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【星幽塔】第一階層 いぬとねこのお上りさん!
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【命名:くるりの木】
「凄い青空だにゃ~、抜けるような空なんだにゃ~ん」
「すごい景色だわん……! ここは本当に塔の中なのだわん!?」
その透き通った何処までも続く空に、いぬねこ達は感動を隠しません。
「きれいな空だワン、戻りたくないワン……そろそろ酒場で並んで座っているのにも疲れたワン……」
いぬねこの誰かが、疲労困憊で呟きます。
息抜きで出た酒場の外。
今回酒場に横並びにされた、先遣隊六匹分の椅子は当然酒場からのご厚意によるものでしたが、それでもただ座っているのは肩身が狭いものなのです。
「かみさまー。かみさまー。どうか助けて欲しいわーん」
「どうかー助けてニャー」
いぬねこ達が、ついに心細さから空へ向かって神頼みを始めたところで、
「……おや、寝子島でお会いした
にゃっぱち
さんと同じ種族の方でしょうか?」
そんな切実ないぬねこ達の願いが通じたのか、その姿は上空から一対の白翼を持つ存在へと目に留まりました。
その名前は
アケーチ・タッマーキ
。
今、目に入るいぬねこ達の外見は星幽塔でも少し珍しくて。しかし、アケーチが初めて彼らの種族を見たのは、そういう存在自体が珍しい寝子島であった為、それは一際目に付きます。
アケーチが羽根を軽く空中で一打ちさせて、いぬねこ達の前に降り立ちました。
「……ふ、ふふ。お困りですか? 愛らしい皆様」
「と、鳥さんの羽根が生えてるひとがいるワン!! やっぱりここは、すごいところなんだワン!」
いぬねこ一同、空から舞い降りたアケーチを穴が空くほどに見つめます。
「ああっ、そんなに見つめられては、身体が思わず熱くなってしまいます……!!」
両頬に手を添え、思わずしなを作りながら身もだえをする『どM系変態』であるアケーチに、
「か、風邪かにゃ~っ?」
「お風呂上がり以外に熱くなるなんて、もしかして熱中症かも知れないわん! 休むわん!」
「え、いえ……! あ、これは……!」
──そうして己の心情についての癖について、ピュア過ぎたいぬねこに説明する間もなく。アケーチは問答無用で、酒場の中へと担ぎ込まれたのでありました──
「自然のある場所……ですか」
あれから一息。アケーチの胸の高鳴りは説明されませんでしたが、いぬねこ達がここにいる目的は伝わったようでした。
アケーチが、いぬねこ達の前で口許に手を当てて考える事しばらく。
「そう言えば私、気になっていた場所があるのですよね。
よかったらご一緒に探検してみませんか? ふふ……!」
「それだわんっ! 決まったわん!
酒場さん以外での、初めての探索だわん!
みなのもの~。野営の準備をしっかりするわん!」
「ああ、私の仕事途中で見つけたものですから、そんなに遠くないので大丈夫ですよ。あまり気負わずに軽装でお越しください、ね」
今までずっとただ座っているだけのやるせなさに心細かったいぬねこ達は、そのようなアケーチの穏やかかつ優しい口調に思わずメロメロになったのでありました。
湿った草木が下敷きになっている、ひんやりとした森の中。
アケーチの後に、大きな旗を持ったいぬねこ先遣隊のメンバーが一生懸命ついていきます。
そこから、アケーチの言葉に間違いはなく。森をほんの少し入った所に『それ』はありました。
「ふにゃ~……! すごいにゃ~」
目にした全てのいぬねこ達が、それを見上げては、思わず大きな感動を覚えました。
アケーチが案内したのは、人気も少なく樹齢数千年を数えられそうな大樹の前──
「ここに」
アケーチが手招きをすると、見ればそこにはアケーチくらいの人ですら通り抜けられそうな、先の見えない大きな洞がありました。
「反対側にもあるワーン。でも、覗いても何も見えないんだワーン。
多分つながってるのにどうして見えないのかワーン?」
樹の反対側も確認して、頭上にはてなマークを浮かべたいぬねこ達に、いたずらめいた様子でアケーチが唇に人差し指を当てて微笑んでみせました。
「何もないのかもしれませんが──
もし、何かあったとして……この中がどうなっているか……気になりませんか? ふふ」
いぬねこ達が、全会一致でそれぞれ若干違う語尾で『気になる!』と高らかに声を上げます。
「皆様、先遣隊にふさわしい方々ですね、ふふ……
では、安全の為に、私が最初に潜りますから、反対側で私の声が聞こえたら潜ってくださいね」
そうして、いぬねこたちが固唾を飲んで見守る中、アケーチはするっとその幹の洞の中へ身体を滑り込ませました。
すると、
「……おや、これは……」
反対側から、アケーチの確認するような声が聞こえて、そして真っ黒の洞から再びこちらへと顔を出せば、そこにな何も変わらない姿が見えました。
「これでしたら問題なさそうですね。ふふ……さあ、皆様どうぞこちらへ」
アケーチに案内されるかのように、いぬねこ達は控えていた場所から反対側へと、勇気を出して潜り抜けました……すると、
「にゃ! にゃんだか恥ずかしいにゃ! 体の一部が増えてるにゃ!」
「ワン! か、からだの一部がなくなってるワン!」
先に抜けたいぬねこから順に、洞を順に抜けたいぬねこ達が総出で大慌て自分の体を見直しています。
ふと、最初に抜けたアケーチの方を見ると……そこには、
「おや、私も皆様も…性別が変わってるようですね、驚きですね、はっはっは」
背広姿は変わらないながらも、その重厚な布地を重ねた胸には山があり、腰回りは体に膨らみを帯びた分、布地が身体付きと一致していない『女性化』したアケーチの姿がありました。
戻れなければ一大事です。ですが、先程アケーチが試した通り、
「もう一度、洞を抜ければすぐ元に戻れるわん!」
その事実に気が付いたいぬねこ達は、その場で大はしゃぎとなりました。
そして、一頻り。眩暈がするまで洞をグルグルしていたいぬねこ達は、楽しさの名残を残したまま満足そうに告げました。
「とても『えきさいてぃんぐ』だったわーん」
「これを、報告資料として残したいと思うニャ。素敵な場所をありがとうなんだニャ」
「そういえば、ここには名前がないのかにゃ~?」
ふと不思議そうにいぬねこが訊ねます。
「私も見つけて最近なので、まだ名前は付いていないかと」
「なら、報告の時に不便だから、ここは便宜上『くるりの木』にするにゃ~。通るときも、性別も『くるり』するから、くるりの木にゃ~」
「今日はありがとうニャ! 不思議な場所だったニャー」
いぬねこ一同が並んで、正面のアケーチに向かってお辞儀をしました。
「こちらこそ、刺激的な体験が出来て私も嬉しいです。またぜひご一緒に星幽塔スポットを巡りたいですね、ふふ……!」
そして、アケーチもまた、心に愉悦を染めた微笑みを伴いながら、いぬねこ達に御礼を伝えたのです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月03日
参加申し込みの期限
2018年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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