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【2年遠足】行こう! 日光!
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●いざ出発!
さてその日、日光へと向かう遠足バスに乗り込む
岡瀬 結華
の内心は、うきうきと弾んでいた。
(楽しみだなぁ)
一見すれば無表情なのだけれど、実は今日のために日光のガイド本を持参している程度には、楽しみにしていた結華である。だから心なしか弾むような足取りでバスに乗り込み、事前に配られた座席表を見ながら辿り着き。
座ろうとしてふと、席の隣に座って居る何だか随分とキラキラした様子の男子生徒に気付く――思わず座席表を2度見したが、間違いなくこの席だ。
どうしよう、となぜだか困ってしまった結華は、あの、とほんの少しためらいながら声をかける。
「お隣、失礼します、ね」
「やぁ! 僕は寝子島に舞い降りた美の妖精、花椿涼太郎だよ! よろしくお願いするね!」
そんな、どこか警戒感も感じられる結華の言葉に、だが声をかけられた
花椿 涼太郎
はウィンクしながらそう言った。やたらハイテンションである。
え、えぇ……と無表情のままに静かに数歩、心の距離を取った結華には、もちろん気付いてはいない。何しろ涼太郎の心は今、初めての日光! 新鮮なバス旅! とワクワクして踊り出しそうなので。
「古き良き、趣きのある建造物と美しい僕のコラボ―レーション……それこそ世界遺産だよね☆」
だからそんな弾む想いを迸らせて、キラーン、と何かの効果音が聞こえてきそうなキメポーズで言った涼太郎は、はっ、とキメポーズのまましばし動きを止めた。このパーフェクトなシチュエーションに、けれども何かが足りない気がする。
いったい何が、と考えて『それ』に気付き、そうだ、とこれまた妙に絵になる仕草で涼太郎は手を打った。がさごそ漁ったカバンの中からカルメラ焼きを出して、はい、と結華に渡す。
「遠足と言えばおやつ、だよね。良かったらお裾分けするけど、いかがだい?」
「良いんですか?」
この人の隣で本当に大丈夫だろうか。そう、着実に不安になっていた結華はだが、カルメラ焼きを見て嬉しそうに瞳を輝かせた。勿論、と頷く涼太郎に礼を言い、そっと大切に受け取って1口、齧ってみる。
とたんに広がる、ほろ苦い甘さに頬が緩んだ。何しろ結華は甘いものや、お菓子が大好きなのだ。
ゆえに1口、2口と誘われるように噛み締めて、結華は涼太郎を振り返った。懐かしい美味しさだと礼を言えば、帰ってくるのは「そうだろう」という煌めく笑顔――だがそれは先刻までよりどこか素直で、親しみ易い。
この人とは、仲良くなれそうだ。そんな予感を覚えた結華に、涼太郎がこう言った。
「僕の実家は駄菓子屋をやっているんだ。良かったらいつでも遊びにきてね!」
「そうなんですね。それじゃ、今度ぜひ伺いますね」
ええ、うん、と駄菓子を食べながら頷き合う、そのやりとりの声は聞こえないまでも、目に入ったらしい
野々 ののこ
が、いいなぁ! と無邪気な声を上げた。
「美味しそう!」
「え? ……あぁ、なら野々も食べれば良いんじゃないか?」
そんなののこの声に、隣の席の
新田 亮
はひょい、と視線をそちらへ向けながらそう言った。そうして「そっか!」と元気よくおやつをカバンから探し始めた彼女を、女子だな、と眺め。
ふと、思う。
(そういえば、野々は神だった頃の記憶が無いんだよな)
それなら彼女は果たして、自分を何処の出身だと思ってるのだろう。改めて考えてみるとそれは、なんだか不思議で、興味深いことのように思った。
とはいえ、初対面ならともかく今さら唐突に「どこの出身?」などと聞いては、いくら同級生といえど怪しいし不自然ではなかろうか。となるとここは、努めてさり気なく、さり気なく……まずは別の話題から……
「そういえば、俺が日光へ行くのは久しぶりだな。確か小学校の行事で1度行ったきりか。――野々は日光初めてか?」
「初めてだよ!」
内心はドキドキしながら聞いたその問いを、だが幸いののこは不審に思った様子もなく、カバンから『校外学習のしおり』を出しながら元気にそう言った。それにほっと胸を撫で下ろしてから、そうなのか、と意外そうな顔を作って見せる。
ここは、ある意味では予想通りの答。肝心なのはこの先だ。
亮は『さり気なく』と念じながら、関東圏に住んでれば行く機会はあると思うのだが、と前置きをして、慎重に本命の問いを切り出した。
「そういえば野々の出身地は何処なんだ?」
「日光!」
「……え?」
さっき行ったことはないと言ったその口で、自信満々に言い切ったののこに思わず、亮はぽかんとした声をあげた。そんな亮の反応に、あれ? とののこもキョトンとした顔になる。
その手には遠足のしおりがあって、ちょうど徳川家康のページが開かれていて――
「このオジサンが生まれたの、日光じゃないの? 難しいクイズだなー」
……どうやらしおりに載っている、出身地クイズの答を聞かれたのだと勘違いしたらしい。じゃあどこだろー? と真剣に首をひねって考え込むののこに、何だか毒気を抜かれてしまう。
どさっと背もたれにもたれかかって、ふぅ、と妙に詰めていた息を吐きだした。ところで、と今度こそ他愛のない言葉を返す。
「お菓子はもういいのか?」
「そうだった!」
どうやらすっかり忘れていたらしいののこは、亮の言葉にポーンとしおりを放り出してまた、カバンをがさごそ漁り出す。おっかし~♪ という鼻歌が楽しそう。
そんな、そわそわ楽しげな空気に釣られたものか。
「日光についたら、どこに行くの?」
白 真白
は思い切って、隣の席の子に話しかけてみた。普通、遠足と言えばバスはクラスごとのような気がするけれど、今日は多少生徒たちからの希望は考慮されているらしいものの、基本的にはランダムな席組だ。
だから隣の席になった相手が何組の誰なのか、判らないのは何も真白だけではない。とはいえせっかくの機会なのだから、出来れば仲良くなりたいものである。
うん、と自分の中で1つ頷きながらそう考える、真白に話しかけられた
小山内 海
は、眺めていた窓の外の景色から真白へと視線を巡らせた。ぱち、と瞬きを1つしてからスケッチブックを開き、『戦場ヶ原』と書いて見せる。
わ、とそれに真白は喜びの声を上げた。
「戦場ヶ原? 一緒だね!」
『そうなの?』
「うん! 名前がカッコいいよね!」
『確かに……私は何となく気になって』
ゆえに嬉しくなって話しかける、真白に少し驚きながらも応えているうちに、海の中にもこの束の間の隣人への好奇心が沸き起こってくる。そうして会話を重ねてみれば、存外気の合う相手のようで。
真白が5組で海が6組。普通科と芸術科という違いはあれど、名目上は隣のクラスだという事にまた驚いた。そんな風に話しているうちにだんだん、互いの心の距離も近くなってきたけれど。
(それにしても)
話しながらもついつい気になって海は、ちら、と視線を真白の胸元へと走らせる。
(小さいのに胸凄いなぁ)
はぁ、と知らず零れたため息は、感嘆なのかそれ以外の感情なのか、海自身にも判断が付かない。背丈はいっそ幼いという表現が似合いそうなのに、その部分だけは女性らしいというか……それ以上というか……
知らずなんとなく自分の胸元を見下ろしていた海は、そんな自分に気付いて『いやいやいやいや』と大きく首を振った。そうしてなんとなくスケッチブックをぎゅっと胸元に抱えたのに、今真白がキョトンと目を瞬かせる。
そんな、あちらこちらでにぎやかな車内をながめながら、
御剣 刀
はがさ、と新しいお菓子の袋を開けた。座っているのはバスの最後部、皆の様子を眺めるには絶好の場所だ。
ぐるりとバスの中の様子を眺め渡しながら、中から1つ饅頭を取り出し、はむ、とかぶりつく。
(うん、この饅頭美味い)
絶妙な甘さと柔らかさ、それでいてしっかりとした餡の歯ごたえ。これはお茶に合うな、とほっこりする。
――フツウである事を、想う。噛みしめる。
もう1つ、と饅頭を取り出しながら、日光に着いてからはどうしようか、と想いをはせた。もちろん自由行動のコースはもう、事前に提出済みだけれども。
のんびりぶらぶら、当てもなく歩こうか。もしも美味しいものがあったら、そしてもしも友人の海に偶然会ったなら、一緒に食べるのも面白いかもしれない。
はいアーン、って日光の美味しいものを口元に差し出したら、彼女はどんな反応をするだろう。そんなことを考えて、くつくつと喉の奥で笑った。
それはなんと楽しくも平和な、平穏無事な光景だろう。その光景を想像して、また大切に噛み締める。
再び、バスの喧騒を眺め渡した。賑やかな中に参加するんじゃなくて、こんな風にそれを一歩離れた場所から眺めるのが、刀は好きだった。こうして離れているからこそ見渡せる、刀の守りたいフツウを、守っているフツウを確かめられるから。
(しかし、皆ノリノリだな……って、あれ? 先生も結構ノってるけど、着いてから大丈夫かよ)
ゆえにバスの中を眺めていた刀は、ふとそれに気付いて目を瞬かせた。言っては何だが、むしろ先生たちの方が生徒より楽しそうな――ハメを外しそうな――いやまさかそんな――
そんな、一抹の(刀の)不安をよそに、バスは一路日光へと走り続けるのだった。
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
学校生活
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月27日
参加申し込みの期限
2018年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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