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【2年遠足】行こう! 日光!
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●<日光・東照宮> その6
三猿や陽明門などを巡ってみるにつれ、
羽生 碧南
の脳内トリップは激しくなる一方だた。何しろ建前としては遠足なのだが、結果的には乙女ゲーの聖地巡礼になっているのだ、興奮しないわけがない。
見るもの見るもの、あれもこれも装飾過剰というか、盛り込み過ぎというか。とてもではないけれど、日帰りで全部は見られそうな気がしない。
(家康って狸親父って言われてたらしいけど、それに加えて凄い目立ちたがり屋だったんじゃないかな……)
でなければこんなに装飾過多な建物を作ったりするだろうか。いや、作られたのは家康の没後だけれど、その人柄がまったく影響しなかったとは言えないのでは――
そんな風に思ったら、なんだか家康の存在が身近に感じられるような気がしてきた。そうしたらふいに、最近プレイした乙女ゲームに出てきた『家康様』がそばにいるような錯覚に陥る──いや、脳内妄想か。
自動的に脳内で再生されるゲームのスチルやらボイスやら。嗚呼、耳元で囁いてくるイケボは幻……? 否、確かにここには家康様が居る……!
「家康様……私は命のある限りあなたとともにあります……!」
そう、感極まって目をハートマークにしながら1人で呟いている碧南に、だが途中で会って一緒に回る事になった
雨寺 凛
は「楽しそうだね!」と笑顔を見せた。そうしてこれも思い出と、そんな様子をパシャリとカメラに収める。
軽音楽部の先輩や後輩のみんなにも見せてあげたいと、あちらこちらを歩いて見て回っては、道中のすべてを撮り尽すつもりでシャッターを切って切って切りまくっている凛だ。あとから写真を整理するのが大変そうな予感もあるけれど、そうやって見返す時間もまた楽しそう。
楽しみだなぁ、とカメラを嬉しく見つめてから、凛は
八神 修
を振り返った。
「八神君も色々撮ったのかな」
「ああ、それなりにね」
そんな凛に修は、ひょいと肩を竦めて応える。お昼になり、そろそろご飯をというところで友人に会った
七夜 あおい
とは別れ、代わりにという訳ではないが何となく一緒に行動しているのだ。
午前中はそれこそあおいと一緒に、あれこれ写真を撮って回ったものである。午後の今も、頻度こそ下がったもののやはり、興味のある建造物などあれば鑑賞や撮影につい足を留めてしまう。
――が、今この場で最も撮影に余念がないのは何と言っても、
花椿 涼太郎
だった。もっとも、涼太郎の場合は撮る側ではなく撮られる側だ。
後で両親に写真を送ろうと、スマホで色々撮影している
岡瀬 結華
の前にすっと入り込み、フレームインしてすかさず決め顔を作る。そうして結華が違う方へとスマホを向ければ、またまたレンズの前に回り込んでいつの間にか取り出した真っ赤な薔薇を口に咥え、はいポーズ。
そんな涼太郎の反応に、何度か堪えた結華はだが、あまりに幾度もフレームインしてくる彼のキメ顔や、ここが舞台だと言わんばかりのキラキラな様子についに、お腹抱えて笑い出した。
「……花椿さん、なんで映り込んで来るんですか……!」
「どうだい、最高の写真が撮れただろう? はーっはっはっはっは!」
だがそんな結華の言葉に当の涼太郎はといえば、実に楽し気に満足そうな高笑いだ。そうして、もっと僕を撮ると良い、と楽しそうに新たなポーズをとる。
悪気のまったくない、純粋な好意だとわかる表情。それにまたくすりと笑ってから、結華は「いえ」ときっぱり首を振った。
「別に涼太郎さんの専属カメラマンになった覚えはないですから」
「遠慮しなくても良いんだよ?」
「いいえ、まったく」
努めて真顔でそんな言葉を交わしながらも、くすくすと堪え切れない笑いがまた零れるのは止められない。涼太郎のこのノリや行動は目新しくて、珍しくて、もしかしたらその人柄も含めて嫌いじゃないと感じる。
そんな2人のやり取りを見ているのもまた楽しくて、凛はにこにこ笑顔になった。が、ふいに思い出して「あっ」と小さく声を上げる。
「そうだ、おみやげも買わないと!」
観光も参拝もしっかり楽しんだ後はやはり、待っているみんなへの『楽しい』のお裾分けがしたくなる。そうと決まればお土産屋さんも覗かないとね、と足を向けた先は土産物屋の並ぶ一角だ。
やはりみんなに配るならお菓子が良さそうだけれど、並んだお菓子はあまりにもたくさん種類があり過ぎて、色々目移りしてしまう。となれば、誰かと相談しながら決めるのが良さそうだし、何より楽しそうだけど――
(お邪魔はしないようにしないと、だね!)
そう、微笑ましく視線を向けた先には凛と同じように、たくさんのお菓子に目を丸くする恋人同士の姿があって。その1人である
志波 拓郎
は、きょろ、と辺りを見回しながら呟いた。
「……甘いものも多い感じなんだな」
もちろん甘くないもの、例えばつくだ煮や漬物といったものも数多く見られるが、クッキーやサブレといったありがちなお菓子からお饅頭まで、甘いお土産も同じくらい並んでいる。これは選ぶのが大変そうだと、傍らの
高梨 彩葉
を振り返ればこちらも拓郎と同じように、きょろきょろ忙しなく品ぞろえを眺めていて。
日光東照宮はそれそのもののみならず、その周りの土産屋にも有名な所が多いと聞く。しかもそれぞれに美味しそうな物が多すぎるから、ううーん、と嬉しい悲鳴が零れてしまうのだ。
「拓郎、どうしよう!! 美味しいそうなお土産屋さんが多くて破産してしまいそう!」
「え……っ、破産は大変だ……!」
ゆえに思わずそんな訴えをした、彩葉の言葉に拓郎は真剣な面持ちになった。果たしてこの危機(?)をどう解決したものか、うーん、と一生懸命考える。
考えて考えて、そうして拓郎が提案したのはこんな内容だった。
「なら食べたいお土産、半分……自分が買うから、あとで分けよう?」
「拓郎……ありがとー!」
「わ、わ……い、彩葉さん……!」
後で分けようと言ってくれる優しい拓郎に、感極まって思わずぎゅっと抱きついた彩葉である。そんな彼女の行動に、驚いたり照れたりで拓郎の顔はこれ以上なく真っ赤だ。
そうして2人で悩みに悩んで、彩葉は結局、羊羹と日光ラスクを購入した。対する拓郎は宣言通り、彩葉の買い切れなかったお土産をお買い上げ。
そんな微笑ましい光景は、他にも土産物屋の立ち並ぶ界隈のあちこちで見受けられた。例えば少し離れた土産物屋の1つでも、盛大に土産を買い込んでいる女子2人と、それを苦笑いで見守る
七峯 亨
が居て――否、こちらは少し、微笑ましさとは程遠いような――
「1人でヘラクレス2人に挑んだ勇気は買うぜ、カルキノス君。御望み通り財布ごと星座にしてやろうぜ、ヒロ」
景気良くって言ったもんなぁ? と強気に笑う
七峯 凜乃
の言葉に、
詠 寛美
も笑顔でサムズアップ。そうして2人で土産物屋を蹂躙していく様は、さながら女神というより――おっと、これ以上はいけない。
確かに「せっかくの遠足だ、パーッと行こうぜ!」と言ったのは亨である。確かにそう、なのでその手前、それを土産のおごりに化かされても、遠慮容赦なく買い込まれても、最早笑って見ているしかない訳で。
男はツライネ、と遠くの空に思いを馳せているように見えたのは、果たして周囲の目の錯覚か。ふう、とため息ともつかない細い息を吐いて、だが次の瞬間には強気の表情を取り戻す。
「帰ったらこの代金、誰持ちかで勝負しようぜ!」
そうして告げた新たな宣戦布告に、もちろん凛乃と寛美はニヤリと笑って、楽しみだと応えたのだった。
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
学校生活
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月27日
参加申し込みの期限
2018年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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