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【2年遠足】行こう! 日光!
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●<日光・中禅寺湖> その3
「初めての場所!!」
頭の上に立つ2本のアンテナのような髪の毛をぴこぴこ風に揺らして辺りをサーチしながら、
天馬 ひびき
は抑えきれない好奇心の赴くままに、力いっぱいそう叫んだ。親友とも思うペガサスのぬいぐるみ・はやぶさは残念ながら、今日は部屋でお留守番だけど、そんな事もあまり気にならないくらい、目の前に広がる光景はとても、とても刺激的だ。
ゆえにひびきは中禅寺湖についてから、否、もしかしたら遠足に出発した時からずっと、キョロキョロと興味深げに辺りを見回していて。好奇心いっぱいにキラキラ輝く瞳には、目に映るものすべてが眩しくて面白くて仕方ない。
さて何をしようか、どこに行こうかとワクワクするひびきを誘うように、遊覧船が「乗りな、お嬢さん」とウィンクした(ような気がした)。それに「はーい!」と元気よくお返事して、ビシッ! と手を上げる。
そうして乗り込んだ遊覧船は、寒くはなかったが、風がびゅうびゅう吹き付けてくる心地に感じられた。はわー、と深呼吸のように息を吐き出したひびきは、だがとっても楽しそうだ。
この風はきっとご挨拶してくれてるんだね、と思うとすっかり嬉しくなってしまったから。ひびきは吹き付けてくる風に向かって、「やっほー♪」とぶんぶん手を振った。
「ありがとー♪ うん、遠足だよぉ」
そうして一見すれば――否、実質も1人できゃいきゃいと楽しそうに風との『会話』で盛り上がって居るひびきに、当然ながら周囲から「あの子、誰と話しているのかしら……」という視線が向けられる。が、そんな視線はまったく気にしていない――というか多分気が付いていないひびきはニコニコと、綺麗な景色だねぇ、なんて話題で盛り上がり。
それは、遊覧船を降りてからも変わらない。むしろ積極的に声をかけていくスタイルで、何かあるたびに周りに居る人を捕まえては、ねぇねぇ、と心の赴くままに疑問をぶつけていく。
何しろひびきの心の中は今、色々な疑問と『凄い』という感動で一杯なのだ。ゆえにそんな衝動の赴くままに話しかけるから、相手が知り合いか否かまでは一切気にしてはいない。
今もまた、すぐ傍に立っていた人影に、よく確認もしないまま話しかける。
「ねぇねぇ、あっちには何があるの? 中禅寺ってどれ?」
「えぇと……中禅寺は、ここからだとあちらの方ですね……見えるかはわかりませんが……」
「へー! すごぉい、物知りだねぇ」
教えてくれてありがとー! と尊敬の眼差しを向けながら、ひびきは心の底から感心した声を上げた。そんなひびきに「そんなことは……」と小さく首を振ったのは、話しかけられていた
御巫 時子
である。
突然話しかけられて驚いたけれども、答えられることで良かったです、と胸を撫で下ろした。その拍子にふと目の端に留まった人影に、あ、と小さく頬を緩めて振り返る。
(尚輝先生……)
そこに居たのは寝子校の教師陣の1人、
五十嵐 尚輝
先生だった。今は遊覧船乗り場の辺りで、周囲や、乗り降りしている生徒を見ているようだ。
こちらだったんですね、と時子はほっこり、五十嵐先生の姿を見つめた。
昨年の遠足でも、五十嵐先生と一緒に行動させてもらって良い思い出が出来た時子である。だから今年も五十嵐先生と中禅寺湖でゆっくり過ごせたら嬉しいなと思って、九輪草を探してその綺麗な姿を写真に収めたりしながら、ゆるゆるとその姿を探していたのだった。
無事に見つけられて良かったです、と1人小さく頷いて、時子はそっと五十嵐先生に近づいた。こちらに気付いた先生が「おや」という顔になるのに、ぺこり、頭を下げて。
「尚輝先生は、遊覧船の方に行かれるんですか…?」
乗り場と先生を見比べながら尋ねた時子に、そうだ、と五十嵐先生は頷いた。重ねて、良ければ一緒に周っても構わないかと尋ねれば、それにも構わないとの応えが返る。
そんな五十嵐先生の言葉に、そうですか、と時子は頷いた。ひょい、と視線を遊覧船の方へと巡らせる。
遊覧船でゆっくり景色を堪能するのも、岸から眺めるのとはまた違った風情で楽しそうだ。湖の上を優雅に飛んでいる鳥も気持ちよさそう。
そんな風に思いを馳せながら「尚輝先生、よろしくお願いします……」と微笑み頭を下げた、時子から遥か離れた湖上ではだが、優雅とは程遠い光景が繰り広げられている。スワンボートに乗り込んだ、
回田 はつな
と
水沢 榛名
の珍道中(?)だ。
「さぁ、漕ぐぜ漕ぐぜ~!!」
だばだばと全力でペダルを踏む榛名の眼差しは、ただひたすらに前を見据えている。そのおかげなのか何なのか、スワンボートの進みは波と風をぐんぐん切って絶好調。
その風と波を助手席で感じて、はつなは「うひゃ~!」と歓声を上げた。
「すっごく進むね、だばだばと!」
さすがスワプロ! と叫べば榛名が、でしょー! と息を荒げながら親指をぐっと立ててみせる。それに同じく親指を立てつつも、うーん? とはつなは首を傾げた。
今のままでも十分に快速快調快適だけど、さらにテンポ良くペダルを漕げば、今以上に進みが良くなるんじゃなかろうか? 呼吸とタイミングを整えて――いや、漕いでいるのは榛名だけど。
「ま、チャレンジしてみよ~。それじゃあ行きます。聞いて下さい、『裏校歌』」
ゆえにはつなは唐突に、ビートをリズミカルに口ずさんで緩く歌い始めた。そうして、榛名に向かってラッパーになり切った気持ちで、楽し気に声をかける。
「合わせて、榛名ちゃん~!」
「なるほど! テンポよく! 裏校歌! 我、天啓を得たり!」
そんなはつなの呼びかけに、榛名は力強く頷いてすう、と息を吸い込む。選曲の是非はともかくとして、その発想はまさに天啓、天才なんじゃなかろうか。
ゆえに、
「ここは寝子島~♪」
だばだばと進むスワンボートの上での、少女2人の熱唱が始まった。
♪マジで良い島 セーイ?
寝子島高校 我は親孝行イェー!
全てのものに感謝 特にかーちゃんマジ感謝! YO!♪
2人の奇妙なテンションも手伝ってか、思った以上にロックでリズミカルなメロディが、暴力的に湖上を四方八方へ流れていく。それに合わせてスワンボートも、がむしゃらな進みがだんだんスマートに、かつスピーディーになって来た――ように感じられて。
うひ、と変な笑いが漏れたのは、どちらが先だっただろう。
「ぅひ~! も、榛名ちゃ、待っ、うひ~!」
「ッ~ヒィッあ~おっかしぃなぁ! あっはっは!!!」
いったい何がおかしいのか自分でも分からないけれども、込み上げてくる笑いが抑えられないはつなの横で、榛名も大笑いしながらスワンボートを漕ぎまくる。そうしながらまた切れ切れに歌う『裏校歌』が、息絶え絶えで面白い。
すっかり変になったテンションで、笑いすぎてお腹痛い~! と狭い座席をのたうち回った。が、ふいに榛名がぴたりと動きを止め、
「それにしてもなんで裏校歌なんてあるんだろうね?」
打って変わった真顔になって、助手席のはつなを振り返る。が、もちろんはつなにだって分かるはずもない。
先ほどまでの狂騒が嘘のように2人、うーん、と腕を組んで考えてみたけれど同じこと。結局、『歌詞を書いた人は「寝子島に対する感謝と母に対する感謝を表現してみました」って感じで書いたんだろうね』という想像に、まことしやかに感慨深くうんうんと頷いた。
そうして少女達はまた、スワンボートでの爆走を再開し。
「――ッテいう面白いモノを見たマス」
「心底どうでもいいな……」
その場面をちょうど自分の乗ったスワンボートから見ていた
トワ・E・ライトフェロゥ
の楽し気な報告に、
夜海霧 楓
は本気のため息を吐いた。ボートから降りてきて、顔を合わせて最初に言ったのがそのエピソードって、どれだけ印象的だったのか――いや印象的だったには違いないだろうけど。
ふぅ、と眉間をもみほぐして気持ちを切り替え、さて、と楓は改めて問題児ことトワに向き直る。そのまま無言で彼女の首根っこを掴み、全身から冷たい怒気を放ちながら仁王立ちした。
「平日の学校があるはずだが?」
「順を追って説明するマス」
そんな楓に首根っこ掴まれたまま、トワはピョコン! と片手を上げてそう言った。なら弁解を聞こうかと、見下ろしてくる楓にこくこく頷いて。
えっとー、と指を折りつつ説明する。
「朝カエデを見送ってー、オベントーをもっていってない事に気付いて-、シオリーに書いてあった名前を思い出してー、なんやかんやーで此処に着いたのデス!」
「昼はなんか買って済ませるつもりだったから、必要なかったんだがな……」
そうしてなぜか最後は「エッヘン!」と胸を張りながら告げられた『説明』に、楓はもう何度目になるか知れないため息を吐いた。そこをきちんとトワに言って聞かせられていなかったのは、だが、己の不手際と言えるだろうか。
やれやれ、と大きく肩を竦める。なんにせよ、現にこうして日光まで来てしまったものを、今から連れ戻しても仕方ないだろう。
「寝子島でもないし、目の届くところに居て貰った方が安全か……」
「……!! ヤッター!!」
ゆえに考えをまとめるべく独白した楓のセリフに、トワはぱっと喜びの笑顔を満面に浮かべて歓声を上げた。いつの間にやら猫のようにするりと楓の手から抜け出して、ワーイ! と無邪気(?)に走り出す。
そうして、たたたっ、と楓の手の届かないところまで駆けて行ったトワは、くるん、と楓と初を振り返ってこう宣言した。
「許可が出たところでー、初や皆と遊ぶマス!」
そんなトワの言葉に、どちらからともなくため息が零れる。ちら、と互いに眼差しだけを合わせて、やれやれ、と頷き合った。
どうやら今回の遠足は徹頭徹尾、この問題児の相方を何とかしようと振り回されて終わることになりそうだ。そう、決して軽くはないため息を吐いて遠くを見た楓の視線の先には、そろそろお昼ごはん食べる? と楽しげに
野菜原 ユウ
に問いかける
鬼河内 萌
が居る。
「やっぱり、お昼ご飯はカレーだよね、カレー♪」
楽しげにそう呟いてから、はた、と気付いて足を止める。そう言えば、中禅寺湖周辺に名物カレーは有るのかな……?
キョロ、と辺りを見回しながら今さらながらにそんなことを考えたけれど、見回した範囲にはまず飲食店らしきものがない。何より、そもそも中禅寺湖周辺のグルメ事情がわからない。
「どう思う?」
ひょい、とユウに話を振ってみれば「まあ歩いてたらそのうちあるんじゃ?」という、何とも頼もしい(?)返事。つまるところ、ユウもノープラン、ノーアイデアらしい。
だがそれがむしろ、ユウらしい。萌はそう納得して、そっかー、とうんうん頷いた。
2人のんびり辺りを歩いていれば、そのうちそれっぽいお店にだって巡り合えるだろう。今や国民食ともいわれるカレーだ、和のテイスト豊かな観光地・日光にだってご当地カレーや名物カレーの1つや2つ、あっても何も不思議はない。
(カレーが無かったら、なんかこの辺でおススメの物を食べれば良いよね!)
そんな風に考えて、妙にワクワクしながら萌とユウは歩き出したのだった。
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グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
学校生活
定員
50人
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50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月27日
参加申し込みの期限
2018年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月04日 11時00分
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