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【2年遠足】行こう! 日光!
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●<日光・東照宮> その3
獅子目 悠月
が東照宮を選んだのは、
オルカ・ヴィヴァルディ
が希望したからだった。
ハーフだがイタリア育ちのオルカだから、遠足と言っても単に観光に行くというよりは、外国人が遠路はるばる異国情緒を求めてやって来るような、日本観光の気分に近い。今は日本に住んでいても、気持ちは常にイタリアーノだ。
ゆえに歴史には興味無いが日本! という感じの場所に行くのはテンションがあがる。
『日光東照宮って将軍が祀られてるとこだっけ~? 将軍だったら何か勝負ごとに強そうだよね~。それにいっぱい写真送ればマードレと、ついでにパードレも喜びそうだし』
そんな風に、完全にミーハーな外国人のノリでうきうきと語ったあげく、『行ってみようよ悠月』と甘い笑顔で言うものだから、今日、悠月はここに居た。そうして手始めに徳川家康の話をしながら、敷地に足を踏み入れる。
パンフレットの地図と現在地を見比べて、あれ、と指さした。
「あの五重塔は、小浜藩主酒井忠勝公によって奉納されたそうだぞ。で、あっちの門――正しくは表門だが仁王像があるだろう? その為に仁王門とも呼ばれてるらしい」
「へぇ~! 五重塔とか仁王像とか、いや~、何かすっごく日本! って感じがするね~」
そんな風にざっくりと、だが丁寧な説明を聞いていたオルカがそう、面白そうな声を上げた。そうしてにこにこしながら、写真をバシバシ撮っている。
そんなオルカに悠月は、ふぅん、と目を瞬かせた。
(こういう姿を見ると、コイツも外国人なんだなと実感するな)
正直なところ、悠月自身もこういう観光地的な場所はあまり行ったことがないから、慣れているわけではない。だから、彫刻だけでも中々のものらしいし、オルカが行きたいなら、という気持ちでやって来たのだが。
こんなに楽しんでいるのだから、やはり来て良かったと思う。事前に興味ありそうな所を調べておいて良かった。
心の中だけでそう思い、だがそれはおくびにも出さず、悠月はまだ写真を撮って居るオルカに呆れた声をかける。
「しかし……日本に来てからそれなりにはたつだろう。そんなに珍しいのか? 寝子島も日本だぞ?」
「確かに寝子島も日本だけど~」
そんな悠月の言葉に、振り返ったオルカがひょいとユーモラスに肩を竦めてみせた。ああ、こういうところも外国人だ。
「あそこ何でもアリだし」
「まあな」
「悠月って日本人! って顔でもないじゃん?」
「……は?」
一応真面目に耳を傾けていた悠月は、だが続くオルカの言葉に思わず、眉をひそめて不審の声を上げた。けれども、そんな悠月には頓着せず――あるいは面白がって、オルカは言葉を続ける。
その瞳に確かに輝く、悪戯っぽい光。
「そんな悠月をいつも見つめてるから、実感がわかなくて。うーん、国で言うと……天国? 楽園? 天使が迷い込んだみたいだなって~……」
そうして歌うように楽しげにそんな事を言ったオルカに、悠月ははぁ……と特大のため息をついて見せた。こいつは何を言っているんだ、という呆れた気持ちと、それから――
くる、とオルカに背を向けて、悠月はすたすたと参道を足早に歩き始めた。背後からオルカの「ちょ、悠月置いてかないで」という少し焦りを含んだ声と、小走りに追いかけてくる足音が聞こえるが、歩く速度は緩めない。
オルカが冗談で言っているのはわかっていた。わかっていた、けれどそれでも少し赤くなってしまったのを誤魔化すために、悠月はずんずん歩いて行く。
そんな不思議な(?)2人の姿に、
多喜 勇生
はきょとん、と目を瞬かせた。せっかく来たんだから、もっとゆっくり見て回れば良いのにな、と思う。
「立派な神社だねぇ」
そう、しみじみと呟いた。日光東照宮は、その広さも圧倒的だけれども、何より随所に施された細工がどれ1つとっても素晴らしく、どこを見ても圧倒されてしまう。
参道を歩くと次々と現れる、歴史を感じさせる重厚な、それでいて色彩豊かでモダンにも映る建造物。知らず、ほぅ、とため息が零れる――こんな華美な装飾、どうやって作ったのか。
(まさに職人技の宝庫だねぇ)
こんなに様々の素晴らしい建築物に触れていたら、なんだか何かを作りたくなってくる。創作意欲が容赦なく刺激されて、何、という具体的なイメージまでは浮かばないのだけれど衝動が込み上げてくる、そんな『力』のようなものがあるような気がした。
ただ単に歴史的な建造物だからというロマンだけではない、確かな技術から迸る気迫。それへの、自然と湧き上がってくる畏敬の念。
そんな風に感じているのは、もちろん勇生だけではなかった。
「ここが日光東照宮……! すごいねぇ」
はふ、と感嘆の息を吐いてしみじみと呟いた、
遠野 まほろ
とて同じこと。
世界的にも有名な建造物を実際に目にすることの出来る絶好の機会とあって、事前にいろいろ調べてみたまほろである。けれども、建物の装飾は繊細だし、すごく色鮮やかだし、写真や映像の技術がいくら進んだとしても、やっぱり実際に見るのはまったく違っていて。
すごいなぁ……と1つ1つの建物やその装飾に感じ入るように見つめながら歩いていたら、トン、と前から歩いてきたらしい誰かにぶつかった。わ、と小さく焦った声を上げ、慌てて顔を前に向ける。
「す、すみません……! って、あれ?」
「いえ、こちらこそ見ていなくて……って、あれ、遠野か」
「八神君」
そうして顔を上げた先にあったのは、同じく少し焦った表情を浮かべた
八神 修
だった。一瞬ぽかんとその顔を眺めてから、はた、と我に返る。
ごめんなさい、と改めて頭を下げた。
「色々見てたら夢中になっちゃって」
「気持ちはわかるけど、気をつけろよ」
俺が言えたことじゃないだろうけど、と肩を竦めて見せる修にくすっと笑い、八神君もね、と手を振ってまほろは彼に背を向けた。そんなまほろの背中に手を振り返して見送ってから修は、ふと目に入った太陽の位置にもうちょっとでお昼かな、と呟く。
傍らでそんなやり取りを見ていた
七夜 あおい
が、同じように太陽を見上げて目を細め、ほんとだね、と頷いた。
「お参りしたらお昼になりそうだね」
「うん。それにしても広いなあ。思ってたより時間がかかったよ」
そんなあおいに微笑みかけながら、修が感嘆の息を満足そうに吐く。そんな様子にあおいがくす、と笑った。
そうして「1つ1つゆっくり見てたもんね」と笑いながら言われたのに、そうかもな、と笑顔を返す。
「いや、俺ってさ。作るとか育てるとかに一目置くっていうか、重視するんだよね。だからこういう場所は好きでさ」
「そうなんだ。すごく楽しそうだったもんね」
「楽しそう?」
「うん」
楽しそう、と葵が大きく頷いたのに、そうかもしれないな、と修は微笑んだ。いや『かも』ではなくて確実に『そう』か。
何しろ好きな場所で、好きなモノに思うままに触れているのだし。何より――
「好きな人と一緒だからね」
気負いも衒いもなくにっこり微笑んでさらっと言ってのけた修に、う、とあおいが少し言葉を詰まらせる。頬が赤くなっている――ように見えるのは気のせいではないと思いたい。
そんな様子も可愛いなぁ、とにこにこ嬉しく見ていたら、あおいがコホンと咳払いをした。ちら、と見上げてきた眼差しに宿る感情の正体をつかむ前に、楽しそうだったよね、と強引に話を元に戻される。
照れてるのかな、とまた少し嬉しくなる修を見上げて、少なくとも表面上は平静を取り戻したあおいがふふ、と笑った。
「修君、何か見つけるたびにじーッ! って見てたもんね」
「……え、」
ガン見してた? と思わず焦ってたずねた修に、あおいはこくりと頷いた。細かい細工なんかにも唸ってたよ、と『証言』する。
そんなあおいの言葉と眼差しに、何だか照れてしまった修は、ちょうど辿り着いた眠り猫の裏に回りこんだ。この眠り猫は、その可愛らしい表情で有名だけれども実は、猫が居ても鳥達が遊んでられる――という平和の象徴らしい。
(厳密には)
羽生 碧南
はパンフレットを読みながら、一字一句を脳内に叩き込もうとする。なお、大好きな乙女ゲーに徐々に脳内がフィーバーしつつあるので、周囲は全く見えていない。
回廊にある眠り猫は、徳川家康を護るためにいつでも飛びかかれるよう、寝たふりをしているのだという。だが、その裏側に雀が舞う木彫像があって、この二つがセットになって「猫が寝るほどの平和」を表しているとか。
それは何も、眠り猫に限った話ではない。この東照宮にはそこここに動物の木彫像が見られるが、パンフレットによればこれらの動物もまた、平和を象徴しているのだという。
さすが、『あの』家康公を祀る日光東照宮だけある、と素直な感嘆の息が漏れた。大好きな乙女ゲーの登場人物が祀られた場所という、ミーハーな感情は実物を見ると、単純にすごい、という感情にとって変わられた。
(猫が寝るほどの平和、か……)
そう言えば、寝子島もたまに変なことが起きるけど平和と言えば平和だよね、と碧南はふいにぼんやりと考える。何も起こらないのが1番と言えばその通りなのだけれど、結果として穏やかに、賑やかに日々が過ぎて行くのなら、それもまた1つの平和と言えるのではないだろうか。
そんな事を考えていた、碧南に「あの」と声をかけたのは
綾辻 綾花
だった。
「写真お願いしても良いですか?」
「へ? あ、うん、良いよー」
はっと現実に引き戻されて、碧南が快く頷く。すると綾花はほっとしたように、綾花はカメラを渡しながら、
早川 珪
先生と眠り猫も入った写真を撮ってもらいたいのですが……と告げた。
そういえば早川先生はここの見回り担当だったな、と思う。今回の遠足は、特定のコースにずっといて見回りをしている先生と、抜き打ち的にあちこちを見て回っている先生に分かれているらしい。
はいはーい、と頼まれた通りに写真を撮って、せっかくだから自分も先生や眠り猫と一緒に取ってもらう。そうして、じゃあね、と手を振って別れた碧南に早川先生が「気を付けて行くように」と声をかけるのを聞きながら、綾花はメモ帳に眠り猫のメモを取った。
道順通りに三猿や陽明門など、早川先生の見回りに合わせて一緒に歩きながら、観光している綾花である。道中の建物に関する説明を読んだり、話を聞いたりするのはとても、勉強になった。
(白い唐門の彫刻も美しかったですね……)
良い芸術に触れた感動をほっこり噛み締めながら順路を進み、拝殿に手を合わせる。それから御朱印帳に御朱印をお願いしようとしたところで、ふと眠り猫のデザインされたおみくじが目に入った。
いかにも可愛らしい眠り猫のイラストに、ついつい一目ぼれしてしまって1つ、引いてみる。珪先生もどうですか? と誘ってみたら、面白そうだね、と同じく1つ。
カサ、とおみくじを開いて、目に飛び込んできた文字にまずはほっと胸を撫で下ろした。――良い結果が書かれてるので良かった。
「珪先生はどうですか?」
「うん? 悪くないかな」
そうして早川先生を振り返ってたずねた綾花に、ひら、と珪先生が見せたおみくじは『吉』。確かに悪くない――というか、わりと良い方ではないだろうか。
とはいえ一般的には大吉以外は結んで帰るものだけれど、昔はこのおみくじに書かれている事を時々見返して日々の生活の指針にしたとかで、先生は結んで帰らないらしい。ならば綾花もおみくじは持ち帰ろうと、カバンの中へ大切に仕舞い込む。
そうして改めて御朱印を頂こうと寝子島神社の御朱印帳を出した、綾花の耳に受付の女性に何やら尋ねている、
水守 流
の声が聞こえた。
「これって1人1つまでなんですか?」
「いいえ、大丈夫ですよ。ただ、かなりお待ち頂くことになってしまいますが……」
そんな女性の返答に、それもそうか、と流は背後を振り返る。こうしている間にも後ろにはどんどん人が並んでいるし、参拝者も続々と増えているようだから、仕方のないことだろう。
自由気ままに観光を楽しんでいるところだし、まだ昼前だから、待つ時間ならたっぷりある。構いません、と応えると、女性が頷いて受付をしてくれた。
そんな流に早川先生が、へぇ、と声をかける。
「水守君も御朱印を集めてるんだね」
「あ、早川先生。いや、そんなんじゃないですけど」
早川先生の言葉に、なんだか少し気恥ずかしくなって流は首を振った。実のところ、参拝を終えた後にこの御朱印所が目に入り、ちょっと前に御朱印ブームとかあったしせっかくだから御朱印ゲットしていくか、と頼んだだけなのだ。
しかも種類が幾つもあるというから、どうせなら幾つかの種類を……と考えるのは仕方のないことだと思いたい。そう、告げた流に「良いと思うよ」と早川先生が笑って見せた。
「ただ、昼ご飯は食べ損ねないようにな」
「はい」
そんな早川先生の忠告に、流は素直に頷いた。そうして列から外れたところでのんびり、呼ばれるのを待ち始めたのだった。
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蓮華・水無月
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
学校生活
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月27日
参加申し込みの期限
2018年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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