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【2年遠足】行こう! 日光!
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●<日光・戦場ヶ原> その2
戦場ヶ原の整備された木道を歩きながら、
椎井 莉鳥
が思い出すのは9年前の事だった。そう、あの幼い日からもう9年が経つのだ――それとも、まだ、と表現するべきだろうか。
自分の中の思い出の感覚を、莉鳥は少し掴みあぐねている。此処にかつて来た日のことは、昨日の様にというほど鮮明ではないけれど、さりとて朧げなというほど遠い記憶でもない。
(あれから、もう、9年)
噛み締めるように思い返した。あの頃の彼女はまだ8歳で幼くて、体力もそんなになかったけれども、17歳になり陸上部で走り高跳びの選手として日々練習に励む今の彼女は、あの時のようにへとへとになることはない。
だから、子供の頃は歩くのでやっとだった戦場ヶ原を、今はゆっくりと周囲の景色を見ながら歩いている。不思議なことにそれらの景色は、1度見たことがあるはずなのにまるで初めてのように新鮮で――否、あの頃は周囲の景色など見回す余裕もなかったのだから、初めてと言っても過言ではないのか。
くす、とそんな自分に苦笑して、肩からずり落ちかけたカバンを直す。ふぅ、と整えるための息を吐いた拍子に目に飛び込んできた、小さな花にほっと瞳を緩ませた。
一見するとあまり植物に関心がなさそうにも見えるらしい莉鳥だが、それでも初夏に咲く花や、時折姿を見せる動物の姿を目にすれば、何となく心が和んだ。ゆえに知らず、穏やかな雰囲気で歩いていく莉鳥の通り過ぎた看板の前で、ほう、と
新田 亮
は感心にも似た声を上げる。
(熊注意の看板か)
そこに立っていたのはそんな、物騒な注意書き。ネットなどでは見かけることもあるけれど、なかなか本物にお目にかかる機会は少ないだろう。
とはいえ――
「まぁ、ただの野生動物なら可愛いもんですね」
ひょいと肩を竦めて亮は、ボクシング部の顧問でもある
牛瀬 巧
先生を振り返りながら、そう言った。ちょうど戦場ヶ原の生徒達の見回りに来た牛瀬先生を見かけて、一緒について来たのだ。
とまれ、そんな風に振り返った亮にけれども、牛瀬先生は「ただの野生動物、なぁ」とオウム返しのように苦笑いした。その意味を図りかねて眉をひそめてから、あ、と気付く。
(ただの、って何だ)
相手は熊、時に人間を襲う事もある立派な危険動物なのだ。それなのに『ただの野生動物』とは。
そう考えて、はぁ、と肩を落とす。口元には知らず、苦い笑いが浮かんでいた。
「……俺って随分感覚がマヒしてますね」
『あの』寝子島に住んでいたら仕方ないことだろうけれど、と自嘲する亮と牛瀬先生の会話が聞くともなく聞こえてきて、確かに、と
小山内 海
は辺りを見回した。色々な種類の植物が繁茂している湿原からは、どこからともなく動物の鳴き声も聞こえてきて。
凄いなぁ、と思う。自然が見てみたくてこのコースを選んだのだけれど、想像よりもかなり、凄い。
バスの中で意気投合し、降りてからも一緒に歩いている
白 真白
も、凄いなぁ、と呟いた。
「名前だけじゃなくて、何か、カッコいいね。RPG系のゲームに出てきそうだよ」
『RPG?』
言われてみればそうかもしれない、とくすくす笑う海に真白は、絶対だって! と力説する。しかも、湿地に足を取られたり、歩くたびにダメージが入ったりするめんどくさいフィールドだ。
そう、考えてから真白は足元を見下ろした。
「でも、湿気があるけど道は結構しっかりしてるよね。歩きやすくていい感じ」
『確かに――ハイキングコースだし、歩きやすいよね。湿気がすごい分、暑いけど』
そんな風に話しながら、顔を見合わせくすくす笑う様子はまるで、双子の姉妹のようにも見える。もちろん容姿は似ていないけれど、雰囲気が良く似ている。
くすくす、くすくす。
笑いながらハイキングコースを歩いて回る、真白と海はふとハイキングコースの傍らに立つ標識に目を止めて、あ、と同時に指差した。
「展望台だって!」
『そんなのあるんだね。行ってみよっか』
「ね、面白そう!」
いいね、うん、と展望台に向かっていく2人の背中をちらりと眺めやって、
旅鴉 月詠
は心惹かれる被写体を探すべく、ぐるりと辺りを見回す。海と同じく芸術科の月詠にとっても、この遠足の最大の目的はスケッチだった。
芸術科での課題も出ている現状、遠足でのスケッチは渡りに船と言っても良かった。まぁ、それがなくても何かしら、息をするようにスケッチなりをしている芸術科生徒も、月詠以外にもたくさんいるのだが。
閑話休題。
次はあの辺りか、と目星をつけて月詠は再び、ハイキングコースを歩き始めた。このハイキングコースの1周は2時間、自由時間は4時間――そう考えれば、実質の自由時間はそう多くはない。
だから当然、スケッチひとつにかける時間はあまりとらないように注意しながら、気になったものがあれば足を留めて描いていった。湿原の動植物、桟橋、湖面のスワンボート、etc、etc。
(この辺りの植物はこんなものかな)
ざっくりと特徴だけを捉えて描いたスケッチブックをぱらぱらと見返して、ひょい、と月詠は仮に腰かけていたベンチから立ち上がった。ホザキシモツケのような複雑なものなんかは、この方が効率が良い。
何といってもこれは『スケッチ』だ。もしかしたらこの中からテーマを選んで描き起こすことはあるかもしれないが、それでも今はまだスケッチに過ぎない。
だからざっくりと描いて、その時間すら取れないものは持参したカメラで撮影して。時間の限りかき集めた材料の中から、課題のテーマを絞り込もう。
「――ほぅ。向こうの桟橋辺りもなかなか、面白そうな植物が生えているみたいだな」
ひょいと行き先を眺めやって、月詠は涼しい顔をして歩き出した。こう見えて、フィールドワークも不得手ではない。
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
学校生活
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月27日
参加申し込みの期限
2018年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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