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携帯戦記カプセルギア ねずみ帝国の侵略者!
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【楽園へようこそ】
もくもくもくもく。立ち込める煙幕のなか、皇帝ねずみはだんだんだんと悔しそうに地面を蹴っています。
「な、なんということだっちゅう……! われらのようさいが、われらのていこくが……!」
もはや決着は着いたようなもの。城壁の下では次々とねずみたちが武器を投げ出し、こうさんっちゅう~! しています。
「おうさま、はやくにげるっちゅう!」
「おうさまがにげれば、われらがしすともおうこくのひはたえないっちゅう……」
「おうさまじゃなくてこうていだっちゅ! おうこくじゃなくてていこく……あっ!」
ずば、ずばん! お付きのねずみたちがあっという間に倒されて、影からするりと現れたのは、二体のカプセルギア。イヅナとナデシコでした。
「グリフィーちゃん参上☆ 悪さはここまでだよー、にんにんっ」
「さー観念するです。今なら猫のエジキにするのはカンベンしてやるですよ」
五郎八あるいはグリフィージスちゃんとネコヤシキは、城塞に広がった混乱に乗ずると同時に優れたステルス機能を活かして、ここまで機体を潜り込ませたのです。
「い、いやだっちゅう! ここはわれらのていこく、われらのらくえんなのだっちゅう! もうまたたびメイトチョコレートあじがたべられないなんて、そんなのたえられないっちゅう……うわっちゅ!?」
がらがらがら。その時まさに、城塞は限界に達していたのでしょう。端から崩れゆく無数の瓦礫……皇帝ねずみもお付きのねずみもいっしょに、ちゅう~~~っ!? と落っこちていきます。
「やれやれ。世話がやけるのです」
「まー、見捨てるのも後味悪いもんね。にんにんっと」
がっし! イヅナとナデシコはねずみたちが崩落に巻き込まれないよう、親切にも安全なところへ運んでやることにしました。
「ああっ。われらのらくえんがぁ……」
悲しげな皇帝ねずみの声を合図にするかのように、戦いはこれにて決着を迎えたのでした。
海堂家を舞台にした、小さな、そして壮大なバトルは幕を閉じました。
ずうっとカプギアの操縦を続けていたギアマスターたちも、ちょっぴりお疲れです。すっかりへろへろになってしまったタイラなどは、別室でお休み中。とはいえ歩夢とハカセがそばについているので、心配はいりません。
さてさて、そんなわけで洋子ちゃんのお部屋にて。
「……よくもまあ、これだけ巣くっていたものだよ」
呆れたように言った洋子ちゃんの目の前には、ずら~~~り! 敗北したねずみ帝国の臣民たちが、ひとかたまりになって座り込んでおりました。
まあ本来呆れられるべきは、彼女のお部屋の汚さであったりもするわけですけれど。ともかく洋子はようやく取り返したスマホを手に、ふんぞりかえって言いました。
「私のまたたびメイトをさんざん食い散らかして、おまけに私のスマホまで盗み出して、ただで済むと思わないことだね! さ~あ、君たちの処遇、どうしてくれようか!」
「まっ、殺処分が妥当じゃない?」
「そうとも、まずはそこに並べて一匹ずつくすぐりの刑に処す……えっ? 殺?」
あっさり言ってのけた樹のブッソウワードに、そこまで考えてなかった洋子は目をぱちくり。樹は肩をすくめて、
「結論は、ほかの人に任せるけどね」
「……わかったっちゅう。われらははいぼくしたのだちゅう、どんなしょぶんもあまんじてうけいれるのみだっちゅう……」
皇帝ねずみがなんとなーく神妙な顔つきで、言いました。あらためて、しゃべるねずみが部屋のなかにずらり並んでいるというシュールな光景に、瑠樹などは、
「ねずみさんたち、やっぱりかわいいねぇ~」
和んでいたりしました。
それはさておき。
「だが、ころすのはわれのみにしてほしいっちゅう! こやつらはわれをしんじてついてきてくれただけっちゅ、せきにんはすべてこうていであるわれにあるのだっちゅう!」
「「「お、おうさま~!!」」」
「こうていだっちゅ!」
エラそうなだけかと思いきや、皇帝ねずみはほかのねずみたちにも慕われ、頼られているようです。
ねずみたちはちゅうちゅうとざわめき始め、
「おうさまをころすなら、われをころすっちゅう!」
「いやいや、われをかわりに! おうさまはたすけてあげてほしいちゅう!」
「おうさまをころさないでほしいちゅう~!」
「こうていだっちゅっていってるっちゅう!!」
「ん~~~っ。よくわかんないなー!」
誰もが納得できるような明確な答えがぽんぽんと出るものではないわけでして、クミもまためずらしく、うーんっと悩んでおります。
「どうしたら、ねずみも幸せに暮らせるかなぁ? どこか、人が住んでない家を探してみるとか!」
「そんな家があればいいけど……とはいえ、決めていいのは海堂ちゃんだと思う」
盗みは悪いことだから、と言いつつ由枝も、ねずみたちを処分してしまおうとまでは思っていません。樹の言葉も、現実を考えたなら妥当な答えではありながら、彼女だってなにがなんでも殺処分だなんて考えているわけではないのでしょう。
由枝は洋子を見つめて、言いました。
「海堂ちゃんが、決めるべきだよ」
「わ、私かぁ……!? いやそりゃ、私の家だからそうなんだろうけど……」
「私は、みんなの意見に従うわ。好きに決めちゃって」
そっけなく言った蒼には、スピカと凜太郎もうなずきます。
「いや……その、私はあの、あれだよ。なんというか、ほら……ぐぬぬぬぬ」
ねずみ含む全員に注目されて、ヒキコモリな洋子ちゃんはすっかりテンパってしまっておりますけれど。
「あー、そんじゃさあ。オレ、良い考えがあるんだよ」
見かねたのか口を開いたのは、竜世でした。するりと向いた視線を一手に受け止めながら、彼は力強くうなずきます。
「行くとこねえなら、九夜山に行ったらいいんじゃね? ちょうど良いとこ知ってんだ、オレ。ちゃんと屋根のあるとこ教えてやるよ!」
竜世にはどうやら、どこか心当たりがあるようです。彼の自信ありげな言葉には、良太も明るく言いました。
「おー、いいじゃん! オレたちだって別にねずみをやっつけたいわけじゃねぇしさ、ほかに住むとこがあれば、天才ヒッキーねえちゃんも文句はねぇだろ?」
「そんでさ、たまにはまたたびメイトも差し入れしてやるよ。いっつもってわけにはいかねぇけどさ」
「お、おお……! なんと……なんとありがたいっちゅ! なんとやさしいニンゲンなのだっちゅう……!」
皇帝ねずみが感極まったように、しゅば! と土下座めいて竜世へ頭を下げると、ねずみたちもいっせいに、しゅばばば!
どうやら彼らの移住先は、満場一致で決まったようです。ねずみたちはちゅうちゅう大喜び!
「わ、私が決めるんじゃなかったのかい……まぁいいけれど」
洋子はちょっぴり憮然としておりましたけれど。もちろん彼女だって、ねずみたちにちょうどいい移住先があるのなら、それに越したことはないのです。
「そうとも。私だって、今までに食べたまたたびメイトの本数を覚えているか……? なんてことは言わないよ」
「根に持ってるな、ヒッキーねえちゃん」
「その呼び方は止めたまえ! とにかく、これで一件落着というわけだね! この私の采配で! すっかりさっぱりと!」
そう。海堂家におけるねずみと人間の闘争は、これにて幕を閉じることとなったのでした。
と言いつつ、姫とカノンが得意げな洋子ちゃんの肩を両側から、ガシィッ!
「さ。トラブルが解決したところで、今度は根本的な問題を解決するですよ」
「というわけで、掃除するよー!」
「ま、またこのパターンかい……!? あっ、それはレアモノだから触らないでくれたまえ……そ、そこをほじくり返すんじゃない、なにが出てくるか分からないぞ!?」
「いーカラいーカラ、トワたちに任せるデス! やってやるデス!」
トワも大ハリキリ、お掃除モードでどったんばったん。
その日の海堂家は、いつにも増して賑やかでありました!
大きなバッグにねずみたちを詰め込んで、九夜山の隠れ家へ案内するという良太と竜世を、雪人が見送ります。
「じゃ、まあ。頼んだよ」
「おう! まかせろー!」
「タイラのことよろしくなー? じゃーいくぜ、ねずみたち!」
「「「ちゅーーーっ!!」」」
彼らが意気揚々と出ていったところで、雪人はほうっとひと息。慣れた手つきでエプロンを身に着けると、勝手知ったるといった様子で海堂家のキッチンを探り、助っ人たちのために熱いお茶を淹れました。
そしてトレイへ乗せた人数分の湯飲みやカップを手に、階段を登ろうとしたところで、
「あ」
「あっ! いっけない、見つかっちゃった!」
階段下の物置からコッソリ抜け出してきた五郎八と、うっかり鉢合わせ。
謎のニンジャを演出するため、彼女はわざわざそんなところに潜んでいたのでした。さすがのエンターテイナーぶりでありました!
「……僕はなにも見なかったよ。グリフィージスちゃん」
「あら、ありがと! 気が利く少年だね~、えらいえらい♪」
「撫でるのはやめてくれるかな……こっちこそ、サンキュー。って、言っとくよ」
「ん? なにが?」
彼は、みなまで言いませんでしたけれど。
階上から聞こえてくる、ぎゃあぎゃあというやかましい、そして楽しげな声に、ほんの少しだけ緩んだ彼の表情を眺めて、五郎八お姉さんはふんわり。にっこり! やわらかく微笑むのでした。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。カプセルギア『ねずみ帝国の侵略者』のリアクションをばお届けいたします~。
以前から、カプギアはカプギア同士でバトルする以外にも、いろんな用途が考えられるのでは? と思ってまして。マイギアをデコって楽しんだり、踊らせてみたり、なにか小さな物を運ばせたり、そんなのを動画にアップしたり……そうだ、ねずみ退治なんてどうだろう? といった感じで今回、小さなねずみたちとのバトルというシナリオが生まれました。
カプギアのサイズを考えれば、いろんなものと釣り合うのは面白いかも……なんて思いつつ、いざ執筆が進めば進むほど、ねずみさんたちがかわいそうになってしまった私です。ねずみと人間がおウチで共存するのはやっぱり難しいわけで、でもそのへんに追い出してしまうのはどうにも忍びないし、いったいどーしたら……!
と思ってたら素敵なアクションをいただきまして、ねずみたちは九夜山にある屋根付きの良いトコへ揃ってお引越しすることになりました。良かった! 皆さんも場所を教えてもらっているはずなので、時々はまたたびメイトチョコレート味でも差し入れしてあげてくださいね。きっとちゅうちゅう喜んでくれることでしょう。
それでは、今回もご参加いただきまして、ありがとうございました!
また次にお目にかかれる機会を、心よりお待ちしております~。
お疲れさまでしたー!
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墨谷幽
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
ゲーム
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月26日
参加申し込みの期限
2018年07月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月03日 11時00分
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