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【夏至まつり】A Long Long Day
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●たき火~幼馴染
浜辺を見回す
一条 紗矢香
は、どこか艶っぽい雰囲気が漂う黒髪の少女であった。
図書館の帰りに夏至まつりのことを知り、どんなコーナーがあるのか様子を見に来たところだ。
褌姿のサンマさんは禊を終えて浜辺で日光浴中。子どもたちに団扇であおがれている。
花輪占いのコーナーはまだまだ大盛況で、花輪が投げらるたびに拍手や嘆息が聞こえる。
お土産のコーナーもあるようだ。
「へえ、禊もできたり占いも出来たり、色々なコーナーがあるのね」
砂浜をゆっくり歩いていくと、たき火のコーナーがあった。ラフなTシャツとジーンズ姿で、背の高い少年が、直火焼きソーセージとホットドックを見比べて悩んでいる。
(あら…? あそこにいるのは……どこからどう見ても春彦ね)
楢木 春彦
。柔らかいミルクティブラウン色の髪をした幼馴染の少年だ。
(何か食べ物を買おうとしているのかしら。ちょっと後ろから声をかけてみましょう)
悪戯心を起こした紗矢香は、春彦の後ろから足音を忍ばせて近づき、彼が店員に声を掛けようとしたところで、背中をつついた。
「久しぶりね、春彦」
春彦はよく知る声に振り返って、目を瞠る。
「よぉ、サヤじゃんか。お前も来てたのか」
「ええ。昼食はここで何か食べて行くの?」
「そのつもり」
「私も昼食はまだだから、何か食べていきたいわ」
「そりゃあいい。俺はこれ。直火焼きソーセージとホットドック」
「両方?」
「悩んだら両方食うっ、てこと!」
からからと気持ちのよい笑い声は相変わらずだ。
春彦に促され、紗矢香も屋台を見て回ったが、どれもこれもおいしそうですっかり悩んでしまった。
「……困ったわ。どのお店も美味しそうなものばかりで悩むわね」
「迷ったら全部食えばいーじゃんか」
「春彦みたいに胃袋大きくないもの。これ、というのを食べたいわ」
「ふーん。あ、酢漬けニシンにジャガイモも美味そうだなー」
ソーセージとホットドックを持っているのに、なお、目移りする春彦が指さしたそれは、たしかに美味しそうだった。
「食べた事がないから、これにしようかしら。酢漬けニシンとジャガイモのプレート、ひとつください。後、イチゴとベリーの盛り合わせも」
女子的に、デザートは絶対外せない。
それぞれ食べたいものを手にすると、ふたりは他の人たちと同じように、たき火のそばに腰を下ろした。
「ソーセージうまっ! 直火焼きってやっぱ美味いな」
「こっちの酢漬けニシンもさっぱりして美味しいわ」
夏至まつりならではの料理に舌鼓を打っていると、カップルたちがやってきた。
見ていると、きゃっきゃ言いながらたき火のまわりのロウソクを飛び越えてゆく。
「あれは何かしら?」
「あー、なんか、カップルが手を繋いでロウソクを飛び越えるとその二人は結婚できるとかなんとか」
「へえ。カップル……カップルねぇ……」
甘いベリーをひとつ口に含み、紗矢香は唐突に春彦に尋ねた。
「そういえば、春彦は気になる人とかいないの?」
「なっ!?」
春彦はあまりの唐突さにソーセージを吹き出しそうになった。
幼馴染だからといって遠慮がないにもほどがある。
「いきなりなに言ってんだよ」
「あぁ、お付き合いしている人もいなさそうだし、どうなのかしらと思って」
紗矢香は、両膝を立てたところに頬杖をついて、悪戯っぽく目を細める。
「と言っても、無理には聞かないわよ」
春彦の脳裏に、時折出逢うクールな眼差しの青髪の女子がぱっと花火のように鮮やかに浮かんだ。
(いやいやいやいや)
首を振り、青い火花のきらめきを隅に追いやる。
「俺のコトはともかくサヤのほうこそどうなんだよ」
春彦の遠慮のない切り返しに、今度は紗矢香の方が言葉に詰まる番だった。
「え……? 私こそどうなんだよって?」
「あっちに誰かいたりしなかったのかよ?」
あっち、というだけで、ふたりの心に幼い頃の故郷の風景が描かれる。
春彦は親元離れて桜花寮暮らしだし、紗矢香は『寝子島には不思議な出来事が多い』という噂話に惹かれて寝子島高校へ転校してきて、いまは旧市街に住んでいる祖母の家に住んでいるのだ。
「んー……小さい頃なら従兄に憧れていたことはあったけれど」
紗矢香は唇を指でなぞって想い出をよみがえらせた。
「恋なのかはよくわからないわね。それにもし実家の方に想い人がいたら寝子高に転校してこないわよ」
「そういうもんか」
「そういうもんよ」
幼馴染。大事な家族のような存在で、恋愛対象にならないふたりの、何気ない会話が、火の弾ける音のように交わされては消えてゆく。
春彦はホットドックにかぶりつき、
(こんなふうに遠慮なく言い合える相手がいるのもいいもんだな)
なんて思ったりする。
大人びてきた幼馴染の赤い瞳は、やっぱり昔と変わらないのだ。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月02日
参加申し込みの期限
2018年08月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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