞う。
ワイヤー付きの投げナイフを幾本も交差するように投げる。
棚に刺さったナイフのワイヤーは楓にとっては丁度良い足場だ。
糸の出所がわからない相手、つまり目の見えない乾尸や僵尸には妨害目的にもなる。
(まあ味方もワイヤーの位置を知らなきゃ巻き込むが)
デイジーカッターなら大丈夫だろう。彼からは自分とよく似た匂いがする。
「ジン! あんたは下手に動くなよ」
呼吸を感知して襲って来ようが、こちらがそれより速く動けばよい話。
「ハ! 完全に死人で倒しても良い分、僵尸より楽そうで、久々に全力出しても問題ないな!」
ワイヤーを蹴って、立体的に飛び回り、中空で身を翻して乾尸の顔面に膝蹴りを入れる。そこから居並ぶ乾尸の頭を踏み台にし、反動を付けて蹴り倒す。吹っ飛ばされた乾尸は別の乾尸に体当たりする格好になり、そいつはまた別の奴に、と放射線状に並べられたドミノが中央から倒れるように、綺麗に順に倒れてゆく。
舞い上がる埃煙。咳き込む。
「くっそ、いつまでもこんなことしてたら、お嬢の護衛ができないだろうが!」
意図せず寝子島に帰れぬ楓の鬱憤を容赦の欠片もなくぶつけられる乾尸たち。憐れというよりほかにない!
サキリはジンを守りつつ、楓のワイヤーに巻き込まれないところまで離れて僵尸たちの相手をしていた。
といってもこちらは、ジンと協力して、出来るだけ札で動きを止める作戦だ。
ジンが札を翳してけん制する。
その隙にサキリが<斬空赤刃>で僵尸の背後に瞬間移動して札を貼る。
正面から来る僵尸には、首から下げた八卦銅鏡を掲げてその姿を映し出してやる。すると僵尸はたじろいだように下がるのだった。
「ジンさん。あなたの師匠は何処に隠れているのだろう」
サキリは慣れたナイフではなく、叩き切ることが可能な鉈を手にジンと背中合わせに共闘する。
居住区でもウン師匠が隠れていそうな場所を探したが、まだ見つかってはいなかった。
八卦銅鏡が落ちていたのだから、どこかにはいるはずなのだ。
「上にいないならここかもしれない。身を隠しやすく更に村の各処に繋がっている」
「そうですね」
(しかし師匠が僵尸化していたら厄介だ……)
サキリはジンの手前、その懸念を口にせず戦い続ける。
◇
闇。死の部屋は闇だ。
闇の中に、楓とサキリを照らし出すかがり火がちろちろと燃えている。
彼らの刃の煌めきが、かがり火を映しこんで橙の軌跡を描きもする。
しかしかがり火で、この闇の部屋のすべてを照らし出すことはできない。
闇の中を、そっと動く者がいる。
暗がりに浮かぶチェシャ猫めいたにやにや嗤い。
目が闇に慣れてくれば、ゆっくりと、嗤いの周りに黒髪の小柄な男が見えてくるだろう。
にやにや嗤いの主――
骨削 瓢
は、その手に白い仮面を持っていた。
落ち窪んだ穴のような目。歯をむき出しにして、この世のすべてをあざ嗤っている。それでいながらどこか、もの侘しさを感じさせるこの面は、瓢が先のお化けランタン騒ぎの最中に路地裏の店先で見つけた代物だ。『被ると霊に取りつかれる』と但し書きされたこの面に、瓢は得も言われぬ興味を感じ、そのまま引っ掴んで持ってきていたのである。
瓢はこの面をまだ棚に横たわっている適当な死体に被せてみた。
老人の死体だった。老人ではあるが肌はまだ張りがあり、長く豊かな白髪も頭皮に存分に残っていた。
「『被ると霊に取りつかれる』――曰く通りなら面白いモノが見れるかもしれん。鬼が出るか蛇が出るか――」
ゆっくりと老人が起き上がる。青白い仮面の被った顔を唐突に瓢の方を向く!
「!」
首が伸びたかと錯覚するくらい猛烈な勢いで、仮面の落ち窪んだ目が、瓢の顔面に迫る。
その両手は瓢の首に回されている。指先に力が籠められる。苦しくなる呼吸。
「く、あんた、ナニモンだぃ……!」
瓢は耐えながら、それでも余裕めいた笑みを浮かべて仮面の目の虚ろに問いかける。
「ウン、ウェン、ダオ」
聞いた名だ……瓢は朦朧としかけた頭で記憶を辿った。
「……あんた、ジンのお師匠さんかぃ……?」
ジン。
その名を耳にした途端、瓢の首を掴んでいた手の力が緩んだ。よく見ればその衣は、ジンと同じ山吹色。震える手つきで、黒い掛襟の合間から二つ折りの紙切れを取り出すと、それを瓢の手に握らせる。
瓢が紙切れに目を落とした瞬間。
パキ。パキパキパキ。
ひび割れる音がして、青白い面が、額から真下へ真っ二つに割れた。
その下から現れたのは――濁った白い瞳と、紫色に変色した肌。カッと開いた口からは鋭い牙。
瓢にはわかった。彼の者がもう人間ウン・ウェンダオの意識を留めていないことが。面のために僅かの間、魂が肉体に戻っただけで、ウン・ウェンダオはすでに僵尸の一員になってしまっていたのだ!
僵尸ウンは、他の僵尸より滑らかな動きで瓢の首筋に飛びかかってくる。
「ひ……っ!」
瓢の悲鳴が墓室に響き渡った次の瞬間。
サキリが目の前に現れ、ウンの鋭い噛みつきを鉈の峰で止めていた!
「骨削。大丈夫か。この僵尸は強いよ」
「こいつ、ジンの師匠のウン・ウェンダオだよぃ」
「ああ。そうじゃないかと思ったよ」
サキリは自分の危惧が当たってしまったことを悟り、残念に思った。
それでいて、強い相手に血が滾ってくる自分もいる。
「ここは僕たちに任せて、君はどこかに隠れていて」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>紅燈火街(レッドランタン・タウン)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月01日
参加申し込みの期限
2018年07月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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