this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第一階層 いぬとねこのお上りさん!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
【とても大切なことを教わりました】
「暑いわん……溶けてしまうわん……」
「酒場は魔法が効いてて涼しいニャ。戻ってまた座ることにするニャ」
星幽塔での神秘初体験が『性別転換』というダイナミックな体験をして来たいぬとねこ達。
見送りをしてもらい、再びぞろぞろと、皆で酒場の中に戻ろうとしたところで、
「あ、本当にいぬねこさん達……!!」
不意に届いた呼び掛け。いぬねこ達は驚きのあまり、一斉に身体をピーンと硬直させました。
声を掛けてきたのは、
恵御納 夏朝
と
八神 修
の二人組。
「あ、お、驚かせてごめんねっ? 久し振りに会えたから……
この姿だと初めまして、かな。
えみな・かーさ、です。
君達の国に行った事があるよ!」
「同じく、やがみ・おさむだ。
いぬとねこの国両方に足を伸ばしたことがある」
その言葉に、いぬねこ達は恐る恐る二人の方を目にして、皆が二人へ向かいくんくん匂いを嗅ぎ始めました。
いぬねこの国に来た客人は皆、その姿がいぬねこになってしまう為、この外見では初めて出会ったことになるのです。
そして六匹は、すぐに理解しました。この二人は、いぬねこの国での恩人達であると。
「皆は、確かにいぬねこの国から来たんだな」
修の言葉に、一同に頷くいぬねこ達。
「まずは塔の『だいいちかいそう』って所にしぼって調べることにしたわーん。
でも、訳が分からないんだわーん」
「それなら、案内してあげるよ。せっかくここまで来てくれたし、良い所たくさん紹介したいから」
夏朝の言葉に、いぬねこ達は跳ね上がった期待値に、つぶらな瞳をキラキラと輝かせました。
先頭を修と夏朝。その後ろに旗を持ったいぬねこたちが付いていきます。
道中、いぬねこ達も自己紹介等をしながら辿りついた先──
「ここはどこだにゃ?」
「ここは「
『ねこよろず』
──文字通りよろず屋で、俺と恵御納、他の友人達の拠点さ」
「凄いニャ! これ、全部一から作ったニャ?」
いぬねこ達が、隠しきれない好奇心に前のめりになりながら訊ねます。
「建物は元々あったものだよ。新築は予算的に……ね」
「予算……
これだけの建物なら、物品交換のするいぬジャーキーやボールは、とてつもない数だったんだろうワン……」
「きっと物々交換用の用またたびやねこじゃらしも、山積みにしてもまだ足りなかったんだろうにゃ……世知辛いにゃ……」
そのいぬねこ達の言葉を耳にして。修と夏朝は思わず顔を見合わせました。
それは世界単位での『カルチャーショック』。
──星幽塔であるこの世界は金銭交換であり、いぬねこの国の基盤となっている物々交換は、日常的には金銭交換ほど行われてはいないのです。
「いぬねこさん達、第一階層のお金は……持ってる?」
夏朝が不安からそっと訊ねれば、案の定、元気に首を横に振るいぬとねこ達。
そこで夏朝と修が、丁寧に『星幽塔のお金』というお金の概念について説明していきました。
「──え、お金というブツがなかったら、この世界ではものを譲ってもらえないワン……?」
想定していなかった。その未知の事柄について、いぬねこ達は震え上がりました。
「確かに、活動するなら要るね」
修の言葉に、思わず泣き出しそうになるいぬねこ達。
「持ってないにゃ~……! お金、持ってないにゃ~……!!」
冒険はここまでか──そんな、行き過ぎな悲壮感まで走り始めた中で、ふと修が「だったら」と言葉を続けました。
「星幽塔では、働いてお金を得るんだ。
それなら、ここで一寸働いていかないか? そうすれば、少しだけれどもこれからの軍資金がもらえるし、これからお金を得る訓練にもなる」
こうして──その救いの声とも呼べる言葉に、いぬねこ達は大きく頷いて見せたのです。
「一人にはレジをやってもらおう。俺がサポートに入るから心配はしなくていい」
「それじゃあ、他の皆には品出しと……」
いぬねこ達の『ねこよろず』による社会実習が始まりました。
「い、いにゃっ、いにゃっしゃいにゃ……! ふにゃっ!」
「そんなに緊張しなくていいぞ。ここに来るお客さんは皆優しい人ばかりだしな」
来店の挨拶の練習に舌を噛んだりしながら、その合間に聞いた修の話によると、ここは『流通で星幽塔の経済を活性化し豊かにする』ことを理念に作られているのだといいます。
星幽塔での、安心安全な良い品を、できるだけ安価で流通できるようにと、一から品物を決め値段を決めて、販売しているのだとか。
「──?」
「……すまない。少し難しかったな」
理解が追い付かず、ぴょこんと頭に浮かんだはてなマークを見て、ついねこよろずの営業理念をそのまま口にしてしまった修は、ほんの少し後悔しました。
そこで、ふと目に入った試供品の『おかかのお握り』を手に取って、それを渡しながら説明を始めます。
「食べながら聞いてほしい。まずは、そのお握りを美味しく作るための材料についてから──」
「いらっしゃいませワン(ニャ)ー!」
「うん、挨拶はそんな感じかな。後は教えた通りにやってくれれば、大丈夫」
他のいぬねこ達は夏朝と共に、商品の整理や棚へと並べる裏方の仕事を教わっていました。
「わ、わんー! 品物が降ってきたんだわんー!!」
「だ、大丈夫……!? 怪我はない?」
触っていた所に雪崩が起きれば、夏朝が慌てて助けて、生き埋めになりかけたいぬねこを助けたり、
「この高い棚の高い所ってどうなってるんだにゃ~?」
そんな疑問に言葉に、夏朝はひょいとその体を抱え上げてあげたり。
そんないぬねこ達の奮闘ぶりでしたが。
残念ながら、あまり結果は出なかったものの、結果だけが全てじゃないと落ち込むいぬねこ達に二人は一所懸命語り掛けました。
そして、修と夏朝はいぬねこたちにお給金と、アルバイト代と地図、いぬねこ全員にメモと筆記具をプレゼントしたのです。
「これからは、危ない所も行くかもだから……このアルバイト代で、最低限の身の守り品等もお勧め」
夏朝の言葉に、頷き合ういぬねこ達。
そして、いぬねこはさっそくここで覚えた事を、一生懸命にメモへと書き込んだのでした。
「恵御納と相談したんだが、せっかく来てくれたんだから、もう一箇所、見せたいところがあるんだ」
『ねこよろず』での仕事も終えて。
そう告げた修は、店の外で、いぬねこ達の前で己に宿っている騎士の光を発動させました。
光から召喚されたのは、胴がしっかりとした長さを持つ一匹の飛竜──
「うわぁああ! 逃げるワーン!」
「食べられてしまうニャー!!」
それを見て、クモの子を散らすように逃げ出そうとしたいぬねこ達を、修は無害だから、と何とか引き留めます。
これは『この世界でだけ使える特別な力』なのだと説明すれば、いぬねこ達は羨望の眼差しで修と、同じ能力で翼を持つ大きな飛行猫を喚び出した夏朝に向けられたのでした。
丁度大きさ的には、安全面も考慮して。一回につきニ匹ずつ、その背に乗って、順番に目的地へと出発しました。
順番に移動することそれなり。辿りついたのは、シャウラの泉の手前にある、程近い森の中の芝生が敷き詰められた広場でした。
「ここはとても良い所だわーん」
いぬねこ達と、運んでいた二人の全員が揃った頃には、お日様の加減も午後半ばで、とても心地良い感じ。
「塔の中なのに、こんな自然一杯のところがあったんだわーん。
『これは素晴らしいところだ!』と、しょうぐんにアピールしておくわーん」
いぬねこ達が、この場所を修に教えてもらってさっそくもらった地図にマークを付けてもらいます。
「あ、そうだ。
星幽塔の中ではね『星の光』って力が使えるんだよ」
いぬさんねこさんも、どんな力が使えるか……試してみる?」
暖かな日差しにきらめく芝生。穏やかな風景の中で、星の力について説明をした夏朝の言葉に、いぬねこ達の瞳は、さらにきらめき度を増しました。
「それってみんな持てるのにゃ?」
「ああ、道具とか、体の一部とか、どこに宿ってるかイメージして……それを使うって念じるだけで良いんだ」
その言葉に、いぬねこ達は一斉に念じ始めました。星の力は道具に宿しても便利に使えるものなのですが、今はそこまで頭が回らなかったようです。
──すると、
一匹のいぬの手から、小さな炎がちょろりと出ました。
「出たワン! 手から、火がボッと出たワン!」
火力については『※個人の感想です』の領域であるが、確かに火は現れました。
そして、他の世界から来たいぬねこ達にも、次々に水や土が現れました。
しかし……その中には、いくら頑張っても喜べないいぬねこ達が……
「でない、ニャ……」
「でない、わん……」
「まあ、出なくても大丈夫だ。困ることじゃない」
修が能力が発動せずにメソメソと泣き始めたニ匹の頭を、よしよしと撫でます。
「あ……! もしかして──」
それについて何か心当たりのあった夏朝が、荷物の中から、コインの入った鍵付き小箱と手帳を引っ張り出して、ニ匹の前に差し出しました。
「ニャ……! この鍵開けられそうな気がするニャ……」
「何か、この手帳が呼んでるような気がするわん……!」
そう呟いて、手帳と鍵をいじり始めるいぬねこ達。
すると、
「おおお! なんだか凄いわん! たくさん色々なことが分かるわん!!」
「すごいニャ! 鍵が解けたニャーーーッ!!」
「なるほど、幻視の光と盗人の光か」
修が感心したように声を上げました。
こうして、先遣隊の全てのいぬねこが星の力を使う事ができ『これは新発見のきわみ!』とばかりに、皆が必死に筆記具でメモを取ったのです。
帰りは第一階層を空から大きく旋回して。無事、修と夏朝は全員をねこよろずまで送り届ける事に成功しました。
「にゃー、色んな場所があったニャー。これは覚えている間にもらった地図に書き込みたいにゃー」
「それなら、ここの二階を使うといい。住居スペースになっていて、空き部屋がある」
『塔の中とは思えない、広大な大地を見てきたあの感動を、手元の紙に移せる!』そんな興奮から、いぬねこ達は大歓喜となりました。
「あ……それなら、いぬねこさん達。晩御飯も一緒に食べない? 僕、星幽塔の特産品を使った料理を作るから」
「恵御納の御飯は美味いぞ」
その美味を知る、自信ありげな笑顔で修が答えれば、いぬねこ達はより一層の期待と共に二階へと上がっていきました。
その後を追い、修は自室へ上がり、今まで密かにいぬねこ達の活動記録を客観的な視点から控えて、こっそりメモへと書き付けていた細やかな状況と活動内容を、改めて報告書添付用としていぬねこ達へと持っていきました。
「本当は写真に収めたい光景だったんだけどな」
写真の為のカメラは星幽塔に持ち込んだ瞬間に、星幽塔の魔力によって紙と絵筆に変化してしまった過去を思い出します。
「これでも十分嬉しいにゃ~!」
自分達の客観的な状況など、そこまで思考が回らなかったいぬねこ達は、沢山の感謝と共に改めて修にお礼を言いました。
階下から良い匂い。夏朝の料理は、パンに暖かいスープ。お肉とアンテナアスパラ炒めに、ドラゴンキャベツのステーキと、肉っ気たっぷりの元気が出る料理群。
「ご飯できたよー。
一緒に食べよう!」
その声に二階にいたいぬねこ達は、わーっと一階へ降りていきました。
「料理は逃げないぞ」
まるで子供を見ているようだ、と少しだけ修は思ったり。
それでも、
卓を囲めば香りだけで、より一層お腹がすいてきます。それは夏朝の料理の腕の成せる技でしょう。
「いただきます」
そのお陰で、テーブルの上はそれこそ魔法のように料理が消える争奪戦となりました。
「ああ、恵御納の料理は本当に美味い。感謝だな」
『ごちそうにゃまでした!』
いぬねこ達の声が重なります。それは今までで一番満足げな声でした。
そして、
「それじゃ、また……!」
「またおいで」
夏朝と修が、温かい祝福で見送る中。いぬねこ達は、皆お腹も心もホクホクにしながら、再び酒場へと戻っていったのです。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第一階層 いぬとねこのお上りさん!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月03日
参加申し込みの期限
2018年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!