this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第一階層 いぬとねこのお上りさん!
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
【空の世界と月神の加護】
「よう、この世界の事が知りたいのか?」
酒場のテーブルで、先程の興奮冷めやらぬ様子で語っていたいぬねこ達は、張り紙を目にして声を掛けてくれた
レイリー・マクティーラ
へと、新しい刺激の予感を感じて一斉に振り向きました。
「依頼、受けてくれるニャ?」
言葉と共に、もはや既に断れない瞳の輝きをもって見つめられながら、レイリーは頷きます。
「俺達も、ここに来たばかりの頃は助けてもらったからな。
困ってんなら助けてやるよ」
いぬねこ達は、力強いその言葉に、何度も何度も元気いっぱいに頷きました。
「この世界に来たからには、この世界らしいとこを知ってもらわねえとなぁ」
「『この世界らしいとこ』?」
いぬねこ達の疑問符に応えるかのように、レイリーは笑って見せると眩い騎士の光を小さいけれども格好良いミニドラゴンへと変えました。
「またドラゴンニャ! 今度は白いニャ!」
「ん? 何だ、おまえら空飛んだ事あるのか?」
「街の外の、近くの広場まで一直線に『ばにゅーん!』したにゃ!」
「なるほどな。それなら、今回は街を空から見せてやるよ。
ここを星幽塔の拠点にしている冒険者が多いから、高い所から街を見下ろすのは圧巻だぜ?」
レイリーの言葉に、いぬねこ達が歓声が上げて頷きます。
「この大きさだと、一回に2匹ずつ順番だな」
すると、いぬねこ達は小さいながらも指の動く手で、可愛らしくじゃんけんで順番を決め始めました。
「すごいにゃ~! お城の塔がこんなに大きく見えるにゃ~っ!!」
「すごいワン! 街並みがまめつぶみたいなんだワン!」
いぬねこ達の耳に風を切る音が聞こえます。ぐぉっという風の塊を抜けると、そこにはお城からサジタリオ城下町全景がパノラマのように見えました。
「ああ、いい眺めだろ? ここに来たなら一度はコレを見ておかないとな」
「すごいにゃ~!
き、きっとここで手を放したらもっと風になれそうな気がす……!」
「いいか!? 手は絶対離すなよっ!? 絶対離すんじゃねえぞ、本気で落ちるからな!!」
上空にレイリーの切実な叫びが響き渡ります──そんな後一歩で、いぬねこがリアルで風になってしまいそうな危険なシーンもありましたが、レイリーといぬねこ達は無事に、ダイナミックな空からのサジタリオ城下町の観光を終えました。
「街の詳しいとこは詳しい奴に連れてってもらえ。
俺は俺が詳しい所に連れてってやるよ」
「他にも連れて行ってもらえるワン!?」
そう告げたレイリーの後に、いぬねこ達が目を輝かせて一列について歩き始めたその先には、街並みの一角にある一つのお店でした。
「ここは何屋さんだわん?」
「ここは、俺の友人がやってる薬屋だ。
──贔屓目に見てる訳じゃねえが、いつもかなりいいモン扱ってる」
お店の扉を開ければ、ふわりと漂うハーブの香りがして来ます。
「お薬、危険物だったりしないニャ!?」
「むしろ逆だな。何つーか……優しい物ばかり売ってる」
今までの中で、珍しく僅かに言い躊躇ったレイリーの言葉を胸に、いぬねこ達は不思議そうに首を傾げながら、とてとてと一列で店内へと入っていきました。
中に入っていぬねこ達が受けた衝撃は、二日目に訪れた魔法具屋とは異なる感動でした。
上品な雰囲気で整えられている店内では、あちこちにしまわれた小瓶の中に薬が丁寧に収まっていました。鼻を擽る甘さを交えた良い匂いは、いぬねこ達が知っている薬屋さんとは大分違ったのです。
「今日は薬を作るから表は休業らしいからな。
他の客もいねえ。好きに見ていいぞ」
「ここは実はお菓子屋さんなのじゃないかわん? お薬のにがくて苦しくて、くわ~っていう感じがしないわん」
「ああ。苦いのも、少ないがなくもねえな。ただ、アル……あいつの薬は大抵味も見た目もいいんだ。
ここで、店の人気が上がりゃ損はねえし──今回は俺の奢りで好きなのを買ってやるから土産にしろよ」
そのとても嬉しい提案に、いぬねこ達は大喜びで辺りを見渡し、それから少し困った様子で店内をうろうろし始めました。
「こんなにどれもキラキラしていたら選びきれないわーん。
何かおススメがあると嬉しいんだわーん」
「おススメ?
そうだな……」
レイリーはそう言うと、先程からいぬねこ達の食欲を刺激しているらしい、カラフルな金平糖を思わせる
『星の滴』
と、窓際に飾られて鮮やかな青色をした液体
ソラス
の二つを、効能の説明をしながらテーブルの上に置きました。
「土産なら、このあたりはどうだ?
星の力がなけりゃ星の滴の効果は半減だろうし。そもそも外で効くかは知らねえが、星の滴は金平糖でソラスは優しい甘さのジュースだと思えばいい。味は保証付きだ。
その上で疲れが取れたり、いい夢が見れりゃ最高だろ?」
「すごいニャっ! これをお土産にすれば、ねこの王さまも驚くに違いないニャっ!!」
いぬねこ達の反応にまんざらでもない心の温かさを覚えながら──レイリーは、喜んでいるこの場のいぬねこ全員の手に、それぞれソラスを手渡していきました。
そして、
「(ああ……こういう時はなんつーんだっけか)」
それは、いつも薬を買うお客さんに幸あらんと掛けている、親友の祈りの言葉。
思い出せば、自分が言うのは恥ずかしい内容で。
それでも、この場に親友がいればきっと、この習慣である祈りを捧げていただろうから。
「『お前らに月神の加護がありますように』」
「(月神っつーか、俺にとってはアイツの加護つーかだけどな)」
──実際に、この無数の薬の存在こそが、薬を作り続ける親友の加護だと──
そう密かに思いながらも、前も見ずに薬の瓶を見つめて歩く、危ないいぬねこ達を酒場まで送り届けて、レイリーは元来た道を戻っていきました。
それから、後日。
役目を終えた先遣隊のいぬねこ達が、自分達の世界でソラスを飲んで眠ったところ。
全員が広い星幽塔の上空を、美味しいものを食べながらに思うまま、自由に飛び回って観光して回るという、とても素敵な夢を見られて健やかに目覚めることが出来たというのは、また少し別の話……
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第一階層 いぬとねこのお上りさん!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月03日
参加申し込みの期限
2018年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!