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【2年遠足】行こう! 日光!
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●<日光・東照宮> その5
昼下がりのお土産屋さんには、あちこちに寝子高生や他の観光客の姿がある。その一角で
日々野 結衣香
と
篁 文緒
、
七夜 あおい
らも楽しげに、あれこれと店先を覗いてはあれでもない、これでもないと笑い合っていた。
その中の1つの店で、色とりどりかつデザインも様々のお守りを見た文緒が、そうだ、と提案する。
「せっかくだから、お揃いのお守りを買いませんか?」
「うん、良いね。結衣香ちゃんも、みんなでどう?」
「良いね!」
そんな文緒の提案と、あおいの誘いに楽しそうだと結衣香も大きく頷いた。だが、じゃあどれにしようか、と選び始めるとこれがなかなか悩ましい。
というのも、単純にお守りと言っても鈴鳴龍守、三猿御守、印籠守、陽明香守、眠り猫などいろいろあって、あれも良さそう、これも可愛い、とついつい目移りしてしまうのだ。それでもあれこれ悩んだ末に、これかなぁ、と手に取ったのは鈴鳴龍守。
「どうかな?」
「良いですね。私もそのお守りと、お香のお守りで悩んでました。あおいちゃんはどれがいいと思う?」
そんな2人の問いかけに、あおいも「私も龍のやつ可愛いなって思ってた」と笑った。だから3人でお揃いの鈴を買って、さっそく手にもって鈴を鳴らし、良いよね、とまた笑い合う。
そうしてお揃いの鈴をカバンにつけ、次はどこのお店を見ようかと話していたあおいの視線が、あ、と通り過ぎる生徒の一団に注がれた。その中の1人、
優木 遥斗
もまたあおいの視線に気が付いて、ぺこりと軽く目礼する――体育委員として、「球技大会ご苦労さん」という意味で。
そんな遥斗に気が付いた、
鴻上 彰尋
がどうしたのかと眼差しを巡らせて、あおいに気付いて「あ」と小さく口を開いた。
花厳 望春
や
卯木 衛
も気が付いて、ひょいと軽く会釈する。
そんな男子たちにぺこんと会釈を返して、あおいが彰尋に「お疲れさま」と声をかけた。
「みんなもお土産探してるの?」
「いや、こっちは食べ歩きなんだ」
そんなあおいの質問に、内心はドキドキしながらも、努めて明るくひょいと肩を竦めて見せた彰尋である。そうなんだ、と頷いたあおいはじゃあねと手を振って、また文緒や結衣香のところへと戻って行った。
そうして彼女たちが向かったのは、文緒がガイドブックで見つけた、縁起の良いお団子があるというお店。
「不老不死になれるみたいだけど……元気で長生きできたら良いですよね」
「へー、面白いね! 私は何にしようかな。あーッ、おまんじゅうとかカステラとかも捨てがたいよね」
ひょいと肩を竦めた文緒の言葉に、結衣香がそんな言葉を返す。それにあおいがくすくす笑いながら、辿り着いたお店で買った『志そ巻きとうがらし』はそのまま、寮母さんへの日頃のお礼にお土産として渡すことにした。
今日持ってきたお昼のお弁当を作った時と言い、寮母さんには日ごろ何かとお世話になっている。だから、と言った文緒にあおいと結衣香が「良いんじゃない」と頷いたりして。
買い物を楽しむ女子達とは打って変わって、彼女たちと別れた後の男子組には若干、不穏な空気が漂っていた――主に彰尋の周りで。
何しろ、超鈍いという自覚がなくもない遥斗ですら、何か彰尋の様子がおかしい……まさかあおいのことが……? と気付いたくらいである。だから遥斗だけではなくて、望春が気が付いたのも道理だ。
「へぇ~、鴻上くんって七夜さんのこと……」
小さくそう呟いて、ついついニヤニヤとほくそ笑む。そうしてから、これは姉の笑い方と同じだと気付いて「ヤバイ」と焦ったが、面白いのだから仕方ない。
そんな友人達の雄弁な視線から逃げるように、彰尋は1人さっさと先を行く
楢木 春彦
の背中を追いかけた。
「……おい楢木、置いていこうとするな!」
「……で? 最近どーなんだよ鴻上ー」
あれは絶対わざとだ、と確信しながら追いかける、彰尋に
来島 アカリ
がすっと近寄ってそう問いかける。実のところ、先刻あおいと話していた時から「これをつっつかない手はねーよなー?」とからかう気満々だったのだ。
ゆえにニヤニヤと問いかける、アカリのさり気ない、だがストレートな問いに彰尋は目を泳がせる。
「な……何が?」
「何がって……言わないでやってんだから察せよなー」
「なー。彰尋くんにそんな遠くない日は来たのか?」
「卯木君まで……」
けれども、アカリを誤魔化そうとしたところで衛もそんな風に脇腹を肘でつついてきたものだから、完全に逃げ場を失った。うぅ、と周囲を見回してみるが、完全にアウェーである。
ゆえに彰尋はがっくりと肩を落として、良い雰囲気で告白したけど返事は曖昧で振られてもいないよ、と簡潔に友人たちに白状した。――まあ、告白したと言ってもストレートに言ってないので、返事も曖昧にならざるを得なかったのだろうけれど。
そんな彰尋の自白を聞いて、は? と衛が驚きとも怒りともつかない声を上げた。
「なんでそこで引いたんだ、いや気持ちはわかるけど!」
そうして衛が言ったのは、紛れもないドストレートな『正論』。
「つーか……そんだけ長いこと手繋いでたんなら割と好かれてると思うけどなぁ? 男だろ、迷惑にならない範囲でぐいぐい行けよ! とりあえずコイツ自分の事好きなんじゃって思ってもらえ」
「……直球すぎだろ、卯木。自分が彼女持ちだからって好き勝手言いやがって、まったくもー……」
「何だよ、来島だってそう思わん?」
「だからって色々あんだろ、鴻上にだってさ」
いつの間にか本人をすっかり置き去りにして、衛とアカリで彰尋の恋愛話で議論が白熱する。何だ、この状況。
当事者のはずなのに部外者な、よくわからない状況に彰尋が居た堪れないような、困ったような気持ちで2人の顔を見比べた。そうするうちにも話し合いは進んでいき、最終的に「具体的には帰りのバス隣に座るのをノルマにしようぜ」という話で終結した。
頑張れよ、との言葉にがっくりと膝を折りそうな彰尋である。まったく、何なんだろうこの状況。
そんな彰尋をようやく振り返った春彦が、あれ、と面白そうに言った。
「なんだ、鴻上来ちまったのかよ。置いてってやんのが優しさじゃねぇの? なぁ」
そうしてニヤニヤ笑いで言ったのは、掛け値なく本心である。そう、彰尋の直感通り、春彦は確信犯で彰尋を置き去りにしようとしたのだ。
何しろ食い気に走ってあちこち歩きまわっている最中に友人の面白い場面を目撃してしまったら、まずは『気を使って』あげるのが真の友情と言うものだろう。そもそも最初に彰尋に誘われた折にも、二つ返事をしつつも「ケド、こういう機会こそ気になるヤツ誘ったりしねぇのかよ?」とうりうり弄っ……気遣っていたくらいなのだ。
ゆえに、詳しい話はあとで聞けば良いからなー、とあっさり置いて行ったことをけろっと白状する友人に、今度こそ彰尋はその場に崩れ落ちた。友情が痛い。
そんな風に賑やかに歩きながら、6人がやって来たのはとある古民家カフェだった。ここのチーズケーキがすごく美味しいと聞いて、来てみたかった春彦のセレクトである。
だから先頭に立って歩いていた、春彦がぐっと拳を握った。
「ココが例のカフェか。うっし、チーズケーキ、チーズケーキ!」
「男ばっかでスイーツの店とか入りにくい筈なんだけどさあ、アカリくんと望春くんのおかげでなんか気分が楽だな!」
そんな春彦の傍らに立った、衛もそんな事を言いながらアカリの肩をバシバシ叩き始める。感謝してやろうアカリくん、との悪びれない言葉付きだ。
ちょっと待て、と名指しを受けた男子2名が、それに異を唱えたのは当然だろう。
「おいどーゆー意味だこの野郎」
「いや、俺も一人で店に入るの抵抗あるから。顔関係ないから」
「まぁ確かに、こういう店、花厳や来島なら気にせず入れそーだよな。……あ、すみません、チーズケーキひとまず1つずつ」
気が合っているという訳ではないが、衛への突込みも見事にリンクしていた2人だ。そんな友人達のやり取りに、チーズケーキをせっかくだからホールで食べるか、それともお財布事情を鑑みてあきらめるかを真剣に悩んでいた春彦が、注文しながらも余計な口をさらっと挟む。
とはいえ春彦から見れば、そんな事を言っている衛も人のことは言えないが。そう、ぼそりと呟いたのが聞こえたアカリは、そうだよ、と妙な方向に力づけられてぐっと拳を握った。
「楢木はスイーツ好きだし、鴻上だって飯がうまい。あいつらの方が女子力はよっぽど上だろ、見た目だけで言うんじゃねーっつーの!」
「ちょっと待てコラ! 誰が女子力だ! お前らと違ってんなもんねーつの」
「俺も、そういうのはないと思うんだけど……」
それは聞き捨てならん、と吼える晴彦の横で、彰尋もぎょっとしながら自己申告した。望春君もアカリ君もかわいい系の顔立ちだしね、と心の中で同意していたら、まさかの飛び火にびっくりだ。
もっとも、友人達のやり取りを面白く聞いている遥斗もまた、鴻上も楢木もスイーツとかの喫茶店とかに入り慣れていて詳しいなと思っていたところだし、花厳と来島はそこらへんの女子学生より可愛いから少し緊張するな、なんて思っていたりもして。それを気配で察した望春は、ふーん、とわざとらしくすねた素振りで、ちょうど運ばれてきたチーズケーキを1口頬ばって。
お、と目を見開く。
「このチーズケーキ美味しい」
(……入ってるのは檸檬と……あと……)
期待以上の美味しさに舌鼓を打ちながらも、ついつい材料を舌で確かめる望春だ。こういうところが友人達から見れば女子力の高さの表れなのでは――と思うのだが、それには気付かず家でも作れないかなと思案する。
とまれ美味しいチーズケーキに、いったん収まった話題は自然と、先の出来事に戻って行った。女子であろうと男子であろうと、色恋話に花が咲くのは同じこと。
そんな、他の5人の話をうんうんふーん、と聞いている遥斗もつい思い出すのは、自身の想い人の事。もしかしたら他の友人達もそれぞれに、各々を重ねたりしているのだろうか。
(……お土産とか、買った方が良いのかな)
「……あ。俺、ちょっと買い忘れたものあるからお土産屋さん戻るわ」
「……! あ、その、俺も……!」
そういえば、とようやく思い至った遥斗の耳に、アカリがそう申し出るのが聞こえてきて、慌てて自分もと手を上げた。そうなんだ? とちょっと驚いた風のアカリはといえば、自身や両親への土産は買ったものの、家で飼い猫の面倒を見てくれている先輩にもやっぱり買ってあげようかな、と思ったところ。
ああ、と力強く頷いて、遥斗は慌てて店を飛び出した。どんなものが良いのかと、飛び出してから思案するもなかなか良いものが思いつかない。
ゆえに遥斗は時計と睨めっこをしながら、土産物街を慌ただしく走り回り始めたのだった。
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5人まで
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50人
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50人
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シナリオガイド公開日
2018年06月27日
参加申し込みの期限
2018年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月04日 11時00分
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