this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第一階層 いぬとねこのお上りさん!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
【縁と人の望みに応える為の】
「今日もいい朝だにゃ~。
今回は、迷子になっても『酒場はどこですか?』って聞けば、必ずここを教えてもらえるって教わったにゃ~」
昨日はとても美味しいご飯をいただいて。いぬねこたちは、星幽塔二日目の探索に乗り出しました。
今度は一日目の体験を生かし、ついに、もう最初から諦めてしまっていた第一階層の街並みを歩いての探険です。
「これは珍しいお客さんだ」
いぬねこ達が、街並みを一列になって歩きます。
そんな少し不思議な光景を、食料の買いだし帰りに目にした、牛の獣人である
クーノ・ヤスピス
が目にしていました。
全てが目新しくてあっちこっちとふらついていますが、いぬねこ達が向かってくるのはクーノの方角。
「どう見てもおのぼりさんっぽいけど……おーい」
「!!」
『良く分からないけど、ここの人から声を掛けてもらえた!』──その瞳の輝きで喜びを表しながら、いぬねこ達は全員クーノの元へと一斉に駆け寄りました。もし悪い人だったらどうするのか、という警戒心の欠片もありません。
「呼んだかわん?」
「呼んでもらえたと言うことは、きっと何か新しいわくわくの予感なんだワン……!」
いぬねこ達の、きらめきを越して煌びやかになった瞳が、クーノに集中砲火して来ます。
「いやぁ、特に用があった訳じゃないんだけど、思わず声掛けちった。だってさぁ」
二本足で歩く毛むくじゃらないぬ達を目にしてクーノが告げます。
「見てくれからは分かんないだろうけど俺、犬の血が混ざってんだ。だからつい仲間だぁ……って思っちゃって。どう見ても牛だと思うけどさ」
クーノの言葉は、確かに見た目では判断出来ませんでしたが、それにいぬねこ達はすぐさま反応を示しました。
「いぬ! ──仲間だわん! こんな所で、いぬの仲間を見つけたんだわん!!」
「え……え……! ねこじゃ! ねこじゃだめなんだニャ!?
ねこは仲間はずれなんだニャ!?」
犬三匹が大喜びをする中、残りのねこ三匹は悲痛な叫びを上げました。もはやこの世の終わりと言わんばかりの勢いです。
「あ、俺偏見は持たない主義なの。猫も全然OKね」
今度は、文字通りねこの表情が猫の瞳のように輝きました。その様子はまるでその場に天国を見つけたかのよう。
「ところで、なにか素敵なことを知らないかにゃ~?
ぼくたち、ここを『ちょうさ』して『ほうこく』をしなくちゃいけないんだにゃ~。お店や素敵な場所も教えてもらったけれども、まだまだ足りないにゃ~」
「素敵な店、か──なぁ、よかったらうちの店にも寄ってってよ。
『素敵なこと』なら、うちもそれなりに負けてないからさ」
そのお誘いに、『おおおっ!』いぬねこ達の間にどよめきが走ります。そして、そのまま大喜びでクーノの後を付いていったのです。
「わぁ……!!」
案内された店内を見て、いぬねこたちは語尾も付かない程の感銘と驚きを受けました。
店内には、様々な形、様々な装飾を施された、少し不思議な気配のする箒の数々が丁寧に陳列されています。
不思議に感じるのは魔法だからでしょう。他にも、同じくいぬねこ達にも分かる少し不思議なブローチやランタン、花のヘアピンなどの魔法具が、その棚の上に綺麗に並べられておりました。
「同僚兼同居人は今は留守。
本当はアイツの方が商品には詳しいけどな」
買い出しの荷物を降ろし、クーノがいぬねこ達に軽く説明してくれます。
「これはぼくたちの国にもあったニャ。でも、これだけあったら、秋の落ち葉も瞬殺なんだニャ」
「いや、これが違うんだな。
箒って掃除する竹製の…って思ってるなら大違い」
「え? それなら何に使うワン?」
いぬねこ達の頭の上に、一斉にはてなマークが浮かびます。
それを少し楽しそうに目にしてから、クーノはそっと一本の箒に手を伸ばしました。
「──空も飛べるし魔法の杖にもなる。
例えばこれ。俺達は『水面の箒』って呼んでる」
そして、いぬねこ達の前に差し出されたのは、箒の穂に透明な水面に漂うような水草を使用したものでした。
「高くは上がれないけど。水面ぎりぎりを浮かびながら波に浚われることもなく、水に爪先を浸してゆったり飛べる、夏好きのやつ」
「夏好き……? 何だか、まるで箒が生きてるみたいだにゃ」
いぬねこ達は首を傾げつつも『水面の箒』を目に、その素直な感想を口にします。
「そう」
クーノはその言葉の中に、正解を聞いたように満足げな笑みを浮かべました。
「此処に居る箒には意思がある。
だから客の中には、欲しい物なんてない筈なのにふらっと来る人が居たりするんだ。箒の側に呼ばれてるんだろうな」
クーノが箒に軽く跨がり、尻尾に宿した騎士の光を発動させます。すると箒がふわりと浮き上がり、その細い柄にクーノの身体を乗せて浮かび上がりました。
「ほらな。これはゆったりだから、滑走用には向かない」
そしてクーノが他の何本かの箒にも同じように跨がれば、ただ浮き上がるだけでも、その場から勢い良く高く跳ね上がるものなど『水面の箒』とは異なる箒たちの癖が露わとなって、その持ち合わせている意思を明確に露わにしました。
「ほ、本当だわん!
これで箒はお客さんを呼んでるわん!? 凄いわん!」
「そう、箒だけじゃないけれども、ここには『縁がある人』と『望みを叶えてくれる物を探す人が此処に来る』
で、俺達と商品の作者はそれに応えられる物を宛がうのが仕事」
いぬねこ達が、その言葉にまばたきを数回してから、一気にクーノを見る目を変えて、尊敬溢れる眼差しで見つめ始めました。
「俺達は箒の作り手共々星幽塔の外から来てるけどやってる事はずっと変わらない。
『縁と人の望みに応える為』の場所。
──それが俺にとっての星幽塔だよ」
いぬねこ達は急いでメモを取り始めました。
これは、とても大切なことのような気がして。忘れては絶対にならない事のような気がしたのです。
そして、言葉を書き留めたいぬねこ達は、その言葉を控えたメモを大事に胸に押さえて、クーノに感謝の言葉を伝えたのでした──
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第一階層 いぬとねこのお上りさん!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月03日
参加申し込みの期限
2018年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!