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【星幽塔】第一階層 いぬとねこのお上りさん!
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【お城ととっても偉いひと】
今日の午後は、ここの酒場の店主の厚意で、ついにテーブルを一つ専用に開けてもらうことが出来ました。
いぬねこ達は、その一つのテーブルを囲み『これからの会議』を行うという、その冒険者らしさにうっとりしてしまいます。
……しかし、その実『会議は何も決まっていない』という現実も、いぬねこ達の愛嬌というところでしょう。
「うん、いぬとねこだ」
そこに、珍しいという目ではなく、純粋に見知った存在としていぬねこを見る眼差しが向けられました。
いぬねこ達の目線が一斉にそちらへ向かいます。
「いつか来るって言っていたけど、本当に来たんだな」
そこには、掲示板の前から此方へと歩いてくる
御剣 刀
の姿がありました。いくつかの依頼をこなし、新たな依頼を受ける為に戻って来たのだという刀に、いぬねこ達は嬉しそうにいそいそと事情を話し始めました。
「なるほど。確かに、ここでつまずくと犬皇様も困るか。
俺の出来る範囲で良ければ案内するよ」
その刀の言葉に、いぬねこ達は一斉に沸き立ちました。
「ここの、遠くに見えるお城っぽい所に行ってみたいニャ!」
「分かった、城だな。
じゃあ、そうと決まれば……
──注文! まずは肉!!」
何事も、腹が減っては戦は出来ぬ。
お城への案内の前に、前の依頼から食事をしていなかった為、大きく手を上げて勢い良く料理を注文し始めた刀に、威勢良く城へと向かうべく立ち上がろうとしたいぬねこ達は、盛大にその場で転んだのでありました──
「──先遣隊として、他の世界からこの星幽塔に初めて来た『いぬ』と『ねこ』たちで。
初めて見るサジタリオ城の城内見学の許可と、フランチェスカ様にお目通り願いたいのですが」
「おおっ、確かにこちらは珍しい。サジタリオ城はどなたにも開けた場所。謁見は少々お待ちを」
城門にて、刀の話を聞いた兵士が城内へと向かって行きます。
「凄いにゃ~。大きなお城だにゃ~」
「フランチェスカさまって、誰だわん?」
「フランチェスカは、射手座のアステリズム……うーん、まあここの領主──犬皇様やねこの王さまみたいな感じだな」
そうして会話をすることしばし待つ間。
「お待たせ致しました。フランチェスカ様がお会いになりたいと仰せでございました。私がご案内致しますので、どうぞ」
そうして──城内を案内してくれた兵士は、刀も知らなかった所はもちろん、何も知らないいぬねこ達にも分かりやすいように、各場所の説明をしてくれました。
「ここが食堂です。先程案内しました兵舎にいた兵士達の食事や、使用人達の食事の供給を一手にまかなっています。
ご希望の方には、特別にこちらで提供させていただく事もできますよ」
「すごいワン! 犬のしょうぐんのお城は皆食べる場所が違うワンから、こんなに大きくないワン!」
「それなら帰りに食堂で飯食うか、俺も城でのご飯食べた事ないし!
あっ、犬と猫用のご飯あるかな?」
「ねこの王さまから、お外でご飯を食べるときは『皆カリカリが大好物ニャが雑食だから、タマネギっぽいのも何でも食べられると伝えるニャ』と言うように教わったにゃ~」
「それなら、ここの料理も何でも食べられるな。よし、帰りに来よう」
「──よく、来てくれましたね。
私は、フランチェスカ・ダ・サジタリオ。
星幽塔へ灯りを灯してくれた恩人の方。そして、星幽塔への客人は皆歓迎しています」
そして、広い部屋で兵士は下がり、いぬねこ達と刀が待つことしばらく。現れた一人の少女──
フランチェスカ・D・S
の姿に、いぬとねこは、一瞬でメロメロになりました。
「ふわあ、綺麗なひとさんだワン!」
「髪がまるで川のようにツヤツヤだわーん」
いぬねこ達が、ふらふら吸い寄せられるようにその傍に行くのを見ながら、刀は無礼なことはしないように、と釘を刺して、改めてフランチェスカへと一礼しました。
「フランチェスカ様、この度は急な訪問に関わらず城内見学の許可にご尽力いただき心より感謝申し上げます」
「いいえ、感謝には及びません。私は恩人と新たな客人に当然のことをしたまでですから。
……それにしても、新しい客人は、小さき方々なのですね」
足元の方からのいぬねこ達の視線を一身に浴びて、フランチェスカが微笑みました。
その笑みだけで、いぬねこ達は言葉にもならない程に、完全に骨抜きとなってしまいます。先遣隊としての仕事は忘れてしまったようです。
その傍らで、
「後日、こちらの先遣隊を派遣した、犬皇と猫の王より正式な御礼をいたしますので、その節には是非よろしくお願い申し上げます」
「なるほど、この方々にも統べる方がいるのですね。
分かりました。では、その際には改めて便宜を計らいましょう」
いぬねこたちがつぶらな瞳でフランチェスカを見る間に、刀はきちんと段取りを踏んでいきます。
先に名前を挙げたトップであったニ匹のいぬねこは、先遣隊のいぬねこ達とは少し違います。
あのニ匹は、環境が十分にいぬねこ達に適応出来ると分かれば探険だけには足らず、商売などを含め、ここを民の為の更なる足がかりにするだろうと、ニ匹について刀はそう考えたのです。
実際に、それは当たっていました。
いぬとねこのトップだったニ匹の考えはまさにそれで、その辺りはまるで期待されていなかった先遣隊が想定以上に役に立たなかった分を、刀は見事に為し得たのです。
「──んじゃ帰るか」
用が済んで。その瞬間から、一気に対応がフランクになった刀に、はたといぬねこが驚いた様子で刀を見やります。
「今のは外向きというかお約束というか?
いや~、あんた犬皇様に比べると色々と足らないし、領主への敬意とかより知人友人のノリなんだよね」
フランチェスカは、一瞬だけ驚いた様子を見せてから、それから少し困り恥ずかしそうに微笑みました。
「そう、ですか。
私は、人の手を借りても、まだまだですから……。頑張らなければなりませんね」
「ただ──」
その様子に、刀は言葉を続けます。
「ただ頑張ってるの知ってるから困ってる事があったら言えよ、俺の事は使い潰すつもりで使ってもらって構わない。自分で何とかする。
──友人が、困っていたら手を貸すもんだろう?」
その言葉に、改めて驚いたフランチェスカは目を見開き。そして、その表情に、純粋な微笑を浮かべました。
いぬねこ達には難しい話は良く分からなくても。その信頼という関係性を、しかとその目に焼き付けたのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月03日
参加申し込みの期限
2018年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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