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【2年遠足】行こう! 日光!
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●帰るまでが遠足です。 その2
何度目かの休憩で、バスに帰ってきた
御巫 時子
はちょうど、お目当ての席が空いたことに気が付いた。中禅寺湖でも一緒に周らせてもらった、
五十嵐 尚輝
先生の隣の席。
降りる前は別の生徒が座っていたと記憶しているが、荷物ごと居ないという事は別の席に移動したのだろう。ほく、と嬉しくなって五十嵐先生に隣に座って良いか尋ね、急いで荷物を取ってくる。
そうしてそっと腰かけた、五十嵐先生の隣の席で時子は、にこ、と微笑んだ。
「先生、今日は一日有り難うございました……。とても楽しい遠足でした……」
「そうか。それは良かった」
そんな時子の言葉に、五十嵐先生がこく、と1つ頷いてみせる。どうやら五十嵐先生にとっても、今日の遠足の時間は悪いものではなかったようだ。
そう考えて、時子はほっと嬉しくなった。荷物の中からごそ、とデジカメを取り出す。
学校まではまだ時間があるから、撮った写真を先生と見ながら話して、遠足を振り返れたら良いな、と思ったのだ。ああ、でも今日はなんだか本当にあっという間に時間が過ぎて行ったから、学校に着くのも早く感じてしまうかも知れない。
学校まではあとどのくらいなのでしょう、とバスの前に着いた時計を確かめた時子と同じように、時計の表示をちら、と確かめて
オルカ・ヴィヴァルディ
は、隣に座る
獅子目 悠月
に声をかけた。
「悠月、疲れたなら寝ていいからね?」
「ん……あぁ……」
グイッと肩を引き寄せたオルカに、されるがままになっている悠月は何度もあくびを噛み殺していて、少し目もとろんとさせている。曖昧に頷きながら素直にオルカにもたれかかる様子も、どこかぼんやりだ。
日頃はオルカに対してツンデレを遺憾なく(?)発揮している悠月だが、今日はちょっと様子が違う。というのも、昨夜は色々と調べるのに夜更かししてしまったので、その分疲れるのも早く、かなり眠いのだ。
ゆえに素直に――もしかしたら夢うつつで、オルカの肩を借りて寝息を立て始めた悠月に、オルカが甘く目を細める。そんな車内をぐるりと眺めながら、
屋敷野 梢
は「皆さんお疲れなんですねー」と呟いた。
そんな梢の隣でも、例に洩れずバスが動き出したと同時くらいに目を閉じた
如月 庚
が、今もしっかり爆睡中。たまに突いてみたりするが、芳しい反応はない。
退屈ですね、と小さな息を吐いて梢はまた、視線を窓の外へと戻した。車内からでも案外、生き物や植物の観察は出来るのだ。
ゆえに植生を観察して、時にはバスの窓に息を吹きかけて曇らせて、落書きをしてみたりして。そんな風に退屈を紛らわせている、梢にも気付かないくらい庚はぐっすりと爆睡している――という訳では、実はなかった。
本当はしっかり起きていて、梢の様子にも気付いてはいて――だが両の瞳を閉ざしたまま、考えているのは己の将来のこと。
寝子島に来て、何やかやと起こる騒動に巻き込まれて、己の進路や先のことを考えるのを何となく――時には積極的に先延ばしにしてきたけれど。今回の遠足のおかげでなんとなく、やりたい事の輪郭というか、糸口が掴めたかもしれないな、と思う。
それはまだ、しっかりと形になってはいないけれど。あまりにも漠然としていた未来に、導のようなものが見えたような気がする、というか。
(そう思えば有意義だったか)
満足感に、ほんの小さく唇の端を上げる。悪くない遠足だったな、くわ、と欠伸をしながらそう独り言ち、ごそ、と寝返り(?)を打った。
それに気付いた
七音 侑
と
工藤 耀
は、起こしちゃったかな? と話して居た声のトーンを慌てて少し抑える。ちら、と互いの顔を見合わせて、口の前に人差し指を立てて「しーッ」と小声で頷き合って。
「ほんと、今日は面白かったね-!」
小声のまま、だが元気にはしゃいだ声で侑が言ったのに、ああ、と耀も頷いた。色んな意味で、寝子島では出来ない特別な体験が出来て――とても、楽しかった。
あのスワンボートは凄かったよねとか、次にやるとしたら今度はどんな感じが良いだろうとか、わいわい話す時間も楽しくて。幸い、バスは順調に車の流れに乗っているようで、スケジュール通り学校に帰りつけそうだし。
道混んでなくて良かったね、と言いながら侑が大きな欠伸を1つした。おや、と思った次の瞬間、あふー、ともう1つ大きな欠伸。
「眠いのか?」
「ん……ねむ……」
尋ねた耀にむにゃむにゃと返事をしたかと思ったら、あっという間に侑の頭がバスの振動に合わせて、ゆらゆらと揺れ始めた。どうやら、早くもうたた寝を始めたらしい。
寝付き良いな、とちょっと苦笑しながら様子を確かめるために覗き込んだ耀は、すぐそこにある侑の寝顔に内心悶えているのを周囲に悟られないよう、必死に顔面の筋肉を総動員して真面目な顔を取り繕った。そうしながら、そっと侑の頭を引き寄せて、自分の肩が枕代わりになるよう調節する。
(これでよし、と。ちょっとは寝やすいだろ)
己の『仕事』に満足そうに頷いた、耀もくあ、と小さなあくびを1つした。どうやら、自分も思った以上に疲れていたようだ。
学校に着くまで俺も寝てようかな、と胸の内だけで独り言ちて、そのまま耀は軽く目を閉じた。とたん、睡魔に全身を包み込まれるあの、何とも言えない感覚にあっという間に飲み込まれて。
すぅすぅと寝息を立て始めた耀の肩で、だが実はまだ寝入ってはいなかった侑は、カッチーン、と固まった。
(ちょ、まっ……なんでそんな『これでよし』みたいな空気出してるに-!?)
ふわふわと気持ちの良い感覚に身を委ねていたら、ふいに引っ張られる感じがして。それが耀の方に向かってで、引っ張っているのがその耀で――と眠たい頭をフル稼働させて事態を把握しようとするうちに、こんなことになっていたのである。
工藤君の肩、工藤君の肩に、工藤君の肩が……!!
半ば以上パニックになった頭の中を、そんな言葉がぐるぐる回る。恥ずかしいけれど、ここで起きたらもっと恥ずかしいのは目に見えているし――
(眠気も吹き飛んじゃったよー!!)
もー!! と内心わたわたするも起き上がるに起き上がれない、侑のジレンマはもちろん周囲の賑やかな様子には目もくれず、
日々野 結衣香
はご機嫌にメモにシャーペンを走らせていた。今日の遠足で得られた萌情報、じゃなかった徳川家康公の情報を、せっせと纏めているのだ。
主に己の趣味嗜好が全開となった遠足だったけれども、幸か不幸か(?)相手は歴史上の有名人。得られた情報をこうしてまとめたら、もしかしたら新聞部の記事に使えるかもしれない。
ゆえにせっせと楽しくシャーペンを動かしては、うふふ……と時に妄想世界にダイブしている結衣香である。うっかりすると気分がのってきてしまって、口笛を吹いてしまいそうになるのが玉に瑕。
(そんな事をしたら、“ござるさん”がバスの通路に……うわぁぁぁ、ごめんなさい!)
その光景を想像しただけで内心わたわたと焦る結衣香の斜め前では、同じようにスケッチブックに鉛筆を走らせている
旅鴉 月詠
の姿がある。今日のために用意したスケッチブックは、もうそろそろ書き溜めた多くの事物でいっぱいだ。
日光市内で食べたかき氷も、食べている他の生徒の様子なども含めて、もちろん残らずスケッチした。この調子ならどうやら、学校に帰ったら大量の絵を提出出来そうだ。
ふむ、と静かな満足を瞳に湛えながら絵を描き続ける月詠をも乗せて、バスは一路真っすぐに寝子島へと走り続ける。
●
バスが無事に寝子島に到着し、点呼も終わって生徒たちも、先生たちも解散した後。家に帰りついた
望月 神無
は、出迎えてくれた家族に「はい」とお土産を渡した。
ハイハイが出来るようになった双子たちが、一番興味を持ったのは鈴だった。音が出るのが面白いのだろうか、そう考えながら大人用に買ってきたお土産も、はいこれ、と手渡す。
「まんじゅうとカステラ」
「あら、ありがとう。楽しかった?」
「んー、まぁまぁ」
応とも否ともつかない神無の返答に、だが相手は「良かったわね」と頷いた。それから、せっかくだからおまんじゅうはご飯の後のデザートで食べましょうか、と笑う。
そんな話で盛り上がっている家族の会話を聞きながら、ご飯が終わったら恋人に電話をかけてお土産を渡しに行こう、と思う。鉄は熱いうちに打て、ではないが、タイミングと言うか、せっかくの良い口実だし。
(喜んでもらえたら良いな)
恋人の顔を思い浮かべて、そう神無は柔らかく目を細める。そう、もしかしたら自分は一刻でも早く、彼女がどんな表情を見せてくれるのかが知りたいのかも知れない。
そんな風に各々に、今日という日は過ぎていたのだった。
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あとがき
担当マスター:
蓮華・水無月
ファンレターはマスターページから!
いつもお世話になっております、または初めまして、蓮華・水無月です。
この度はご参加頂きまして、本当にありがとうございました。
また、蓮華の体調に起因する大幅な遅延により、お届けが大変お待たせしてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。
お誘い合わせの上でご参加下さいました皆様、何となくお越しくださいました皆様、日光を舞台とした遠足でのひと時はいかがでしたでしょうか。
学校行事という重大イベントを担当させて頂き、また最後まで執筆させて頂くことが出来まして、本当に嬉しく思っております。
まるで自分も遠足をしている気分になりながら、ガイドブックなどを読み込みつつ、楽しく執筆させて頂きました。
お届けさせて頂きましたリアクションが、皆様に僅かなりとも楽しんで頂ける物であれば、心から嬉しく思います。
またのご縁がございましたら、どうぞ宜しくお願いいたします(深々と
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
学校生活
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月27日
参加申し込みの期限
2018年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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