this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【2年遠足】行こう! 日光!
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
20
つぎへ >>
●<日光・中禅寺湖> その4
凄まじい水しぶきが収まると、ようやく渦中のスワンボートの姿が見えてきた。その中で
工藤 耀
が、ほぅ、とぐったりした息を吐き、背もたれに身体を投げ出す。
「な、何とか止まったが……」
「ふひゃー、すごいスピード出てぶつからないかドキドキしたにー」
七音 侑
も耀の隣でううー、と胸を押さえながら同意した。まさかあんなジェットコースター状態になるなんて、一体だれが想像しただろう。
びっくりしたにー、と呟きながら確かめるように周りを見回す。スワンボートから投げ出されないよう必死で、一体どこまで来たのか全く見当もつかない。
「けっこうみんなから離れちゃったみたい? 周りに誰もいないや……」
「あー……確かにあまり人気がない所まで来ちまったな」
そんな侑の言葉に、耀も辺りを見回して頷いた。軽く見まわした限りでは、人気どころか岸もちょっと、かなり遠いのではなかろうか。
『これは帰りも増強させて漕ぐか……』と呟いてから、先程の暴走を思い出してちょっと遠い目になったけれど、ここから自力で元居た岸まで戻るとなると、いったいどれくらい時間がかかるか見当もつかない。仕方ないよな、と言いながら岸の方を見遥かす耀に、仕方ないにー、と侑も頷いて。
そういえば、と気付く。
(……ボートの中ってちょっとお部屋みたいだにー……ここなら多分外から見えないよね?)
キョロ、と辺りを改めて確認しても、やはりすぐ傍にはスワンボートの姿もない。そもそも周囲をその名の通り白鳥型のフレームで囲われているから、よほど視力の良い人であっても多分、岸からの視線は届かなさそうだ。
ゆえに、ちら、と耀を見た侑は、その衝動のままに運転席の彼のネクタイに手を伸ばし、引っ張ってほっぺにチュ! とキスをした。そうして、己の内心の恥ずかしさを誤魔化すために、にこにこと笑ってみせる。
「えへへ、この前のお返しだにー」
「あ、あんたって人はぁぁ……」
そんな侑の笑顔に、耀は何とも言えない表情になって、呻き声を上げながらハンドルに突っ伏した。――やられた、その一言で頭がいっぱいだ。
この空気なら不意打ちじゃなくてもキスできるんじゃ、そう考えていたのは実のところ、耀も一緒で。タイミングを見計らおうとしていた、その時に来た侑からの不意打ちのキスに、顔が熱くなるのが止められない。
そんな表情を。そして、一本取られて悔しいのと、驚きと可愛さにときめいたのが入り混じった顔なんて、彼女に見せられる訳もなかった。
ゆえにハンドルに突っ伏したまま、この後どうしてくれようか、と想いを巡らせる。――このまま大人しく岸に帰るなんて、どうして出来ようか。
そんな恋人たちの悲喜こもごもを、もちろん知るはずもない
青山 絢
は相変わらず、成り行きで何となく一緒になった黒崎先生とまだ行動を共にしていた。というか、どちらも場所を移動しないので、結果的に一緒に居ることになっているというか。
「――黒崎先生、お昼は何か持ってきてるんですか?」
「ああ」
「……そうですか」
幾度目かの他愛のない、そしてとくに盛り上がるでもない会話を終えて、ふぅ、と絢はまたデジカメへ視線を戻す。適当にパシャリとシャッターを切り、そうしてまた景色を見つめた。
この、よくわからない――絢にとっては、だが――辺りがまた存在感の薄さに繋がっているのかしらね、とぼんやり考えてから苦笑する。
(私も実は、そんなに存在感のある方じゃなかったりするけどね)
とはいえ絢の場合は、演劇部に所属していてそれなりに活動しているので、黒崎先生よりはまだマシだと思っているけれど。あくまでそう自負しているだけだから、傍から見たらどうなんだか。
そんな自嘲交じりの笑みを零しつつ、ここから動く理由もない絢はここに居て。気まぐれに景色をデジカメの画素の中に閉じ込めつつ、どうということもない様なヒマつぶしの会話を適当に交わし。
幾度目かの適当な会話が終わるのと、遊覧船が岸辺に戻ったのは同時刻の事だった。やっと降りられるわね、とほっとしたような心残りなような、自身でも判別のつかない不思議な気分で下船口に向かう。
「あ……」
そんな絢とすれ違った、
恵御納 夏朝
がふと黒崎先生の視線に気付いて、ペコ、と頭を下げた。すれ違って行く絢にも頭を下げてくれたので、ひょい、と絢も頭を下げる。
そうしてそのまま黒崎先生を振り返らず、別れた絢は「さて」と小さく独り言ちた。次はどこに行こうかしらね、と『遠足のしおり』をぺらぺらめくり、気ままにマイペースに中禅寺湖周辺のスポットを巡ろうと歩き始める。
そんな絢の後姿を見送って、入れ替わりに遊覧船へと乗り込んだ夏朝は、きょろと物珍しげに辺りを見回した。時間的にはそろそろ、お弁当を食べたい頃合いだ。
どこか食べられる所があるか見てみよう、と夏朝は船内を歩き出した。うまく食べられる所があれば良し、なければ降りた後で食べれば良い。
(あとは……うん)
のんびりと過ごせたらそれで良いや、と夏朝は動き出した船上からの景色に目を移す。スワンボートとは違って、高い場所から眺める湖もとても綺麗。
もしデッキに上がれそうなら、そこからの景色も見てみたい。それが駄目でも客室の窓とかから落ち着いて、のんびりと綺麗な景色を見て、時々写真も撮れたら良いな。
そんな風に遊覧船を楽しむ夏朝の視線の遥か先、もう見えてはいない遊歩道の上で、こちらもそろそろお腹が空いたと昼食にありつけるお店を探し、うろうろしている男女が居た。
「わーい、お昼ですね! 湯葉食べたいです湯葉!! 湯葉!!」
「……しかし、避暑地だけあってシャレた店が多いな」
るんるん、と鼻歌でも歌いそうな
屋敷野 梢
の言葉に、
如月 庚
はどこか嫌な予感を覚えながら辺りの店を見回す。いわゆる、観光客向けのお店が多そうな雰囲気だ。
きょろきょろ、うろうろと歩いて何とか見つけた手頃そうな店を覗いた庚と梢は、お品書きを見て「う」と息を呑んだ。
「ここランチ3000円もすんのかよ……」
「や、やっぱり、なかなか高いですね……でもたまにはいいと思いまーす!」
「バッカ、お前俺のお財布事情知ってるだろ……パス。こっちは……湯葉あるじゃねぇか……御膳3980円。パス」
「えー! あれですよ、次何年後食べれるかわからないんですよ!」
すげなく踵を返した庚に、さすがに梢はせっかくなんだから、と主張する。確かにちょっと、いやけっこう高いけど、ここが観光地という事を考えれば仕方ないお値段とも言えるのではなかろうか。何より、そう、せっかくやって来たのに……!
だがそんな訴えもむなしく、庚はさっさと梢を放ってまた歩き出す。慌てて「あ、放っていかないでくださいよー」と後を追いかけて、梢もその隣に並び。
そんな感じで何軒かの店を冷かして、もう何度目になるか忘れた頃に見つけたのは、定食屋的なお店だった。とはいえここもどうせまた高いんだろ、と半ばヤケと諦めの入り混じった投げやりな態度でメニューを見た庚は、だが次の瞬間「ん」と目を見開く。
そこに書かれていたのは実にリーズナブルな――あくまで今まで見て来た観光地価格の店よりは――メニューの数々で。
「和風定食……湯葉刺しと焼きヒメマス定食1100円……ここだよ、こういうのがいいんだぜ」
うんうん、とそれに満足そうに頷いて、庚はさっさと店の中に入っていく。それに続いて「まあ、定食屋さんもいいですよね」などと呟きながら同じく入っていった梢にとっても、悪くはないチョイスだ。
ご機嫌に案内された席につき、渡されたメニューをふんふん眺める。いい感じですねー、と楽しげに呟きながらじっくりメニューを吟味して、彼女は元気よく注文を告げた。
「じゃあ私、湯葉づくし定食! ごはん少な目でお願いしまーす!」
――やっと名物ご飯にありつける、その喜びが強く滲んだ声色だった。
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【2年遠足】行こう! 日光!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
学校生活
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月27日
参加申し込みの期限
2018年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!