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【2年遠足】行こう! 日光!
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●<日光・中禅寺湖> その1
中禅寺湖のほとりに立って、案内は任せなはっちん! と
水沢 榛名
は
回田 はつな
に力強く胸を叩いて見せた。
何しろここは日光、彼女の地元の隣の県にある日本有数の観光地。ならば榛名にとっては、おおむね地元と言っても過言ではない。
ゆえに。
「あんま覚えてないけど案内するよ!」
覚えてないのかよ、とどこからか突込みが入りそうなセリフを、胸を張って誇らしげに言う榛名である。対するはつなも慣れたもの(?)で、『オッケー、任せた!』と親指をぐっと力強く立てて見せた。
そうしてクラスメイト同士、少女2人で賑やかに、あっちでフラフラ、こっちでワイワイ。風の向くまま気の向くままに、足を向けて歩き回っていたはつながふと、湖面を楽しげに走るスワンボートに気が付いて、あ、と面白そうな声を上げた。
「私、スワンボートって乗ったことない。乗りたいな~」
「おう、いいね! 任せなよ……なんたってあたしはスワンボートのプロ……略してスワプロだからね!」
そんなはつなの言葉に、相変わらず適当ながら、榛名が力強い返事を返す。その信ぴょう性はともかくとして、口調だけを取ればいかにも自信満々で、何でも信じてしまいそうだ。
案の定(?)信じたはつなが「へー!」と目を丸くした。
「スワプロってすごくない~?」
「へっへっへ~、そうでしょ、そうでしょ」
「じゃ、さっそく乗りに行っちゃおう~! よろしく!」
何しろ箸が転げてもおかしい年頃の少女2人、少しの話題でも笑顔が弾み、その勢いのまま弾む鞠のような足取りで乗り場へと駆けていく。そうして早速スワンボートをレンタルし、嵐のように乗り込んで。
助手席の位置に乗り込んだはつながおもむろに装着したサングラスを見て、あーッ!! と榛名が目を丸くした。
「はっちんそのサングラス、イカしてる! ネコッター強く推薦! レイガンのサングラス! 特価優遇2499円! って感じじゃん!」
「ちょ、それ誉めてんの?」
「え、うん、褒めてる褒めてる。なっから渋いよ、俳優さんみたい! どこで売ってんの?」
「へっへー、さっき少しだけ見たお店で買ってたんだよねー」
「マジで? あたしも買ってくる!」
そういって、再び嵐のようにボートから飛び出した榛名は、一目散に件のお土産屋さんへと飛び込み、お揃いのサングラスを購入した。そうして改めてスワンボートに乗り込むと、同じようにサングラスを装着して楽しげに――本人的には多分ニヒルに――笑ってみせ。
「おっけ~。風になろうぜ~。思いっきり行こ~!」
「おー!!」
掛け声も勇ましく、元気よく漕ぎ出した2人の乗るスワンボートがだばだば進んで行くのを、目に留めた
七音 侑
が「あ!」と声を上げた。
「スワンボートがある! あれ乗ろうよ工藤君!」
そうして、まるで小さな子供のように、はしゃいだ声を上げながら嬉しそうに乗り場へと走り寄っていく侑である。だが、そんな侑の後を追う
工藤 耀
の足取りは、彼女とは裏腹に重かった。
何しろ、スワンボートだ。お世辞にもカッコいいとは言えない、よく公園の池とかに浮いてるアレだ。
とはいえ、侑が完全にその気になっているのを、そんなコメントで水を差すほど耀は無神経な男ではない。ゆえに受付でレンタル料を払ってさっさと乗り込む侑の後ろから、ふぅ、と小さな息だけ吐いて隣に乗り込んで、湖へと漕ぎ出して。
おや? と思った。
最初は見た目で乗り気じゃなかったけれど、漕いでみると中々面白くてテンションが上がる。思い返せばボートなんて何年振りだろう、と振り返ってみてもとっさには思い出せないくらい前の話だ、記憶も印象もかなり適当になっていたらしい。
ゆえに、半ばは侑に格好いいところを見せたいという気持ちも恐らくどこかにはあって、耀は率先してハンドルを握った。そうして侑には、基本俺が漕ぐから景色を楽しんで、気が向いたら漕げば良い、と伝え。
さてどこらへんを見ようかと、気の向くままにハンドルを切って進む。湖上の景色は岸から見ているそれとはまったく別で、何と言うことのないものですら新鮮だ。
まして実は乗るのが初めての侑にとっては、なおさら目に映る物もボートの揺れも、波の音すら面白い。
「面白いにー♪」とすっかりご機嫌なのも、だから当然のことで。そんな楽しそうな侑を、こちらも楽しく見ていた耀はふと、脳裏によぎったとある『思い付き』を彼女へと提案した。
「……なあ、俺のろっこんで脚力増強したまま漕いだらどうなるか、気にならないか?」
「ろっこんで……?」
そんな耀の提案に、キラーン、といたずらっ子のような瞳になる侑だ。実のところ彼女も、全力で漕いだらどうなるかな? と気になっていたのである。
互いに顔を見合わせ侑と耀は、同じように輝く瞳で、うん、と頷き合った。そうと決まれば早速試してみるか、と耀はろっこんを発動すべく、スマホケースのハートマークに触れる。
そしてそのまま漕ぎ出し――次の瞬間、悲鳴を上げた。
「ぐ!? 何だこの加速! やべえ、勢い良すぎて中々止まらねえ!」
「うにょ!? 速い速い速いー!!」
「え、え、わわわ……!!」
その特性上、一般人も多いこの場では十分な力が発揮出来なかっただろうに、それでも耀の足は能力の恩恵を受けて、予想以上の速度でペダルを漕ぎ始めた。例えるなら、下りの坂道で自転車をこぎ始めたら、勢いが付きすぎてしまうあの感覚に近いだろうか。
ゆえにスワンボートは尋常ではない凄まじい水しぶきを上げて爆走し始め、あっさりと半ば制御不能に陥った。何とかハンドルだけは確保しながらも爆走するスワンボートに、周囲のボートが慌てて進路を右に左に変えていく。
そのうちの1隻に乗っていた、
恵御納 夏朝
と
犬杜 初
もまた、ぶつかる寸前になんとか無事、回避することに成功した。そうしてほっと胸を撫で下ろしてから、超高速のスワンボートが水しぶきと共に去っていくのをぼんやりと――または呆然と――見送る。
あれは何だったのかな、と2人、顔を見合わせた。見合わせて――えへへ、と照れ隠しに笑う夏朝に、初もまたほっこりと笑い。
びっくりしたね、と話しながらまた、一緒にスワンボートをきこきこ漕ぎ始めた。遠くに広がる景色を眺め、湖も山も空も、目に映るすべてが綺麗だと嬉しくなって。
楽しいな、とスワンボートをきこきこしながらまた、顔を見合わせてほっこり笑う。
実のところ、夏朝が今こうして初とスワンボートに乗っているのは、99%の偶然と1%の幸運によるものだった。というのも、僕等の遠足は日光! と楽しみにしていた夏朝のそもそものお目当ては、東照宮にある『眠り猫』の方だったのだから。
(しまった……眠り猫さんがいるのこっちじゃない!?)
中禅寺湖に着いてすぐにその痛恨のミスに気付いたものの、完全にあとの祭りで。ここから戻る訳にもいかないのだから、東照宮にはいずれ別の機会にでも自力で行くしかない。
ならば、と気持ちを切り替え改めて眼前の光景を眺めた。眼前に広がる湖はどこまでも綺麗だし、ここから少し離れてはいるようだけど、展望台に行って景色を眺める、というのも良さそうだ。
せっかくの中禅寺湖、どう過ごそうかな……と考えていたところにちょうど初が通りがかったから、これまたせっかくだから『スワンボートか、遊覧船……一緒に乗ってみない?』とお誘いして、現在に至るのだった。
ゆったり、のんびりと湖上を散歩して、乗り場へと戻る。そうして「次はどうしようか」と話しながらボートから降りたところで、夏朝と初に――より正確には初ただ1人をめがけて「ウイー!!」と突進して来たのは、
トワ・E・ライトフェロゥ
だった。
ワーイ! と勢いよく飛びついた彼女の目に、果たして夏朝は入っていたか。
「ウイが居るデス! アッ、友達と一緒だったデス? よろしくデス!」
「あ、うん……僕は……」
「で、ウイ! 此処は―何する所デス? hiking するところデス?」
「いやその前に、えぇと……なんでこんな所に……?」
「アッ、boat あるマス!」
戸惑う初が問いかけるも、トワは一切聞いちゃいない。どころか好奇心いっぱいの瞳であちこち見まわしては、どんどん1人でヒートアップ中。
やれやれ、と夏朝と顔を見合わせた初は、スマホを取り出して
夜海霧 楓
へと電話した。電話して、繋がると同時に話し出そうとして――
『犬杜か?』
スマホの向こうから聞こえてきた楓の何とも言えない声色に、うん、と同じく何とも言えない声色になる。そうしながら状況を説明する初の言葉に、はぁ、と楓は小さな、だが隠す気もないため息を吐いた。
「さっきからちょいちょい目撃情報が入ってきてるんで予想はしてた」
そうして吐いた言葉は、どこかうんざりしたような響きを帯びている。相手には見えないというのに思わず天を仰いだのは、そんな内心の表れか。
とはいえ、既に足は動いている。特やりたい事も無いので適当に寝ていよう――と思っていた時期が楓にもあったのだが、どうやらあっさり夢と潰えたらしい。
人の夢と書いて儚いんだったな、と内心で嘯いてから、犬杜、と友人の名を呼んだ。
「そっちに向かうんで、ちょっとそいつ捕まえててくれ。目を離すとすぐ消えるから、ボートにでも乗せておいてくれると助かる』
「――だって」
そんな楓の言葉をスピーカーのように復唱してから、初は困ったように夏朝とトワを振り返った。つまり、初はトワとスワンボートに逆戻り――という訳だ。
「ワーイ!! boat乗るマスか!?」と喜ぶトワに、そうだね、と頷きながら初は夏朝へと申し訳なさそうな視線を向けた。とはいえ、この事態はもちろん彼にだって、完全に予想の範囲外だったことだろう。
ごめん、と謝る初にだから、夏朝は「大丈夫」と手を振った。そうして、再び湖へと漕ぎ出していくボートを1人見送ったのだった。
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5人まで
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学校生活
定員
50人
参加キャラクター数
50人
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シナリオガイド公開日
2018年06月27日
参加申し込みの期限
2018年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月04日 11時00分
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