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【星幽塔】第一階層 いぬとねこのお上りさん!
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【ぼくらを遺跡に連れてって】
「『あるばいと』代が半分になってしまったけれども、これはとても重要な出費だったと思うのだワン」
「ところで、このギターみたいなのは、相当のスキルが必要そうだわん。これは持ち帰って『がっきのプロ』に一度教えを請うことにするわん」
酒場の一つのテーブルを囲んで、先程入手したギターっぽい楽器を目にしながら、いぬねこ達は先程の『楽器店』についての情報を、賑やかにまとめ始めました。
とは言っても、何を纏めていいのか分からず、とりあえず、きゃいきゃいと感想を口にすることから始めている様子です。
それを、遠巻きに見つめている存在が一人──
「なんでこんなところに犬や猫がいるのやら……」
光景を眺めていたのは
ティオレ・ユリウェイス
。その呟きを聞きつけた店主が、今ちょうど、そのいぬねこ達が依頼を出しているらしいことを教えてくれて、ティオレは少しの興味に駆られて、その張り紙を見に行きました。
内容は一言で表せば『星幽塔第一階層ガイド』でした。ふむ、とティオレが少し思案を巡らせれば──突然、その背中に浴びる視線の一斉砲火が。
「……」
少し嫌な予感がして、ティオレがゆっくりと後ろを振り返れば……そこには『張り紙を見てくれた……!』という、いぬねこ先遣隊達の熱い眼差しが、今にもティオレを射抜かん勢いでキラキラと向けられていたのです……
「寝子島?」
「ぼくたちの世界と、今物凄く近くに繋がってしまったワン」
「寝子島は最終目標なんだニャ。いつかねこの王さまも犬のしょうぐんも行きたいって言ってたニャ」
そうして、いぬねこ達の熱視線に負けたティオレは、いぬねこ達から軽くなら話だけでも、と聞くことにしました。
しかし、そこで寝子島の話題を耳に、ティオレは思わずその秀眉を思い切り寄せ上げたのです。
ティオレにとって、寝子島は鬼門。
あちらへと転移する度に運気は下がり、到着すれば変なパンクロッカー風の衣装を着ていたり、海辺に転移した時にはかなり攻めた露出度高めの水着などを着用していたりと、とにかく良い思い出がありません。
そこの存在を知っているいぬねこ達も似たようなものだろうかとティオレは思いましたが、それでも勝てない6×2個のつぶらな瞳。
「……で、どこへ行きたいんだい?」
話を聞くだけ、だったところから情に負けて案内まで。
そんなティオレに、いぬねこ達は全員が椅子から降りて、その周囲を飛び跳ねながらぐるぐる回る、という大喜びではしゃぎ感謝を示したのでした──
「とりあえず第一層のどこかを案内してやればいいのかね」
第一階層のみと言えど、その広さは並ではありません。小さいながらも一つの世界に匹敵する第一階層は、案内のネタには事欠かないのです。
「お城は見たにゃ! 大きかったにゃ!」
「お店も見たわん! 万屋さんと、魔法具屋さんと、楽器屋さんだわん!」
「性別の変わる大きな樹も見て──!!」
一斉に語り始めるいぬねこ達を片手で制しながら、ティオレは考えます。
「若返りのシャウラの泉とかあるけど、あそこ行っても犬と猫じゃ……」
外面的に若返ってるか分からない──集まるいぬねこ達のその姿を見ながらティオレは考えます。
そのような自分とて、外見年齢だけなら二十代の美女であるものの、もう数百年この姿のままで若返っても仕方ないような──
「……はっ、ちがった」
そこまで考えて、ティオレは慌てて我に返りつつ。きっと素晴らしい案が飛び出してくるに違いないと疑わないいぬねこ達への眼差しに対して、どうしたものかと考えます。
「そう言えば、遺跡があったね」
「遺跡っ!?!」
ふと、思いついたティオレの言葉に、いぬねこ達全員が驚きに目を見開きました。
「興味があるなら、一緒に行くかい?」
いぬねこ達は、一切の躊躇いも無く一斉に頷きました。
「最後に来たのは二百年くらい振りなんだけどね。まだ埋もれたり破壊されたりとはなかったはず」
「遺跡探検ニャー!(わーん!)!!」
まさかの展開のに、いぬねこ達の興奮が臨界突破寸前になっています。
そんないぬねこ達を引き連れて、ティオレが到着した遺跡はあと少しで、緑で埋もれ、そのまま存在を掻き消されそうになっていました。
ティオレが入り口を這う蔦を引き払いながら、安全を確認してランタンに火を灯し、いぬねこ達を招き入れます。
「気を付けるんだよ。当時は魔物とかはいなかったし、罠も分かりやすいものばか、り──」
「落とし穴にゃー!!」
「さっそくかい!?」
「でっぱってるボタンを押したら落ちたわーん!」
「あんた達、警戒心の欠片も無いね!?」
ティオレはいぬねこ達の、想像以上の危機察知能力の無さにある意味感銘を受けながら、落とし穴に落ちたニ匹をロープを垂らして救出しました。……が、いぬねこ達はまるでアトラクション全制覇でも目指しているのかとばかりに、自覚なしに次々にと罠に引っ掛かっていきます。
「……ったく、これが危険な罠だったらどうするつもりだったのか……」
そうぼやきながらも、ティオレは罠が発動する度に大喜びしているいぬねこ達の救助をしながら、少し新しい視点感覚で遺跡を探索したのでした。
「凄い冒険だったワン! これでぼくたちも立派な冒険者だワン!」
「あんた達は、旅に出るなら必ず腕利きの冒険者と旅に出るんだね……」
戻って来た酒場にて、ほかほかのお風呂で汗を流したいぬねこ達と合流し、ティオレはずっと遺跡の感想を言い続けるいぬねこ達に釘を刺しつつも、少しだけ微笑ましいと思いながら。
「さあ、これで酒場の料理を食べるんだ。すると──」
「すると……?」
「物凄く美味しい」
「おおおおおお!!」
こうして──場の流れで、ティオレはいぬねこ達と一緒に夕食まで食べて、ひさしぶりに身体を動かした充実感を共に帰っていきました。
いぬねこ達は酒場の入り口から、そのティオレの後ろ姿が見えなくなるまで見送ったのです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月03日
参加申し込みの期限
2018年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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